交渉
「姫様、おはようございます。」
昨日、秘密の通路を使って、メイド4人とDランドのお土産をいっぱい積んで祖父の屋敷に戻ってきた。
そのまま、4人とお風呂に入って、晩ご飯を食べて、12時には、フカフカのベッドでユキと一緒に寝たのだけは覚えていた。
「姫様、今日の朝のお風呂は、ユキとですよ。」
いつの間にか、私は、毎日朝風呂にも入るようになっていた。しかも、日替わりで、アキ、サキ、ユキ、マキの順番。そして、最後は、4人と一緒に入るようになった。
おじい様も、一緒に入ると言ったけど、そこは丁重にお断りした。
湯船に浸かりながら、
「ユキ、今日は、経済産業省に朱雀お姉様と訪問し、自国のレアアースの売り込みが有るんだけど、一緒に行く?」
「はい、行きます。」
「ユキって、私が何を言っても『はい。』ね。でも、それが可愛い。」
「ありがとうございます。ユキは、姫様を信頼してます。それに、何が有ってもおそばでお守りします。」
「そんなこと言って、自分ン失礼なこおいったお役人に嚙みつかないでね。」
「そんなことしませんよ。それに、この国に、姫様に逆らう人などいません。」
「そうはいっても、小国の代表だから、なかなか辛いのよね。」
「身内からは、命を狙われるし、大変なんだから。みんな、あなたたちの様ならいいのにね。」
「さあ、そろそろ上がるわよ。」
「はい姫様。」
そう言うと、ユキは、湯船から上がった姫様の体をフカフカのバスタオルで拭き始めた。
「キャ。」ユキの胸を触ると、柔らかい胸が波打った。
「ユキ、最近また、胸が膨らんだんじゃない。」
「そんな、2.、3日で大きくなりませんよ。大きくなったのは、姫様への愛情だけです。」
「はいはい、じゃ、行くわよ。今日は、相手の印象をよくするため着物で出かけるわ。」
「畏まりました。」
「おねえ様は、赤のお洋服って言ってたから、青系の着物で出かけようかしら。」
「わかりました。おばあ様のお着物の中に素適な柄のお着物がございます。借りてまいります。」
そう言って、ユキはお風呂場から、入り口の扉に声を掛けた。
「アキ、お婆様の青の着物借りてきて。」
「コーン。」と鳴き声が、かえってきた。
「やっぱり、さっきから風呂場をのぞいていたのは、アキですね。」
「足音がしないから、覗きをするなら狐の姿の方がばれないとでも思ったでしょうかね?」
ユキは、メイド服に、私は、部屋着を着て、朝食を取るために食堂に向かった。
最近の私のお気に入りは、おかゆだった。先日の朝に食べたおかゆの味が忘れらえずに毎日食べるようになった。
「今日の商談が、うまくいけば、来週には、お別れね。ユキ。」
そばで、給仕してくれているユキに声を掛けた。
「大丈夫です。」
「サキと役目を替わってもらって、姫様のお国へも憑いていきます。」
「ちょっと字が違うけど、いいわ。」
「じゃ、今日の商談頑張りましょう。」
午前11時、経済産業省の応接室に経済産業省の課長と担当者、朱雀と姫、そしてユキがソファーに向かい合わせに座っていた。
「事前に、色々調べさせて頂きましたが、レアメタルの産出地が、隣国と近いじゃないですか?その辺は、大丈夫ですか?」
「こちらも、企業を誘致させる関係上、安全には、万全の体制を保証してください。」
「わかりました。その件に関しましては、隣国とも調整に入っております。それに、ご存じなように、姫様が、目を光らせておりますので、その点は大丈夫です。先日の日本での一件もご存じだと思いますっが。」ユキが、そう説明していると朱雀の目が、だんだん細くなった。
それに、気付いた課長が、
「いや、失礼しました。つまらないことを言ってしまいました。今後ともよろしくお願いします。
今回のこの取引を含め、姫さまと国交をより深くするため、大使を派遣したいと思います。また、そちらからも、此方に拠点、大使館を設定して頂きたい。」
「わかりました。至急、手配いたします。」と朱雀お姉様が言ってくれた。
「ならば、こちらと致しましては、何も異存はありません。通常の貿易国として対応いたします。」
「よろしくお願いします。」
お互いに握手して、その打ち合わせは、終わった。
その時、課長のスマホに電話がかかってきた。
「すみません。大臣が、お綺麗なお三方とこの後、お会いしたいとのことですが、よろしいでしょうか?」
朱雀お姉様が、熱い。
「大臣がいるなら、最初から挨拶に来いよ。私たちも舐められたものね。先日、日本が、他国に攻められ上陸されたこと公にするわよ。」
「本来なら、総理大臣がお礼に来てもおかしくないところを、我慢して来てやってるんだ。」
「姫、他に行きましょう。こいつらじゃ、相手にならない。もっといい国紹介しますよ。」
「あっ、すみません。すぐに大臣を呼んでまいります。」その課長は、顔を真っ青にして部屋を飛び出した。
若い担当者は、何が起こったのかわからず、目を白黒させていた。
「姫、行きましょ。」
「はい。」
朱雀に促されるまま、3人は、経済産業省を後にした。
「大丈夫なんですか?朱雀おねえ様。」
「大丈夫ですよ、姫様。小国の代表だと思って、舐めすぎですよね。」
朱雀は、ニタッと笑って後は何も言わなかった。
「姫、これからどうします。良かったら、うちのお家に来ません?」
「行きたい。」
その言葉を聞いて、朱雀は、運転手に自宅に向かうように指示した。
10分もしないうちに、高層ビルの地下駐車場にその車は、すべるように入っていった。
先日の黒いカウンタックが戦いの悲惨さを物語るように、ボロボロの状態で止まっていた。
「ごめんなさい。おねえ様、私の所為でカウンタックがボロボロになってしまって。」
「いいのよ。今、政府に修理費の請求書回してあるから。」
「この屋上が、私のお家よ。下は、関係会社が入っているわ。それに、この間の精鋭部隊もこの中にいるわよ。ふつうは、社員として働いているの。暇だったら探し回ってもいいけど、みんな喜ぶわよ。」
「今度そうします。すみません。さっきの交渉でちょっと疲れてしまって。」
「そうね、じゃ、みんなで夕日を見ながら、屋上のジャグジーでリラックスしましょう。」
そう言って、専用のエレベータで最上階まで登っていった。」
エレベータの扉が開くとすぐに玄関になっていた。
「広い。」10畳以上もありそうな玄関。
朱雀は、靴を脱いでそのまま、絨毯の上を歩き出した。
「靴は、脱いでも脱がなくてもいいわよ。でも、脱いだ方が気持ちいいわよ。」朱雀にいわれるまま、姫もユキも靴を脱いだ。
「一緒に来て。」そう言うと暖房の効いた部屋の中で、下着姿になった朱雀の後を、姫様はついていった。
その部屋にも、ユキと同じような黒と赤の衣装を着たメイドたちが恭しく朱雀の服を受け取っていた。
「姫様。お洋服を。」
そうユキが、姫様に声を掛けた。
「姫様の衣装は、私がお預かりします。」
先に裸になって、さらに螺旋階段を上っていく朱雀は、全面の窓から入る夕日に照らされて、髪の毛も下の茂みも赤く染まっていた。
「姫、いらっしゃい。」
姫も、着物を脱いだ。生まれたままの姿で朱雀の後を追いかけた。
ドーム型の空間、そして観葉植物が、いたるところに配置されていた。
姫と、朱雀がジャグジーに浸かった。
「屋外みたいですね。」
「大丈夫よ。外からは、見えない加工をしてあるから。」
そう言って、朱雀は、目を瞑って胸をそらせた。
豊かな胸が、そして乳首が湯気を立てながら、水面から浮かびあがった。
しばらくして、朱雀は、ジャグジーから上がってそのまま、近くのビーチソファーに座った。
「姫、何か飲みます?」
「じゃ、ジンジャエール。」
朱雀は、ビールとジンジャエールとつぶやいた。
しばらくして、ユキが、ビールとジンジャエールを持って階段を上がってきた。
「ユキも、姫が心配なら一緒に入ればいいのに。」と朱雀が言った。
「駄目です。姫、朱雀様には、注意してください。」
「色々な意味で、食べたりしないから大丈夫よ。」
そう言うと、ユキからビールを受け取った。
「ユキ、失礼よ。私は、大丈夫だから、ジンジャエール下さらない。」
ユキは、姫にジンジャエールを渡しながら、朱雀を睨んだ。
「わかったわよ。ユキ。何もしないから。」
その時、スピーカーから、
「朱雀さま、お電話です。」
「ほら、来た。」と二人に聞こえるように。そして、
「電話をつないで。」
「はい。」
しばらくして、男性の声が聞こえた。
「朱雀様、先ほどは経済産業大臣が失礼なことをしました。総理大臣の山辺です。」
「姫様もいらっしゃったというのに、本来なら首相官邸でお迎えしなければいけなかったのを、ご連絡がなかったので、つい見過ごしてしまいました。」
「朱雀さま、恐れ入りますが、姫さまには、わたくしの政権が続いている限り、姫様のお好きなようにご対応して頂いて構いませんと、お伝えして頂けませんでしょうか?」
朱雀は、姫様にウインクしながら
「わかったわ。そう伝えます。後のことは、わたくしが姫の代理として対応しますので、よろしくお願いします。」
「畏まりました。こちらこそ、よろしくお願いいたします。青龍様にもよろしくお願い致します。」
それで、電話が切れた。
「姫様、後は任せてね。」
「ありがとございます。」そう言って、姫は、朱雀に抱き付いた。
「姫様、駄目です。そうやって、朱雀の策略にはまって裸で抱き付いては!」
「いいでしょ、ユキ。」そう言って、朱雀は、嬉しそうに笑った。




