覚醒
朝、知らない場所で目が覚めた。
「ここは、どこ?ユキ。」
ユキは、自分がf寝ている布団の上に狐の姿で丸くなって寝ていた。
窓のカーテンの合わせ目から、日差しが布団の上に一筋の線を引いて揺れていた。
「姫様、起きられましたか?良かった。」
ユキは、狐の姿のままで答えた。
「昨日の夜、姫様は、突然白い竜の姿に変身さえて、浜名湖に潜ったかと思ったら、波を起こして敵の船を航行不能にし、そしてそのまま空に掛け上がっては、サービスエリアの敵の軍隊に水を浴びせ、湖の方においやってしまいました。」
「それを、何度も繰り返して、お互い戦意を喪失したころに力尽きたように湖に落ちていくのが見えたので慌てて、姫様のところに向かいました。」
「水面に浮かんでる姫様を水際まで運んで、ここの者たちに助けてもらうようお願いしました。」
「そう、で、隣国の軍隊は、どうなったの。」
「姫様が、湖に落とされたので、駆逐艦の青龍様が、それを網で捕まえて、沖に停泊中のやつらの乗ってきた貨物船と潜水艦に乗り込ませ、そのまま、どこかに連れて行きました。」
「それで、私もどうしていいかわからずに姫様をここにお連れしました。ここの者たちも、わたしと同類なので心配はいりません。青龍さまにも、姫様が無事なことはお伝えしてあります。」
「まずは、敵の処理をするので迎えに行くまでゆっくり休んでおれ、とのことです。」
その時、グーとおなかの音が鳴った。
「姫様、おなかすきましたよね?いますぐ、食事の用意をいたします。」
そういう言うと、ユキは、ふすまを開けて出て行った。
その開けたふすまから、おいしそうなご飯の炊ける香りと魚の焼ける匂いが漂ってきた。
暫くすると、ユキが戻ってきた。
「姫様、立てますか?料理が出来ましたので、隣の部屋で頂くことにしましょう。」
「家の者たちは、他の部屋にいるとのことで、遠慮なく召しあってください。とのことです。」
「それと、昨日の件ですが、あれだけ派手にやったのに、建物の一部が壊れただけで、敵味方とも死者は、いなかったとのことです。」
「これも、姫様のおかげです。って、青龍様も朱雀様も喜んでいました。」
ユキは、いつの間にか着物をきた人間の姿になっていた。
そして、部屋のカーテンを開けた。
日の光をあびて、キラキラ輝く湖が窓から見下ろせた。
「ここって、地上じゃないの?」
「ここは、高速道路から湖の対岸に見えたお城みたいなマンションの一室です。」
「ここの者たちは、私たちと同族のもので、私が助けを求めたらすぐに駆けつけてくれた者たちです。」
「山から下りてきて、ここに、夫婦で住んでいるとのことです。後で紹介しますね。」
「なんか、日本の一般家庭みたいで落ち着くわね。」
食事が終わって、お茶を飲んでいるとこの部屋の夫婦が隣の部屋から顔を出した。
「姫様、このお二人っがこの部屋の持ち主です。」
「姫様、昨日は、大変でしたね。事情が分かっていれば自分たちも駆けつけましたものを。」
「すみません。色々助けて頂いたみたいで、助かります。」
「何をおっしゃいます。姫様のおかげで日本が守られたみたいなものです。そんな、姫様をお助けできて自分たちも鼻が高いです。狭い部屋ですが、窓からの景色だけは良いので、お迎えが来るまでゆっくりしていってください。」
「料理もおいしかったです。おかゆ?あれも、おいしかったです。」
「そういって頂けると嬉しいです。」
「姫様、ユキ様、もしよろしければ、外の景色でも見ながらお風呂に入られては?」
「ほんと?私、お風呂には、目が無いんです。ユキ、一緒にお風呂入りましょう。」
「そんなに広くは無いですが、今、お湯を入れますね。」
暫く外の景色を眺めていると、お風呂の準備が出来ましたと奥方が呼びに来てくれた。
「どうぞ、ごゆっくり。」
そこは、湖側が全面のガラス張りで湯船に浸かりながら外が見れるような仕様だった。
それに、あまり広くなかったので、二人並んで、体をあらうとそのまま、二人で湯船に浸かることにした。
「姫様、どうぞ私の上のに乗ってください。」
「じゃ、遠慮なく。」
「ユキの胸が、柔らかくて暖かい。背中に吸い付くみたい。」
と、冗談のように言ったが、彼女のやさしさそして、自分を守ろうとする対する熱意がそこから伝わってくよう泣きがして、思わず涙が出てきた。
「姫様、どうされました。」そう言いながら、彼女は、後ろから手を回して、しっかりと抱きしめてくれた。
「ありがとう、ユキ。貴方が居なかったら、私どうなっていたかわからない。」
「ユキは、必ず姫様を守ります。それが、ユキの役目です。」
「でも、無茶しないでね。いつまでも一緒よ。」
「はい。」
暫く、二人で湯船から外の景色を眺めていた。
暫くすると、湖の向こうから一隻の船が猛スピードでこちらに向かってきた。
よく見ると船首に旗が、はためいていた。
「おじい様の紋章だわ。迎えに来てくれたんだ。」
「ユキ、行くわよ。」
「はい、姫様。」
そのまま、二人は、お風呂を上がって、濡れた髪を乾かす時間も惜しんで、夫婦に挨拶した。
「色々、ありがとございました。朝ご飯も、お風呂も最高でした。また、遊びに来ます。」と言って、姫様は、二人に抱きついた。
二人は、嬉しそうに目を細め、
「いつでも、来てください。姫様。」
二人の見送りを受けながら、迎えの船に向かった。
船の所に行くとおじい様が、船から飛び降りてきて、姫様とユキを抱きしめた。
「無事でよかった。心配したぞ。」
「ユキも、姫を守ってくれてありがとう。」
おじい様は、姫とユキを抱っこしたまま、その船に飛び乗った。
「出発進行。今日は、東京にの戻って、明日は、Dランドで遊びつくすぞ。」
「ほんと?」
「本当じゃ。昨日の活躍で、政府が明日1日Dランドを貸し切ってくれた。但し、世間には、急な設備点検で臨時休業になっとるがな、ハッハッハッハァー。」
「孫娘と、一日遊べるなんて、夢みたいじゃ。そうだ、朱雀も来るぞ、アキ、サキ、マキも呼んである。秘密の通路を使えば今日のうちに東京に来れるて。」
波しぶきをあげて、3人は東京に向かった。
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