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直也之草子 〜世界最強を目指す純情少年の怪奇譚〜  作者: 政岡三郎
幕間譚其之二

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〜十五夜話〜

 ドーモ、政岡三郎です。今回の直也之草子はまたもや幕間譚です。十五夜の満月を見上げながら、月男は自宅の縁側で自身の身の上に思いを馳せる。一方、田村家では直也が満月に目もくれず、パソコンをテレビに繋いである映像を観ていた___。

 今年も十五夜の時期がやってきた。


 この時期になると、月男は決まって縁側で月を見上げる。


 それだけであれば、十五夜の満月の風情を楽しんでいるようにも聞こえるが、月男の場合ただ風情を感じているといった様子でもなかった。


 実を言えば月男は、田中家の三兄弟で唯一、母親の結奈(ゆな)と血が繋がっていない。


 月男は、父である一男(かずお)の連れ子なのだ。


 月男は、自身のことがよく分かっていない。


 本当の母親は誰なのか?名前の由来は何なのか?そもそも本当に、自分は一男の子供なのか?


 それらの疑問を一男に訊ねたことはないし、別段月男は知ろうとも思っていない。


 ただ、こういったとりわけ月が綺麗な満月の夜などは、何故か月に惹かれてしまう自分がいるのだ。


 月男は考える。何故自分はこうも、月に惹かれてしまうのだろう……?


(僕の生まれと、何か関係があったりして……)


 ……………………。


(……いやいや、ないない)


 ブンブンと首を振る月男。まさかかぐや姫みたいに、竹から出てきた月の使者とかいうわけでもあるまい。


 そう思った時、月男はふと気配を感じて振り返る。


 そこにいたのは、父の一男だった。


 一男は月見団子の乗った三方(さんぼう)を月男の横に置いて、自身もまたその横に座る。


「やっぱり月見には団子がないとねぇ〜」


 一男は三方の上から一つ団子を取って、口に放り込む。


 それから二人は、団子を食べながら黙って月を眺めていたが、やがて月男が口を開く。


「ねぇ父さん?」


「なに〜?」


「僕の本当の母さんってどんな人?」


「可愛いくて美人だよ?可愛い系と綺麗系の中間みたいな顔立ち。あと、ボクっ娘だった」


「へー」


 月男もまた、三方の上から団子を一つ取って口に放り込む。


「…………その人とは、いつ出会ったの?」


 団子を飲み込んでから、月男が更に訊ねる。


「父ちゃんが7歳くらいの頃」


 そう答え、一男はまた団子を口に放り込む。


「幼なじみだったの?」


「幼なじみっていうか、近所のお姉さん的な感じ。父ちゃんのお袋……つまり、お前のおばあちゃんが死んだとき、山の中の古い神社で出会ったんだ〜」


「年上だったんだ?」


 一男の口から語られた意外な事実に、目を丸くする月男。


「ちなみにママと出会ったのは、父ちゃんが中二のときね。転校生だったんだよ、ママ」


「へー」


 なにやら複雑そうな父親の恋愛遍歴に、月男はそれ以上何も言えずに、また団子を頬張る。


 そんな月男の胸中を知ってか知らずか、一男は続ける。


「お前が生まれたのは僕が21の時でね。お前が生まれたと同時に、お前のお母さんとは離ればなれになっちゃって、それから二年間僕が男手一つでお前を育てて、その時に今のママと再会したんだよね」


 そう言って、一男はまた団子を口に放り込むと、団子を咀嚼しながら月男に訊ねる。


「会いたい?お母さんに」


「う〜ん、どうだろう?あ、でもやっぱり、ちょっとどんな人か会ってみたいかも」


 月男がそう答えるのとちょうど同じタイミングで、月男の腹違いの妹と弟がやってくる。


「あ〜〜!パパとおにちゃんだけずる〜い!ウチもお団子一緒に食べる〜〜!」


「ぼくもーー」


 月男の妹の幸子と、弟の年男が、団子を取ってパクリと食べる。


「「あまぁ〜〜い♪」」


 頬を押さえて顔を綻ばせる二人。一男や月男と違い、表情豊かだ。


「そうだな、お兄ちゃんとママと、みんなで食べような」


「よく噛んで食べるんだよ?」


 一男と月男が、そう言って幸子と年男の頭を撫でる。


 結局、自分の産みの親がどんな人なのかは分からなかったが、それでも今の家族と、親しい友人と、エッチな漫画さえあれば自分は幸せだと、月男は思うのだった。








―――――――――――――――――――――――――――――――――――――








「ナオ〜〜。お月見するぞ〜〜」


 月見団子の乗った三方を両手に持った珠稀が、息子の直也に声をかける。


「適当にやっといてくれよー、今いいところだからよー」


 庭の見える大きな窓ガラスを開け放ち、団子とススキを供える珠稀に、ソファーでふんぞり返ってテレビを観る直也がそう答える。


 今直也が観ているのは、USF−TVという動画配信サービス。


 テレビと珠稀のパソコンを繋いで視聴している。


 USFとは、Unlimited Strong Fightersの略称で、総合格闘技における世界トップクラスの団体だ。


 USF−TVとは文字通り、USFが行う全試合はもちろん、所属するファイターの練習風景やトップファイターのプライベート映像等、USFに関する様々なコンテンツを配信するサービスだ。


 そんなUSF−TVで直也が観ているのが、USFのミドル級タイトルマッチ。


 チャレンジャーはリカルド・レッジ。


 テキサス出身の三十五歳。身長6ft0.05in(183cm)、体重184lb(83.4kg)。戦績は18戦15勝7KO。


 USFでもそこそこキャリアの長いファイターで、学生時代はレスリングの強化選手だった経歴を持つ。


 その経歴からも解る通り、リカルドは高いテイクダウン技術を有しており、勝利パターンはグラウンド状態からのサブミッションによる一本勝ちか、マウント状態からの殴打によるKO勝ち。


 キャリアの途中、リカルドが試合前に挑発した相手がむきになってタップを拒んだ結果、相手の腕をへし折るという事故が起きたことがある。


 この時はタップしなかった方に責任があるとしてリカルドが処罰されることはなかったが、この時リカルドが腕をへし折った相手選手を小馬鹿にした発言をしたことで、リカルドの悪役(ヒール)ファイターとしての立場が確定した。


 そのこともあって、USFでのリカルドの人気は決して高くはないが、直也にとってそれはどうでもよかった。


 USFはプロレスではない。悪役(ヒール)であろうが何であろうが、勝ちを収めた者が正義だ。


 リカルドは確かな実力があるからこそ、王座戦に挑戦できるのだ。


 それを迎え撃つチャンピオンが、ジェイド・キールソン。


 身長6ft0.44in(184cm)、体重183lb(83kg)。戦績は9戦9勝8KO。


 弱冠二十四歳にしてミドル級の王座を獲得し、USFのパウンド・フォー・パウンドランキングにおいてもトップの座に君臨する、今USFで一番熱いファイター。


 誰もが認める、Mr.USFだ。


 正直、直也も彼の戦いを目当てに視聴している。


 ケージ内の中央に立ち、互いに資金距離から睨み合うリカルドとジェイドを、レフェリーが引き離す。


 もうすぐ試合が始まる。


 レフェリーが掛け声を発する。試合が始まった。


 開始早々、リカルドがお得意の《低空タックル》を仕掛ける。


 不用意に姿勢の低いタックルをすれば膝蹴りを合わせやすいが、ジェイドはあえて後ろに下がりつつ、リカルドの頭の横に左腕を入れ、頭の上から覆い被さるようにタックルを切る。


 これは正解だ。


 膝蹴りに限らず蹴りを繰り出すということは、すなわち片足になるということ。


 露骨な《低空タックル》で相手の膝蹴りを誘って空振らせ、そこからテイクダウンに持ち込むのが、リカルドのやり口だった。


 タックルを切ったジェイドは、そのままリカルドの背後を取ろうと体を動かす。


 けれど、やはりリカルドもベテランだ。タックルによる奇襲が失敗したと見るや否や、すかさず思考をディフェンスに切り替え、ジェイドの動きに合わせるように動いて背後を取らせない。


 時間にして10秒程度のグラウンドの攻防ののち、リカルドがジェイドを突き飛ばして距離を取る。


 リカルドは両腕を上げたやや前傾姿勢の左前構えで、ジェイドの出方を窺う。


 対するジェイドは右拳を顎の辺り、左腕を腰の辺りに下げたデトロイトスタイルで、ジリジリと距離を詰める。


 リカルドが間合いに入った瞬間、ジェイドは牽制の《フリッカージャブ》を放つ。


 目線の下からガードをすり抜けてヒットする高速ジャブ。しかしリカルドは、それを意にも介さない。


 ダメージを覚悟している者にとって、体重の乗っていない軽いジャブの効果など、目眩まし程度のものだ。


 ジェイドは更にもう二、三発と《フリッカージャブ》を放つが、リカルドはそれに対してなんらアクションを起こさない。


 痺れを切らしたジェイドが、《フリッカージャブ》よりも体重の乗った《アップジャブ》を繰り出す。


 その刹那、リカルドが動く。


 リカルドは、やや斜めに体を反らしつつジェイドの片足を狙って前に踏み込む。


 こうすることで、《アップジャブ》の打点をずらしつつジェイドの左足に組み付くことができる。


 悪役(ヒール)ファイターなどと思われているリカルドだが、その実彼はジェイドのことをよく研究していた。


 《フリッカージャブ》が届くギリギリの間合いで焦らせば、ジェイドは高確率で更に体重を乗せた《アップジャブ》を打ってくる。


 ジェイドがジャブに体重を乗せる僅かな瞬間を、リカルドは待っていたのだ。


 やはり、リカルドも本物だ。


 どれだけ野次を飛ばされようが、タイトルマッチを三度も経験しているその実力に、嘘偽りは無い。


 これまでの長いキャリアの中でリカルドは、王座を賭けた戦いを三度経験しているが、結果はいずれも惜敗であった。


 一回目のタイトルマッチはROUND4でのサブミッションによる一本負け。二回目と三回目は5ROUNDフルに戦い抜いての判定負け。


 リカルド自身、年齢的にもこれが最後の王座戦だと考えていた。


 だからこそ、今日この時のリカルドは鬼気迫るものがあった。


 リカルドの《片足タックル》によって、ジェイドの体がマットに倒れる。


 勝ちを焦ったリカルドは、このままマウントポジションでジェイドを仕留めにかかる。


 しかしジェイドは倒れた瞬間素早く右足を上げ、自分とリカルドの間に右膝で壁を作る。


 ジェイドはそのまま足を伸ばしてリカルドを蹴り飛ばす。


 この時リカルドは、ジェイドが一旦距離を取って立ち上がり、体勢を立て直すつもりだと考えていた。


 だから、自分を蹴り飛ばしたジェイドが起き上がりの反動を利用して、自分の右足に《片足タックル》を仕掛けてくるとは夢にも思わなかった。


 ソファーにふんぞり返りながらテレビでその様子を観ていた直也が、ニヤリと笑う。


(やっぱそのタイミングだよな……!!)


 ジェイドがリカルドを蹴り離した瞬間、ほんの一瞬だけ、リカルドの意識に隙が生まれた。ジェイドはそこを突いたのだ。


 片足タックルでリカルドを倒し返したジェイドは、そのままリカルドの右足に《ヒールフック》を仕掛ける。


 リカルドの右大腿部を両足で挟み、リカルドの右膝を曲げた状態で固定し、両手をクラッチして脇につま先を挟み、前腕を踵に引っ掛ける。


 この状態で自身の体ごとリカルドの踵を捻ることで、リカルドの膝関節が悲鳴を上げる。


 しかし、《ヒールフック》から抜け出す方法など、リカルドも当然熟知している。


 《ヒールフック》の主な抜け方は、倒れた状態から足を捻られているのと同じ方向に体を回転させ、技を極められていない方の足で相手の尻を蹴って、技を極められた足を引き抜く。


 リカルドもセオリーに倣い、足を捻られている方向に体を回転させる。


 しかしその瞬間、それを察知したジェイドがリカルドの足首を脇に挟み、体を回転させてうつ伏せになったリカルドの腰に跨って、《逆片エビ固め》を仕掛ける。


(おいおい、今度はプロレス技かよ!?)


 これはテレビで観ている直也も、思わず手に汗握る展開だ。


 そしてそれはテレビの向こう、現地で観ている観客も同様のようで、会場全体がどよめいているのがテレビ越しにも伝わる。


 ジェイドのまさかの技に焦ったリカルドは、腕立て伏せの要領で体を持ち上げ、なんとか逃れようとする。


 しかしジェイドは、無情にもリカルドの背中に体重をかけて、彼の体を再びマットに沈める。


 腰や足首が現在進行系で悲鳴を上げる中、必死に状況の打開策を模索するリカルド。


 しかし《逆片エビ固め》の対処など、相手が技をかける対象を跨ぐ(ステップオーバー)前でなければ対処のしようがない。


 こちらの意識が《ヒールフック》への対処に向いている最中に相手がステップオーバーを済ませてしまえば、もはや逃げ道は無いのだ。


 リカルドは思う。


 タップしたくない。


 これが最後の王座戦なんだ。


 ___けれど。





 試合終了のブザーが鳴る。


 1ROUND2分43秒、《逆片エビ固め》によるジェイド・キールソンの一本勝ちで、試合は幕を閉じた。






 一通り試合を観た直也は、ソファーの背にもたれ掛かり「フゥー……」と息を吐く。


 ジェイド・キールソン。


 打撃、関節技、絞め技、投げ技……オフェンスもディフェンスも卒なくこなすオールラウンダー。


 彼の最も特筆すべき点は、その”勝負勘”。


 ここぞというタイミングで攻めるべき時を見定め、勝負を仕掛ける。


 それ故に彼は、最も印象的な試合をしたファイターに贈られるバトル・オブ・ザ・ナイトを6回、最も印象的なパフォーマンスを魅せたファイターに贈られるパフォーミング・オブ・ザ・ナイトに至っては全試合で獲得している。


 だからこそ彼は、Mr.USFと呼ばれているのだ。


「……スゲェな………ジェイド・キールソン」


 ジェイド・キールソンは、強い。


 だからこそ___。


「……こいつをぶっ飛ばしたら………サイッコーに気持ちいいだろうなぁ……」


 直也は想像する。


 USFのケージの中で、ジェイド・キールソンにド派手なKO勝利を決める自分の姿___。


 大勢の観客が直也の名を称える___。


 そして、その中でも一番の特等席で___。


 王座に君臨した直也に微笑む、世界中のどんな女性よりも美しい隻腕の女神が一人___。




「アッハッハ!!無理無理www」




 ___そんな直也の想像を鼻で笑う、無粋で失礼極まりない声が一つ。


「んなっっお袋!!?いつからそこに……っつか!!やい、クソババア!!テメェ他人の将来設計図笑ってんじゃねえ!!」


 憤る直也に、珠稀はソファーの背に肘をつきながら、ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべる。


「なぁ〜〜にが将来設計図、だ。ナオさぁ、総合格闘技のチャンピオンって、そこらのガキ大将とはワケが違うんだぞ?そんな世迷い言語ってる暇があったら、将来のためにもっと勉強してくれたら、ママ嬉しいんだがなぁ〜?」


 珠稀の言葉に、直也はむきになって言い返す。


「ハッ!なぁあにがチャンピオンだ!あんなの、マーク・タイロンのパンチ力もなけりゃあ、ピート・バーツのキック力もなけりゃあ、吉岡沙里のタックルスピードもねえじゃねえか!!」


 先程とは打って変わって、その道で最強と呼ばれる引退した格闘家やアスリートの名前をつらつらと述べて、ジェイド・キールソンを貶める直也。


「今に見てろ、クソババア!俺はタイロンのパンチとバーツのキックと吉岡沙里のスピードタックルを併せ持った最強のファイターになって、ジェイド・キールソンなんざ目じゃねえヘビー級のチャンピオンになってやんよ!!」


「いや、ジェイド・キールソンはミドル級だろ。そこは同じ階級で戦うんじゃないんかい」


 直也にツッコミを入れる珠稀。


「デカくて(つえ)えから最重量級がいいの!!心配しねえでも、パウンド・フォー・パウンドでもダントツトップに君臨してやるよ!!そんで……」


 そんで、と言った瞬間、直也は鼻の下を伸ばして頬を押さえながら、くねくねと体をくねらせる。


「そんでぇ〜〜かのこにプロポーズしてぇ〜〜♥ニューヨークの五つ星ウェディングホテルを貸し切って結婚式上げてぇ~~♥♥ロサンゼルスの高層マンションの最上階に二人で住むんだぁ〜〜……♥♥♥」


 口からよだれを垂らしながら、でへへ〜と品のない笑みを漏らす息子を見て、珠稀は軽い頭痛を覚える。


 格闘技のチャンピオンになるという子供らしい夢を語る分にはまだいいとして、その後のエロオヤジみたいな顔で語る人生プランが、あまりにも俗物根性丸出しすぎて……。


「………だめだこりゃ」


 いったいいつからこんな子になってしまったのかと嘆く珠稀に追い打ちをかけるように、直也はこう言い放つ。


「ヘン!俺がかのこと一緒に高級外車に乗って里帰りした時に、腰抜かすんじゃねえぞ!」


 そう言うと直也は、開け放たれた大きな窓ガラスのところまでズカズカと歩いていって、お供えしている月見団子を一つ取って口に放り込むと、その場に胡座をかいて十五夜の月を睨みつける。


(……ぜってえ世界最強になってやる…!)


 団子を咀嚼しながら、直也は満月に誓いを立てた。




__六之譚 第一話へ続く__

 幕間譚其の二、いかがでしたでしょうか?


 今回は月男の出自の謎と直也の将来の目標について触れる、後のエピソードの布石となるお話でした。


 登場人物紹介其の四(一之譚第五話)でも語っていますが、月男は母親と血が繋がっていません。


 月男の出自にはある秘密があるのですが、それを語るのはもっと先の話……具体的には、直也之草子第三部辺りになると思います。(ちなみに今が、第一部少年編です)


 総合格闘技の話に至っては、直也之草子第四部の布石になります。


 以前にも後書きで語りましたが、直也は将来海外の総合格闘技の世界に挑戦する予定です。


 その時に向かって、直也が目指す世界最強のファイター像がどんなものかを明示しました。


 ちなみに、直也が目指す最強のファイター像で挙げた三人のファイターとアスリートは、現実世界に存在する選手のパロディーです。(結構わかりやすい名前だと思います)


 更にもう一つちなみに、直也が観ていた試合で戦っていた二人のファイター、リカルド・レッジとジェイド・キールソン。この二人は、第四部で登場する予定があります。


 はたして彼らは、第四部で直也とどう関わるのか……。四部はまだまだ先の話ですが、長い目で直也之草子を見守っていただけましたら幸いです。


 さて、次回の六之譚は十月のたった一夜のお話です。たった一夜ですが、五之譚よりは長くなります。こうご期待。

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