私の知っているコロッケが世間のコロッケと違っていた件
このエッセイは、白夜いくとさま主催の『じゃがレポ企画』参加作品です!
ごきげんよう、ひだまりのねこですにゃあ!!
さて、ジャガイモ料理に関するエッセイ企画が開催中なので、私もちょっとだけ参加してみようかなと。料理は苦手なので厳密なレシピとか調理法はありません。
過去のエッセイで、私の母が作る料理は美味しいけれど世間とは違う。同じ料理名なのに全然違うということを話したことがありますが、コロッケに関してもそうでした。
母が作るコロッケは、とにかく巨大です。サイズ的にはビッグマック、実際に出されるぺちゃんこな方じゃなくて、写真の方のサイズくらいあります。
だから食べるときはかぶりついても良いんですが、ナイフなどで四等分くらいにして食べるのです。
初めて外でコロッケを出された時、あまりの小ささ、薄っぺらさに衝撃を受けました。
「なんだこれは……こんなのコロッケじゃない!!」
私にとってコロッケは小さめのハンドボール型なのです。こんな小判みたいな形じゃない。しかし、大人になるにしたがって気付いたのです。違っていたのは我が家のコロッケの方なのだと。
そもそもなぜこれだけ大きさと形状が違うのか?
その秘密はジャガイモにあります。
一般的なコロッケでは、じゃがいもを茹でて、マッシャーで潰しますよね?
我が家のコロッケでは、ジャガイモは潰さずに丸ごと使います。
茹でたジャガイモの周りにひき肉や野菜、衣を纏わせるイメージですね。
だからコロッケの大きさはそのままジャガイモのサイズに左右されるので、比較的小さなものから、めっちゃ巨大なコロッケが食卓に並ぶことになります。
想像できますか?
一言で言えば、ジャガイモに生まれてきてくれてありがとうと感謝してしまうほど美味しいです。
ガツンと来るジャガイモの質量にひき肉や野菜、衣たちがこれでもかと旨味を引き上げるのです。
今まで色んなコロッケ、高級店を含めて食べてきましたが、我が家の丸ごとコロッケに比べたら、カレールーの無いカレー、モチモチ感の無いすあまみたいなものです。
お肉屋さんのコロッケ? ハハハ、相手にもなりません。メジャーリーガーとリトルのプレイヤーを比べるようなものです。
ご飯を何杯でもお代わりしたくなるおかずとしての能力も高いです。たらこや明太子を上回る数値を叩き出します。
皆さまもぜひお試しあれ。
一応作りましょうね。
① ジャガイモを丸ごと茹でます。
ジャガイモの品種はお好みですが、私は男爵で作ります。最近はキタアカリもお気に入り。茹で時間はサイズによると思いますので、ある程度箸が通るくらいでOK。
② 玉ねぎ、人参、シイタケをみじん切りにし、バターで炒めます。
玉ねぎは必須ですが、野菜は何を入れても大体美味しいです。ピーマン入れると食感が良くなって好きですね。
③ ②に合挽肉を加え、炒めます。
④ ③を混ぜ、塩、こしょうで味を調えます。
⑤ ④でジャガイモの周りを包み、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけます。
⑥ 衣をつけたものを170℃の油で揚げます。
はい……見た目はともかく、美味しいコロッケの出来上がりです!! 大量のキャベツも忘れずに。ソースをたっぷりかけて召し上がれ。
※見た目を綺麗に仕上げるのは至難の業です。気にせず頑張ってください。