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第二話 ニート、またしても死にかけるが…



「さっっっっっっっっむい!!!!!!」


寒すぎる、寒すぎる、寒すぎる。

体がこれ以上ないほど震えている。

とうに日は沈み、極寒が俺を襲っている。

昼との寒暖差が大きすぎる。

俺は何度死にかければいいんだ。

ワニ肉(生)を食したが大丈夫だろうか、腹を壊さないだろうか…

いってしまうと、何度も下痢と嘔吐を繰り返したが大丈夫だろうか。





今度こそ死ぬわ…………………


寒さ+食あたりのダブルコンボ。

ゲロ糞尿まみれの凍死体の発見されるぜ!!!!


最も、発見されるかどうかも怪しいが……



あれ?もしかしてここは地獄か?魔法と剣の中世ファンタジーなんてここには存在しない!

苦痛と苦痛の砂漠地獄だ!

あぁ、神よ、もう一度日本に帰れたら必死に働いて親孝行ますのでこの地獄から私を救ってください!







「ははは、お休みままぁ」





◇◆


















何だ、、、、暖かい、、、、



目が覚めると火。

寒いとき、生肉を食うとき、何の光も差さない夜の砂漠をむやみに歩くとき、俺が何度も求めた火。

それが目の前にあった。

手に収まるくらいの箱から火が吹き出ている。


「あまりにも汚かったので、モンスターかと思いましたよ」


柔らかい声が耳をくすぐる。



桃色の頭髪、女性にしては髪が短く、角のように額にお団子が2個。

白く丈の長いチャイナドレスに似た服を着ている。

顔は美しい……と言うよりかはかわいく眉毛がくるんとしていて愛らしい。

体育座りで丸まっている。

というか今、ものすごくディスられてなかったか?


「あ、そっちは自分でやってください」



俺のジャージが干されている。もしかして、洗ってくれたのか?

というかなんで俺はパンツ一丁なんだ・・・










事情を聞いた。

どうやら砂の中倒れているところを助けてもらったらしい。

汚物まみれの男を助けるとは、、、なんだただの天使か。

名前はラブルというらしい。


「にしても、なんでこんな砂漠に手ぶらで彷徨ってたんですか..?」

彼女が優しく問いかける。


しかしなんといおう、異世界からやってきましたなんていえるわけがない。暑さに脳をやられたと思われるに違いない。



「実は…記憶がなくて…」


これでどうだろう。……どっちにしろ暑さにやられてる気がするが........


「えっっっ!大変じゃないですか」


アワアワしている。

会ったばかりの人をここまで心配してくれるのか。ましてや汚物まみれだった男を。


「うーーーーむ」


何か考えているのか。


「トシャさん!」


「は?」


「あなたの名前です!」


「えっ」


「記憶喪失なんですよね!考えてみました!」


まぁ、前の名前に未練はないが...


由来は聞かないでおこう…………









~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


次回!   またまた迷う!




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