表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

第一話 ニート、異世界に転移するが…



「ご、ご、ぐふげっっっっ」

あれ、、俺は確か熱中症で倒れて、、、、、、、し、、ん、、だ?



いや誰かが、、救急車でも呼んでくれたのか、、、?

あたりを見渡す。      砂漠だ。


ん?


もう一度あたりを見渡す。      砂漠だ。


落ち着け、俺。

こういうときは、今ある情報から自分がどんな状況にあるのか判断するんだ。





1. 麦茶を買うため、久方ぶりに家を出た。


2.あまりの暑さに気を失う。


3.砂漠


4. 右手に麦茶


うーーーーーん    わからん。特に3番目。



ある考えが俺の頭をよぎった。


異世界転移.....?



前に、ラノベで呼んだことがある。それは、トラックに轢かれた主人公が異世界に転移して、与えられた剣で無双するという内容だ。


それなんじゃないか...?


「ぃ、よっしゃああああああああ!!!!」


これで俺もあの主人公みたいに強い力を手に入れて女に囲まれてみんなから尊敬される!!!


何で砂漠?


普通こういうのって死んだら女神のところに案内されて、異世界に持っていくものを選べとかなんとか言われて始まりの町に降り立つ。っていうのがテンプレだろ?


なぜ砂漠?


もしかしてこれは夢か?

じつは死んでなんかいなくて少しリアルな夢でーすとか。 


ゴンと自分の頬を殴ってみる。     いてえ

どうやら夢じゃないようだ。


喉が渇いた。右手に持っている麦茶をゴクリと飲む。そういえば俺はまだ麦茶を買っていないはずだ。なぜ持っているのだろう。まぁどうでもいいか。


はぁ、少し歩けば町とかあるだろ。町に着けば俺の輝かしい異世界ライフの始まりだぜ。


期待と不安を胸に、俺は歩を進めた。





        ◇◆◇


あぁ、俺また死ぬんだ。

日本に帰りたい。冷房が効く部屋でゲームをしたい。


あれから1日あるき続けた。

おそらく日中は45度を超える暑さ、真夏の日本がかわいく聞こえるぜ。日が沈むともっとひどい、冷凍庫にいるかのような極寒だ。

現在日中、時間がたつほどに体内の水分は汗として流れてゆき、蒸発していく。

2リットルの麦茶はとっくに底をつき、ついさっき小便を飲んだ。もう限界だ。


意識が遠のいていく...あぁ、また死ぬのか。異世界転移即死rtaがあったら間違いなく優勝だ。









な、んだ?


目の前に何かが現れた。

ルビーのように濃い赤のうろこを持つ、全長80センチほど何か。

ワ、二?    ワニだ



すで俺の中の理性は壊れていた。

すぐさまそのワニに向かって飛び込んだ。

口の中に両手を突っ込んで右手で上顎、左手で下顎をつかみ力の限り引き剥がした。

ぐちゃあ と音を立ててワニが二つに分かれる。



ズズズズ


ワニの死体から血をすする。

鉄の味。生臭い。もはやそんなことは気にならないが。


…ザザザザ…


背後から砂が崩れる音がする。 


そこには無数のワニ。

仲間意識があるのかはわからない。が、そいつらのギラつく瞳には殺意がこもっている。

逃げた方がいいか…

だがすでに分泌されたアドレナリンがそうさせない。


「水分、ストックしとくか……」 











◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇



次回!女の子登場!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ