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ミコトのドーグー!  作者: あいうわをん
第1章 遮光式土偶はかく語りき
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今日は半ドン(お昼までお仕事・学業ってことですね)

「はーい、自己紹介の時間は終わりよ、あとは個人的にやってね。今日は、プリント配って終わりにしまーす。保護者へのお知らせと今学期の時間割よ。明日から普通に授業が始まるから、みんな気合いいれて行くわよ。ああ、学級委員は一学期は日野さんでいいよね、日野さん?」

「え?は、はい」

「日野さん、話聞いてなかった?一学期はあなたが学級委員をするのよ。」

「はい、私はいいんですが、他の人の意見は……」

とミコトはあたりを見回した。

「ま、他の人に頼んでもいいんだけど。日野さん去年もやってたし、来たばっかりの柳井君に頼むのも、ねえ?」

「わかりました。じゃ、とりあえず今学期の学級委員をやります」

「はい、ありがとう。じゃ、これで今日は終わりです。みんな、教科書は全部持ち帰って点検するんだぞ。じゃ、日野さん、号令お願い」

「キリーツ、レイ」

「皆さん、さようなら。あ、柳井君は私といっしょに職員室に行こう。他のみんなは寄り道しないで帰るのよ。じゃあねえ」

そう言い残して担任・宮本は柳井を連れて教室から出て行った。

「さー、帰ろうぜー」

「カズミちゃんちは近くていいなー、うちなんか今から帰っても家に着くのは一時間後だよ。あー、お腹すいたなー」

「ミコト、たくさん朝ご飯食べたのにもうお腹すいたのか?」

「だってもう十一時半過ぎてるよ」

「なあ、ミコト、今日は暇なんだろ?お昼食べたらウチにこない?今日、マオとアイを呼んでるんだけど」

「何するの?」

「クッキー作りの練習。道具はマオが持ってきてくれるって」

「あ、ごめん。今日家の手伝いをするんだった」

「家の手伝いって何するんだ?」

「倉庫の片付けって言ってた」

「わかったよ、今日は三人でやるよ」

「ごめんね、また誘ってよ」

「わかった、しかし大変だな、ウチが神社ってのも」

「そうかな?これが自分の中では普通なんだけどな」

「そういうもんかな」

石川和美は首を傾げながら歩き出した。ミコトも続いて教室を出た。あーあ、今から帰っても家に着くのは一時間後か、お腹すいたなあ、そうつぶやいた。



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