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ミコトのドーグー!  作者: あいうわをん
第1章 遮光式土偶はかく語りき
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午後は体力測定、なのでお着換えです


そうこう話をしている間に昼休みも残り五分になった。担任・宮本がジャージ姿で入ってきた。昨日ミコトが会った時と同じジャージだった。


「みんないるかー?いるなー。いいかあ、昼から体力測定をするから、男子は教室で、女子は更衣室で着替えなさい。十分で運動場に集合すること。以上!」

そう言ってさっさと教室を出ていった。


「やたらと元気だったなあ。どうしたんだろ?」

「ご飯食べたから元気が湧き出てんだろ」

「それにしてはなんか興奮してなかったか?」

「アドレナリンが出てるんだろ?」

「アドレナリンってなんだ?ヤマモトリンの一種か?」

「アドレナリンって言うのはホルモンの一種で……」

「ホルモンの一種か。旨そうだな」

「馬鹿なこと言ってんじゃない。早く着替えないとまずいぞ」

「ああ急ごう。女子は早く出ていけよ。着替え、間に合わないぞ」

そうだそうだと言いながら、女子達は更衣室へ急いだ。



 更衣室では木村詩織がみんなの目を釘づけにした。

制服を脱ぐと、胸部に白い丸みが目撃されたからだ。


「シオリさん、すごーい。もうブラジャー付けてるの?」

「母が付けろ付けろって煩くって……男子には内緒ですよ。それより速く着替えないと」

「シオリさんもうあれ、始まったの?」

木村詩織は恥ずかしそうに肯く。


「アレってなあに?」

山口真央が聞いてくる。


「まだお子様のマオは知らなくっていいことだよ」

「リンちゃんひどーい、いっつもマオのコト、子供扱いして」

「そんなこと言ってないで、マオちゃん、早く着替えないと」

「待って、ミコトちゃん、髪が……」

山口真央の三つ編みお団子の髪の毛がインナーの体操服のどこかに引っかかっている。ミコトは山口真央の着替えを手伝った。ミコトは待ってくれる人に先に行くよう促した。


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