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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

グルメ御用達(?)の下手物食材を釣って食らう。

作者: 乳酸の向こう側にいる山田

なろうラジオ大賞用に書いた短編です。


日本ではどういうわけか食べるというと驚かれ、

何故かいい評価を受けないあの食材を釣りに行ったときの

小話のようなものです。

5月中旬。


中国地方の田舎町にあるとある野池にて。

時刻は夜9時。

私は目的の池に着いてすぐに車を降り、耳を澄ます。すると、


グオー、グオー、グオー


と低音にも拘らず遠くまで響く鳴き声がいくつも聞こえる。

私の今日の釣りのターゲットはどうやらこの池にも

何匹もいるようだ。

早速車から釣り道具を下ろし準備を始める。

ロッドは遠投カゴ釣り用の磯竿だ。号数は4号、長さは5.2m。

リールは安売りのリールを適当に見繕う。

道糸は4号。針は管付きチヌ3号を道糸の先につけたサルカンに直接付ける。

そして針には千切った消しゴムを付ける。

これで仕掛けの準備は万端だ。

ウェーダーを着てヘッドライトを付ければ全ての準備が完了だ。

ヘッドライトを点けて音を決して立てないように池の中に入っていく。

よく目を凝らしながら池の中を進むと小さく反射する光が見える。

今回のターゲットがそこにいる証拠だ。

ロッドが届くところまで静かに近づき、道糸を垂らす。

ロッドが水面と平行になるようになるときに水面に消しゴムが

ギリギリ着くように道糸を調整する。

水面で消しゴムが踊るようにアクションをかけると

ブォッという声とともにターゲットが食らいつく。

消しゴムが見えないのを確認し合わせを入れると重量のある引きが手元に来る。

引きがあればすかさず宙に浮かせてそのままターゲットを手でつかむ。


「釣れた釣れた、今日の獲物が」


今日の獲物。

それは、体調が20cmはあろうかという大きなウシガエルだ。

日本じゃ下手物扱いだが狩猟大国フランスでは立派な高級食材だ。

私は今日こいつを釣りにこの池に来たのだ。

私はこの後5匹釣り、0時ぐらいにやめて釣ったウシガエルを

現地で絞めて持ち帰った。

生きたまま持って帰ると警察のお世話になるからね。


そして家に帰って手洗いうがいのあと早速ウシガエルをすぐに捌いた。

ウシガエルは捌くのが非常に簡単だ。

ざっくり説明すると、胴の中央辺りから皮を剥いで股関節当たりで背骨・脚の骨を

切り落とすだけだ。

捌いた後これをどう調理するか考えたがシンプルに塩焼きにした。


塩焼きができたので熱いうちに食べる。

身はしっかりとした弾力があり、かなりさっぱりとしている。

そして塩味が適度に効いていて、でもしっかり肉の味が感じられた。

そんなこんなで捌いた5匹分の肉をすべて食らいつくし満足したので

明日の釣りに備えて眠りについた。

誤字・脱字は気兼ねなく指摘ください。

確認次第修正します。

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