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ユーリとカレン 出会い

 どんな目覚ましでもユーリを起こすのは難題であるが、パンが焼ける香ばしい匂いと、甘い味付けの卵焼きの匂いが自然と覚醒を促す。


 そして意識がわずかでも浮上したならば、隣にいるはずの人がいないことに気づく。


 朝食の匂いに混じって薄く漂う甘い香りはカレンのものだ。だが冷たくなっているシーツはカレンが起きて大分時間が経っていることを示している。


 「イオリ、起きたー? ちょうどご飯にしようと思ってたの」


 そう言って寝室に顔を見せにきたカレンと「おはよ」と言い合う。


「冷めちゃう前に顔、洗ってきてね」


 とどこか弾むような声で、足どりでキッチンへと戻る。おそらく仕上げをするのだろう。


 いつも身の回りのことをして貰っているユーリ。さすがにもうしわけなさもあり、朝ご飯を作るんだと意気込むのだが、起きれた試しがない。


「イオリー?」


 とは言え今考えて待たせるもはカレンにも出来立ての食事にも失礼と言うものだ。

身体をバネのようにして起き上がり、


「なんで私裸なんだ?」


 疑問符を浮かべた。






「今日はカレン出かけるんだっけ?」


 パリッと焼き上がったトーストをかじる。


「ええ、昨日の火焔龍騒ぎで街もごたついてますし、今後のことについて会長と話してこないといけません。」


 カレンはいわゆる行商人という存在で、この世界に転生したユーリと初めて出会った存在だった。


 他の街へと仕入れに行った帰り道のこと、前方に見える丘陵に白い花が咲き乱れていき、円を描いたその中心が光ったかと思うと、そこに一人も少女が現れていたのだ。


 実はこの世界に異世界人が訪れるのはそれほど珍しいものではない。


 ないのだが、それでも自分の前で起こることなど誰が想像しようか。


 それは夢物語のはずだったのに現実となってしまったのだ。



 それで少女、ユーリを保護したカレンだったがなし崩し的に同棲している。



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