二次元ほど現実に直したらいけないものはないです。
どうも、陽菜です。
最近エルのキャラが変な方向へねじ曲がってきている気がしてならない・・・。
個人的に今の季節は季節として好きです。
でも結構な数の番組が最終回迎えてますよね〜。それは悲しいです。
お金が足りなくって困った私はそれ以来、お金に対して敏感になった。
そして、夜。
またあの悪夢の旅が始まるのかと思うと気が重いが、仕方ない。私は大人しく寝ることにした。
・・・よっし!お金の国へ!レッツゴー!!!です!
というかお金の国、って言う言葉いいね!テンション上がる!
夢と希望とロマンが詰まってそうだよね!私に必要なのは金だけだけど!
「『・・。行きますよ?』」
「へっ!?あ、うん!」
少し前は完全に引いた目をしていたエルも今では少し引いた目になったよ。いい進歩だね。ちゃんと声かけてくれるようになったし!それだけ友情が深まった、ってことかな!
____こんな風に、僕達の冒険は始まった。
時には洞窟を抜け、時には野宿をし、時には得体の知れない物だって食べた。
エルが言うには、そのお金の国とやらはケモ耳王国からすごく離れているらしい。距離で言うと100キメより遠いとかなんとか、キメってなんだろね。
お金以外の単位も正体不明の少年から聞いておけばよかったよ。失敗失敗。
そして、あの日から歩き始めて何日か。実際にはそんなに経っていないらしいが、僕には何年にも感じた。と言うより自分の体力の無さを恨んだ。
その証拠にエルは全く息切れしていないし、服も綺麗なままだ。
対して僕は息切れをしている上に服はボロボロで汚い。・・・僕が惨めな人に見えるから言いたくなかったけれどね。
なんでエルはそんなにサバイバル慣れしてんの!?
手馴れすぎてて逆に怖い!
エルの過去に何があった!?
・・・ゴホン。
現実逃避はここら辺で終わりにしましょうか。
そして今、見晴らしのいい草原に居ます。ここでやっとそのお金の国とやらが見えました。金色のオーラがありまして、神々しいなと思いました。あー・・・あれ、僕の世界で言うところの・・・あの、日に当たると眩しいくらいに輝くあの・・・まぁいいや。
___きっと、僕は心の中でこの世界を甘く見すぎていたんだろう。
僕は思っていたのです。いや、見落としていたのです。
正体不明の少年がやりそうな、ごく普通の考えを。
そう、今僕の目の前には___
スライムと呼ぶべきであろう何だかプルプルしていてテカテカしている、気持ち悪い緑の物体がいるのだ。
しかも僕とエルに向かって体の一部であろう場所を手の形にしていて、その手をこちらに向けてきているのだ。
恐怖以外の感情が無くなった気がした。・・・いや、正確に言えば恐ろしい、怖い、と言うより引いている、と言った方がわかりやすいと思う。
しかもそのスライム(仮)が作った手の部分から下へ、べちょりと緑色の粒が落ちてはスライム(仮)の方へ戻って行くのだ。
正直に言おう、逃げたい。あとこういう時にこそ気絶して現実へ戻りたい。
さっきからスライム(仮)がこちらを見て不気味な笑顔を見せてくるのだ。何が不気味かと言うと、手を作ったせいか歪んでいるのだ、しかも緑色の粒が落ちてはその顔のパーツが移動するのだ。
何でこんな悪趣味な生物いるんだよ正体不明の少年!
あ〜・・・寒気がする・・・。
エルはどうしているのかが気になり、エルの方をちらりと見た。
・・・言葉も出なかった。
エルは目を輝かせてヨダレを垂らしているのである。しかもどこから持ってきたのか紙とペンを持って、肩を震わせながら、不気味な笑みをこぼして。
今なら言えるよ、エルは本物の変態だ。そして仲間にするのならばエルよりスライムの方が平和にすむ気がするんだ。
「『うへっ、うへっ、うへへっ。』」
それを見た瞬間、気持ち悪いの一言が頭の中を埋め尽くした。
はっきり言おう、スライム(仮)よりエルの方がキモい。
びちゃり、と僕の足下で音がしたので反射的にそちらの方を向いてしまう。
そこには落ちるスライム(仮)の手の形をしたところから落ちたスライム(仮)の一部が左足にのっていた。
その瞬間、僕の思考はフリーズした。と同時に視界が霞がかったように見にくくなった。
そして僕は意識を手放した。もともと半分以上は手放していたけれどもね。
_________
「うわぁッ!?」
その言葉と一緒に私はベッドから転がり落ちた。落ちた方の頭が痛い。
・・・まさか、こんなに気持ち悪いとは思っていなかった。
恐らく、これから何らかのゲームでスライムを見たときはフリーズするだろう。
あぁ・・・スライムコワイ
怖いよ・・・。
このことを一言でまとめるのならば、
________私はスライムをなめすぎていたのだね。
どうでしたか?
誤字・脱字あったら教えてください。
・・・ではまた。