お金を貯めるのは一番最初にやらなければいけないことです。
どうも、陽菜です。
何だか伏線を張るのが面倒くなってきたこの頃。
今回は主人公がやらなければいけなかった行動をさせるための序章的なアレです。
ではどうぞ。
そして、夜。
ただ今恨みの力を夢トリする力に変えようと奮闘中でございます。・・・はい、冗談です。すいませんでした。
今、宿題を終わらせようと奮闘中です。てか、夢トリする力って何?自分で言っといてどうかと思うけどさ。
と、いうわけで。おやすみなさい!
え?宿題?もう終わらせましたよ?
はーい、では!
「おやすみ〜。」
________
「『て・・・ださい!』」
「うるせぇ!?」
え?ちゃんと聞こえるまで待たないのか、って?そんな面倒なことするわけ無いじゃん♪
「『はぁ〜、心配したこっちの身にもなってくださいよ。』」
え?コイツ心配したの?そりゃあ悪い事をしたな。反省はしないけど、というかできないし。
「あ、ごめんごめん。」
「『引き上げた途端に倒れて眠るとか、笑えないですよ。』」
た、確かに・・・それは笑えない。むしろ心配するわ。だからすまん。それをどうにかする事は出来ないけど。するつもりも無いけど。あ、僕サイテーだね。別にいいけど。というわけで。
「てへッ☆」
「『借金増額ですね。』」
えぇ!?何がいけなかったの?!増えんの!?なんで!?優しさの欠片もねぇ!?鬼だ!鬼だッ!!
「『安心してください。たったの1アイリですから。』」
「それなら・・・ってなるか!」
あ、あぶねぇ・・洗脳されるところだったぜ・・・。これからコイツの言動には注意しないとな。
あ、アイツいつの間にか借金メモに書き入れてるし!?・・仕方ない。無視しよう。ま、まぁ。1アイリぐらいなら、ねぇ?
「というわけで!しゅっぱーつ!」
「『え、何処にですか!?』」
「ケモ耳王国!」
「『あ、はい。』」
それから、足が棒になっても止まらず、体力が尽きても止まらず、歩き続けた。森へ。
正直に言いますと、もう精神がヤバイ。色々とヤバい。
ぐ〜〜・・・。
・・そして腹減った。え?誰のお腹の音かだって?聞かないで!・・・何か持っていないかを聞こうとしてエルの方を向いた。
「『ん?どうしたんですか?食べますか?』」
「なんだそれ。」
エルは何かを食べていた!僕に内緒で!ふざけんな!そう思っていたのが伝わったのかエルは説明し出した。
「『これはですね・・・ひとつ食べるだけでお腹いっぱい!サバイバルもこれだけで十分!しかも味のバリエーションも10種類以上!さぁ!貴方もお試しを!で有名な。僕がいた国で作られている食べ物です。』」
「へー・・・いいな〜」
よくよく見てみるとあの機械王国の市場(仮)売っていた保存食のような物だった。
「それ、くれないか?」
「『いいですよ。借金ですけど。』」
「またかよ・・・」
えぇ・・・どんだけ借金好きなの・・?もう結構な額いってると思うぞ?(実際には11円増えただけ)
「『ちなみに値段は10アイリ。今ならお得ですよ!90%OFF!』」
90%OFFねぇ?そんな高かったっけ?覚えてないですわ〜。
「ぐッ・・仕方ない。くれ!」
「『まいどあり〜10アイリの借金で〜す」
くそッ・・うぜぇ!殴りたい!でも腹減った!背に腹は変えられん!すまん!未来の僕!恨むならエルを恨め!僕は悪くない!
そんなこんなで途中から休憩をしたりしまして、一ヶ月くらい経ちまして!目的地に着きました!ただ今、門の前でございます!スッゲー立派!なんかなんか、赤と黒が基準になっていて・・半分に黄色と白が!神社の門の色に、洋風の色?なのかな?まぁとにかくカッケーです!立派です!門番2人いたんですけど・・・門番怖いッ!顔がいかついです!ヤクザみたい!・・あ、どうでもいいですね。すいません。
「『すいません。ここへ立ち入らせていいだけないでしょうか?』」
エルが手慣れたように敬語を使って門番に語りかけた。アイツのハートは鉄でできているのかなァ!?
「『?あぁ、では。入場料を、お一人様100万アイリです。パスポートはお持ちでしょうか?』」
門番さんはその顔に似合わない敬語で笑いかけて今の僕にとってはとても重大な事をさらりと言い放った。
えぇ・・・。なんか予想はしてましたよ?でもね?それは無いわ。100万は無いわ〜。
そんな事を思っていたのが伝わったのか伝わらなかったのか、ちらりとエルがこちらを見てまた門番の方へ向いた。
「『えぇ、わかりました。・・・これでどうでしょうか?』」
「『パスポートはお作り致しますか?パスポート代は2万アイリで、その場合の入場料は半額の50万アイリになります。』」
ひ、100万に2万+50万?どっちも無理だわ。あ、でもパスポートって事は・・次行く時も半額って事か?おー、それは便利だ!
「『んー、そうですね・・では、パスポートを作らせていただきます。』」
「『わかりました。数分お待ちください。・・ところで、そちらのお方は?』」
気まずそうに門番1(仮)は僕の方へ目を向けた。やったね!やっと気がついてくれたよ!
「まさかの、だよね。というわけで!わた・・僕の分も払ってちょ?」
「『嫌です。この人とはただの他人なので、パスポートお願いします。』」
「この・・・ッ!裏切者ッ!悪役!馬鹿ッ!阿呆ッ!世界一周して行方不明になりやがれッ!!」
そして門番2(仮)は何かを察したのか門番1(仮)に話しかけた。そして同時にこちらの方を見た。
「『では、出直して来てください。いつでも待ってますから。』」
と、にっこり笑顔で門から追い払われた。
「『ですって、行ってらっしゃい。』」
「・・・ムカつく、けど。わかりました。出直してきます。」
エルもにっこり笑顔で言ったので、ここは素直に従うことにした。
だけど門番1(仮)がエルを見てにっこり笑顔で言った。
「『貴方もですよ。』」
「『・・・え?』」
エルが信じられない、とでも言うような表情で門番の2人を見た。
「『では、出直してきてください。』」
「『・・・あ、はい。』」
さすがのエルも門番2人のにっこり笑顔にはかなわないらしく、素直にその言葉に従っていた。
そして、門から離れたところでエルが僕に話しかけてきた。
「『・・・では、あまり行きたくなかったんですが・・・行きましょうか。』」
「どこに?」
深いため息をつくエルとそのエルをちょっと裏がありそうな笑顔で見る僕、何も知らない人から見れば仲のいい人達だろうが、心の中(僕の)を聞いてみるとこうなる。
ザマァ、何か知らんが門番さんいい人じゃねぇか!あー、僕を置いて行こうとした罰だよ!ザマァ!大人しく僕に付き合ってればこんな事にならなかったんだよ!倍返しだよ!
以下省略。と言っておこう。自分でも色々と驚きだ。
「『・・・では、質問です。今から向かうのは何故ですか?』」
「?お金を貯めるため。」
何当たり前のこと言ってんの?馬鹿なの?
「『ですので、とある国へ向かいます。』」
・・・え?普通国なんじゃねぇの?と言うかまた歩くの?もう歩きたくないんだけど。
「『まさにお金を稼ぐ為だけに存在する国。』」
「お金の国だな!」
「『・・・まぁ、そうですね。ですが正式名は・・・』」
エルがそう言った瞬間。また視界がぼやけ、僕の意識は切れた。
目を開けると、見慣れた風景があった。そして、いつも聞いている目覚まし時計の音。
「・・・またか。」
なんでこんなにもいいところで意識が切れるんだ?もう悪意しか感じないんだけど。
まぁ、それはいいとするよ。だって遅刻したら大変じゃん。
でも言わせて、
________入場料の為だけにどんだけ金使うの!?
脱字・誤字、あったら教えてください。
さぁ、主人公がケモ耳と話せるのはいつになるのかなぁ〜(遠い目)