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夢トリ冒険録  作者: 月影 陽菜
〜ケモ耳王国編〜
10/21

人の新しい一面は意外に早く見つかります。

どうも、陽菜です。

本当はスライム編もっと少なくするつもりだったのに何故か多くなってびびっているこの頃。

何があったんだろう・・・。

「・・・はぁ」


スライムの恐怖に気付かされた日の夜。スライムの恐怖にまた出会うことになるのかとガクガクブルブルと震えながら冷たい布団の中へ入りましたよ。

ついでに言うと全然眠れなかった。

でもね、やっぱり期待を裏切らないあいつはある意味わかりやすいと思うんだ。でもある意味僕に何か恨みもっているのかと心配になる。

じゃあ説明しようか、今の状況を。


「『ぐへ、えへへへっ』」


エルは相変わらずの顔でスライム(仮)を見ている。

そして何故かスライム(仮)もそんなエルに引いている。スライム(仮)にも引かれるって・・・それは無いわ。

だが相変わらずスライム(仮)は僕に向かって手の形をさせた自身の身体を僕に向けている。その代わりにエルの方にいたスライム(仮)は僕の方へ寄ってきていた。

・・わー、僕人気者〜。あはは〜。

という冗談は置いておいて、流石にこのままはまずい。ケモ耳に会うことも、もっと言えば借金がなくなることもなくなる。

それはまずい。ひじょーにまずい。

なので、僕は既にまめつぶぐらいの勇気を振り絞ってスライム(仮)に話しかけた。言葉が通じるかどうかはわからないけど、エルからもらった翻訳機これがあるから!たぶん大丈夫!

それにエルもさっさと話しかけろオーラを出してるしね!

決してエルのオーラにやられて話しかけた訳じゃないからね!?そこ勘違いしちゃダメよ!?


「ぁ・・・あのぉ・・・ 」


やべえ、自分の声なのにキモいと思う分はきっと余裕だ。よし!張り切っていってみよー!


「ぇ・・っと・・」


え、っと・・・。

・・何て言えばいいんだろう?

全然わからん。寧ろ何を言えばいいの?そこどいてください?いや、それは無いわ。何でこんなところにいるんですか?・・これも違うな。失礼だ。うーん。



▼スライム ニ どいてください ト 言う


▼スライム ニ 何でこんなところにいるのか ヲ 聞く


▼スライム ニ 寝床へ戻れ ト 言う


▼スライム ニ やめてください ト 言う


▼スライム ニ どっかに行ってくださ ト 言う


▼スライム ヲ 無視する


▼スライム ヲ 蹴る


▼スライム ヲ 踏みつける


▼エル ニ 何を聞けばいいか ヲ 聞く


・・・んーと。

スライムを傷つける系はとりま無しかな。仕返しきたら怖いし。・・あ、エル盾にすればいいか。

そう行くと汚い言葉遣いも無しだな。てか寝床へ戻れとどっかに行ってくださいってほぼほぼ同じじゃね?まぁいいけど。


・・さて、どうしようか。

まぁ、ここは無難にやめてくださいかな。


「邪魔だ。どけ、そしてやめろ。気持ち悪い・・!」


ふふっ・・・ははっ。

そんな丁寧語僕が使うと思ったか!使うわけねぇだろ!敬語とか丁寧語とか絶対無理!先生に対しては頑張るけどね!


「『・・・』」


何故かスライム(仮)は僕のその言葉を聞いた後緑色と物体、わかりやすく言えばスライム(仮)の本体を手の形から別の形に変え始めた。一言で表すと。

キモい・・・。

いや、だってなんかぐちゅぐちゅ聞こえるしどろっどろしてるし。ねぇ?


「『・・・・』」


ほら見てよ!あのエルですら真顔に戻っちゃうんだよ!?やばくない!?

・・そして、僕にとっては結構キツイ無言の時間が過ぎた時(正確に言えばスライム(仮)の音は聞こえていたが)そこにあったのはスライム(仮)の身体で作られたであろう文字だった。

僕はよくわからないのでエルの方を向いてみるとエルは無意識なのかその言葉を呟いていた。


「『お金、を・・くれ、たら、とお、す?』」


は?え?何この世界・・・スライム(仮)ですら金で解決しちゃうの?え?地獄じゃん。


「『なら、どうぞ。』」


そんなことを僕が考えていた間にいつの間にかエルはスライム(仮)にお金を渡していた。どうやら中々多い金額を払っているらしくこの時だけエルを見直した。・・次の言葉を聞くまでは。


「『これだけあげますから、だからその身体を少しだけ貰ってもいいですか?』」


今度こそ本気で引いたよ。スライム(仮)も引いてるしさ。やっぱりエルって変態だよね。

というかあの国の人達に距離置かれてたのもその性格が半分くらいの原因だと思うんだ。そんな事口に出さないけどさ。

でもエルのおかげでスライム(仮)がフリーズしてるし今のうちに逃げようか。


「エル、行くぞ」

「『えっ?でもまだスラ』」

「いいから行くぞ!」


もうその言葉すら聞きたくなかったのでエルの首根っこを掴んで全力疾走した。どうせスライム(仮)だし追いつけないだろう。


「はぁっ・・・はぁっ。」


数分走っただけなのにもう息切れした。今まで言わないようにしてたけどこの体の人物って体力無いよね。筋力も無いし。そのおかげでエルを引きずりながら走ることになったし。身長も私本来の身長ぐらいだし。

本当に男なのかって疑いたくなるよね。・・まぁ男だけどさ。女装したら女子力で私負けそう。

・・・なんかやだわ。


・・・そのあと?そのあとはまぁ、結構平和に門の前に行ったよ?エルが駄々をこねたのは引いたけど。いやだってさ?いい歳の(見た感じ20代)大人が、しかも男が?駄々こねる?キモいわ。

あ、ちなみに余談だけどエルがスライム(仮)にあげた分のお金は僕が借金することで一段落したよ〜。本当クソか。人としてもうダメだよね。

まぁ、一言言いましょう。






_____エルはやっぱり変態だった!

どうでしたか?

脱字・誤字あったら教えてください。

ではまた。


・・いつになったらケモ耳書けるのかな〜(遠い目)

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