国境管理官の鬼神対応
国境管理官に緊急に要人警護の護衛を準備するよう
第一王子名義で申請したら、信じられない速さで、今忙しいと
却下された。ダメだここで顔パス仕えなかったら、俺、城内顔パスで入れてもらえねーや。
王子は確信した。
「信じられません これほどまでに
治安に自信をお持ちの国は世界に二つとないでしょう」
ハクア殿の言葉が心に刺さる。これほどまでに空気な第一王子が
有史以来世界にいただろうか。俺だけだろ絶対。王子はやはり確信した。
通常ありえない、ことだが、護衛団のいる街まで、このままいくか?
いや、さすがに、何かあったとき両国間に亀裂が入りかねないから無理だ。
ハクア殿の責任が追及された場合、おおそらく彼の命やご実家の存亡に関わることになる。
王子は名ばかり護衛団を呼んでみることにした。
彼らは以外にも、呼び出しにすぐ答え迎えに来た。本当は良い子たちなのかもしれない。
が待ちくたびれてご機嫌斜めだった。
「死ぬほど退屈な街で俺らは待ってたって言うのに
王子は美人と二人っきりで楽しんでいらしたんですね」
超めんどくさい因縁をつけてきた。
「ハクア殿は王女の用意してくださった従者だ。
臨時の従者が王女の城の警備兵に弟子入りをしたので代わりに
帰城まで俺についてくださるのだ」
「で 王子はわかりやすいハニートラップにまんまと
引っかかってしまったと」
「何を言ってるんだ?ハクア殿は…」
「王子こそ何言ってんの?隣の国は女武人のメッカ
ですよ しかも美人が多いことで有名
女性も普通に武装するし
武装に性差は無いので
華奢で美人武人はほぼ
間違いなく美女ですよ?
男は間違われないように
阿保みたいに筋肉つけるから
わかるでしょ」
ああそれでメタボいないんだなとか
思ってるところではない。彼は彼女だということは俺は…
王子は自分が王子であること思い出した。
「ふ もちろんこんな美女を
男だなんて思っていないさ
気を使ってお前たちと合流するまで
気づかないふりをしていたまでのこと
失礼いたしましたマドモアゼル
これまでの非礼お詫びいたします」
王子は完璧なお辞儀をした。
「いえ 紳士でいらっしゃる
王子のご配慮に感謝しておりました」
よかった俺女性を傷つけてなかった。
王子でラッキー。
セーフと王子は安心した。