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父子の連係プレー

 ダイニングで団長と王子とゼノが

団員の生活について話しだした。

「食事の用意をさせるものを雇いましょうか?」

「いらんだろう 皆キャンプ好きだ 飯くらい自分で作るぞ」

「洗濯や掃除の手伝いはどうですか」

「来た時よりも美しくが我が一族のもっとうだぞ

それにBBQと炊き出しと足踏み洗濯が今回のキャンプのテーマだ

屋敷の庭を貸してくれればよい」

ああ、めっちゃ遊ぶ気で来たんだな。

王子は悟った。

エデンの国の国民性が勤勉さなのに対して、

王子の国の人々は人生を楽しむために生きている。

楽園を作るがエデンの基本理念。

原始の理想郷を守るのがアルカディアの基本理念。

だとよく言われている。

「ただ 繊細な女性の気遣いがあれば兵士の士気も高まる、

幸い王子の世話をする美女の姿だけでも 我々の心を

潤おすには十分である」

 団長の言葉を聞き、飲み物と、茶菓子を用意していたハクアは、

少し困った顔をした。

「ハクア殿 手伝わせてください」

ゼノはスマートに茶菓子と飲み物をテーブルに配った。

何この親子、連係プレイで彼女を落とす気?

王子は苦い表情をした。

 やはり、いとこは全力でハクアを落としにいっている。

彼の言動が予測できるだけに、王子は

眉間にしわを寄せ、瞼を強く閉じた。

 何とかしてこのいとこだけ、実家に帰せないものだろうか。

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