表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔石職人の冒険記  作者: 川島 つとむ
第一章  凸凹コンビ
9/54

追加の一名

登場人物 ロップソン=ロプ(台詞表記) ジャド=ジャド(台詞表記) ニイナ=ニナ(台詞表記) ミリアナ=ミア(台詞表記) レイセモルス=レイ(台詞表記)

 ニイナとミリアナの懐事情を確認して、軽い依頼に行くくらいでそこまで無理はしないでもいいとわかった僕達は、新しいメンバーが来るまでは、大物とかの依頼を受けないようにしようと話し合った。

 今日のところは、ゴブリン退治と、最近街道に出て来るようになったというウルフの討伐の二つを受けて軽く済ませた後、僕は家に帰ってマギーを少しいじってから、ニイナのショートソードの刃の部分の削り込みをする。

 マギーの方は前にワニのところへ行った帰り、薄暗くなると道がわかり難かったので、その対策を施した。ついでに緊急用のキャンプ道具なども、常備させてみた。

 さてショートソードの方なのだが、こちらは少し削っては、バランスが崩れていないかどうかを確認する為に、作業はゆっくりと進んでいる。

 どんどん削っていくので重量自体は、少しずつ軽くなっていっている。最終的な重さはどれくらいになるのか、それは僕にも予測できない。

 そもそもが、そこまで鍛冶をすることもないので、経験不足過ぎて完成してみるまでは、うまく行くかどうかがわからないのだ。

 一応柄の部分に穴を開けて、魔石を組み込むところはできていて、そこに組み込む魔石と、魔法構築の方は確認ができている。だから刃の部分を削り、研ぎ澄ませば即使えるようにはなるのだけれど、完成まではちょっとどれくらいかかるのか、わからない。

 今日の冒険は、早めに帰って来られたのでがんばって削っていこう。


 ジャド「ロップソン、がんばっているか~」

 ロプ 「うーん、まあままだな~」


 夜中にやって来たジャドに、生返事を返した。削る作業でミスをすると、全体の作り直しもありえる。ここはきりが付くまでは集中してやらせてもらう。しばらく削ってから、ジャドの方を向いた。


 ジャド「今、どんな感じだ?」

 ロプ 「今はこんな感じだな」


 そう言って、まだ刃がついていないショートソードを渡した。振り回せるようにと、柄の部分を応急的にくっ付けてある。

 ジャドは受け取って早速振り回し始めた。新しいメンバーが来なかったら、やっぱり僕が魔法戦士になる方がいいのかな?


 ロプ 「なあ、メンバーが入らなかったら、僕が戦士の技術を習った方がいいかな?」

 ジャド「いや、それはやめておいた方がいいな。詰め込み過ぎっていうのはあるが、お前に戦士は向いていない。護身用に習う程度ならいいと思うけれどな」

 ロプ 「やっぱりそうなるか。ミリアナが、接近戦を覚えるのはどうだ?」

 ジャド「あの子も、お前と似たような感じだな。やっぱり前衛には向いていないよ。お前が鞭を作らなければ、戦えなんて言う気もないな」

 ロプ 「鞭は、やっぱりだめだったか?」

 ジャド「いや、あれはあれでいい武器だったよ。元が接近戦の素人だからな、これから少し教え込んでいった方がいいかもしれんが、無駄な装備にはならないと思うぞ」


 ショートソードを物欲しそうに見ながら続きを話して来る。


 ジャド「現状で対応するとしたら、ニイナが一番いいかな。受けるのは無理だから回避型になる。守りながらになると、ちょっと微妙だけれどな。やっぱり、メンバーが不足しているんだと思ったよ」

 ロプ 「つくづく、パーティーっていうのは面倒で、難しいものだな」

 ジャド「まあ、こっちはずっと二人でやって来ていたから、そういう面倒ごとはなかったからな~ そのしわ寄せが今来ているんだろうな」

 ロプ 「なるほどね」

 ジャド「よし、いい感じで仕上がっている! ニイナ用じゃなければ俺が欲しいところだな」

 ロプ 「あまり自信はないのだけれど、そんなに良いできか?」

 ジャド「俺もベテランじゃないからなんともいえないけれどな。俺好みってことだ」

 ロプ 「そういう意味なら納得できるな。ジャドは日本刀があるから、いらないんだろう?」

 ジャド「まあ、これを越えるものは無理って話だから、いらないといえばいらないけれどな。盾は欲しいかもしれない。キマイラの攻撃を防ぎ切れなかっただろう? 攻撃は何とかなるが、俺はパーティーの壁役でもあるからな。魔道具を組み込んだものを何か作って欲しいなって思ったよ」

 ロプ 「材質と重さは?」

 ジャド「金属でなるべくなら動きを阻害しない小さい方がいいかな」

 ロプ 「ふむ、問題は組み込む魔法の構築の方か・・・・・・魔法使いの呪文は、どちらかといえば攻撃に特化しているから、ちょっと難しそうだな。防御とか強化とかは、神官の分野なんだよね」

 ジャド「なるほど、うまく行かないものだな」

 ロプ 「まあ、直ぐは無理だけれど、何かしら考えてみるよ」

 ジャド「ああ、頼む。じゃあ俺は帰る、あまり無理はしないようにな」

 ロプ 「ああ、またな~」


 僕はその後も、ショートソードの削り出しをしながら、ジャドの盾の構想を考えてその日を終えた。

 次の日、ギルドでいつものやり取りをした後で依頼場所に向った僕は、現地で未完成のショートソードを取り出して、ニイナに渡してみる。まずはバランスと重さを見てもらおうと思って、持って来ていた。


 ロプ 「未完成なのは、まだ刃が無いのを見てもらえばわかると思うが、武器のバランスとか重さを試してくれ」


 今回、一応できるだけ完成に近い形にする為に、既に魔石を組み込んで、完成状態のように柄の部分もきちんとして来ていた。


 ニナ 「うわー、これが私の武器になるのね。ありがとうー」


 喜んで振り回している。振り回した刃の後を、風の魔力が光の残像となって見える。おお、結構綺麗だな。

 今まで、そういうところには気を回していなかったけれど、少し装飾にも凝ってみるべきか?


 ニナ 「ロップソンさん、これ凄いよ凄く手に馴染むし、金属なのに凄く軽い!」


 そう言って、落ちていた木の枝を放り投げて、落ちて来たそれに叩き付けていた。普通はボキって感じで折れるか、折れない場合は叩き落すと思われたそれは、すっぱりと斬れていた。魔法効果が乗っていたからかな?


 ニナ 「ねえ、これ刃が無いとか言っていたけれど、斬れ味が凄いよ・・・・・・」


 近くの木のところに駆け寄ったニイナが、木をどんどん斬り飛ばしながら、そんな事を言って来た。


 ミア「うわー、凄いね~」


 あれ? 予想外に魔法が強力過ぎたかな?


 ロプ 「なあ、ジャド。魔石を調節して、威力落とした方がいいかな?」

 ジャド「ちょっと待っていろ」


 ジャドはそう言って、ニイナからショートソードを受け取って、同じように扱い出した。その後もいろいろと試した結果・・・・・・


 ジャド「これは武器のせいじゃないな。ニイナの才能みたいなものだ」

 ロプ 「どういうことだ?」

 ジャド「まずニイナには、ショートソートとの相性がいい何かの才能がある。それと、風の属性とも相性があるかもしれない。たまたまそれが、お前の作った剣とあいまって、一気に攻撃力が上がったと予測できるな」

 ロプ 「へー、そんな事もあるのか」

 ニナ 「じゃあ私は、たまたまだけれど、最高の武器を手に入れたとか?」

 ジャド「そうなるな」

 ニナ 「やっほーー!」


 走り回って喜んでいた。まあなんというか、気持ちはわかるよ・・・・・・


 ロプ 「まあそれ未完成だから、とりあえず預かるよ」

 ニナ 「えー」


 ブーブー言いながらも、渡して来た。


 ロプ 「それでもう少し重い方がいい、もっと軽くとか持ちにくいバランスが悪いとか、そういうのはあったか? ミリアナの方も、何かこうして欲しいみたいなのがあったら、言ってくれよ」

 ニナ 「無いよ!」

 ミア 「大丈夫そうですよ」


 今のところ、問題はなさそうだな。


 ジャド「よし、じゃあ早速依頼をこなしに行くぞ!」

 ニナ 「おー」

 ミア 「はい!」


 段々ニイナののりがよくなって来たって気がして来た。二人ともパーティーにはもう緊張した感じもないし、大分慣れた感じだな。少しホッとしたよ。

 今日の討伐依頼はポイズンリザードで、毒にさえ気を付ければ、問題なく今のパーティーでも倒せる敵だった。

 今回も討伐の相手は一つだけだったので理由を聞いてみると、毒を受けた後は他の依頼がきつくなるからという話だった。特に問題なく終わったので、午後からの時間が空いたな。

 みんなはそれぞれに休憩してのんびりするそうで、僕はその間に生産をすることにした。


 翌日はちょっとがんばり過ぎて、寝不足になった。

 装飾するというアイデアに、ついつい夢中になってしまった為だった。

 刃の部分を研ぐ作業はまだ途中になっているので、ほんとはそっちを先に仕上げないとだめだったのだが、ついやりたくなってしまった。


 ロプ 「おはよー」

 ミア 「おはようございます。今日はいつもにもまして、眠そうな感じですね」

 ニナ 「おっはよー」


 そう挨拶を交わしながらどうせ今日も依頼表にサインをするのだろうと、ジャドに手を出したのだが、どうやら違うようだった。

 そしてジャドの隣に女の子が! 一瞬とうとう彼女ができたのか! っと思ったのだが、よく考えたら冒険者ギルドで、これから冒険に行く時に紹介はありえないなと思い至って、緊張した体をほぐした。


 ジャド「ロップソン、おはよう。じゃあ揃ったところで早速自己紹介だな。彼女はレイセモルスさん、盾持ちの戦士だ、よろしくしてやってくれ」

 レイ 「レイセモルスです。これから仲間になるので、レイと呼んでください、よろしくお願いします」

 ジャド「遅れて来た、ロップソン、生産者だが、冒険の方では魔法使いだ」


 僕の紹介をしてくれたので、紹介を省略して挨拶だけしておいた。


 ロプ 「見た目からすると、学校の生徒さんで新米さんかな?」

 ジャド「ああ、前に組んでいたパーティーと、うまくいかなかったそうで、ちょっと前に抜けたのだそうだ。今日からは、とりあえず内のパーティーに来てもらって、まずは様子見だな?」

 ロプ 「なるほど、やっぱ人間関係は難しいな」

 ジャド「だな、下手に我慢しても、後々自分の命に関わるから、これだけは妥協もできないしじっくり選ぶのがいい。ってことで、今日のところは連携を確かめる為の依頼だ。サインよろしく」

 ロプ 「あいよ。あっ、連携はいいんだけれど、レイはお金の方は大丈夫そうなのか? 前にパーティーで稼げていたのなら問題ないだろうが、稼ぎが少ないのなら今から一杯稼いでおかないと、いい宿には泊まれないだろう?」

 ジャド「あー、それがあったな。どうだレイ?」

 レイ 「えっと、ちょっと心許ないかもしれません」

 ジャド「ロップソン助かった、聞いてくれてよかったよ。今日のところはこの依頼に行って、次からちょっと稼ぎの良さそうなところへ行ってみよう」

 ニナ 「はい」

 ミア 「はい」


 戻って来たジャドと一緒にマギーまで移動して、みんなで乗り込んでいると、新鮮な発言があった。


 レイ 「これはなんですか! 馬車にしては馬がいないし、形も違うし・・・・・・」

 ロプ 「それは前に、ミリアナがやったな~。とりあえず説明は後でするから乗ってくれ~」


 移動するマギーの中で、ジャドが説明してくれる。このやり取りもなんだか久しぶりだった。


 ロプ 「さて、到着~」

 レイ 「はあー、凄く早かったですね。それに馬車なんかよりもずっと快適でした」


 そう言って、感動している感じだった。


 ロプ 「そうだ、今度から移動はこのマギーって乗り物になるから、自分専用のクッションでも用意しておくと、もっと快適になると思うぞ」

 レイ 「はあ、わかりました」

 ニナ 「私達も、始めこんな風だったんだね」

 ミア 「そうですね。まだ少ししか経っていないのに、もう懐かしく感じます」

 ジャド「パーティーに馴染んだってことだろう~」


 今回の討伐対象は、グレートカウ。毛むくじゃらのでかい牛で、角があるので突撃されると即死する。鎧も役に立たないと言われて、結構危険度は高めの獣だった。

 ちなみにモンスターではないようで、肉も引き締まっていて食べると美味しいそうだ。だから今回の討伐で、倒したグレートカウはそのまま死体を持ち帰ることになっている。

 最低討伐数は一頭。僕は今回の依頼を聞いて家に立ち寄り、後ろに荷台を連結させて来た。ついにノリで作った荷台が役に立つ時が来たようだったので、ちょっとテンションは高めだ。

 あ、このテンション高いのは、寝不足だからかもしれないな。

 まあとりあえず、油断しなければ大丈夫だろう。


 ジャド「じゃあ、まずレイはミリアナを守りながら戦うことを意識してみてくれ。ニイナは、今回はレイのサポートだ。俺とロップソンは、支援で行こう」

 ニナ 「はい」

 ミア 「はい」

 ロプ 「了解~」


 それぞれに返事をして、レイは頷いただけだったが、早速グレートカウを探して移動して行く。僕はみんなの後ろからマギーを運転して付いて行った。

 しばらく進むと前方で、他の動物に襲い掛かっているグレートカウを発見。早速突撃をかける。

 グレートカウも、こちらに気が付いたようで、襲っていた動物を無視してこちらに向かって走り出した。

 ちょっと勢いが付き過ぎていて、盾で受けれたとしてもダメージが痛そうだなそう思い・・・・・・


 ロプ 「大地の怒りをここに、アースボム」


 グレートカウの進路のちょっと手前に魔法を発動させる。土が爆発したように爆ぜて、その爆発音にこのまま進むと危険だとわかったように、慌てたグレートカウは足を止めた。

 それを隙と見たレイが剣で斬り付ける。ニイナもグレートカウの横に回って攻撃を仕掛けていた。二人に遅れて、ミリアナも移動して鞭で攻撃を仕掛けて行く。最初はまずまずって感じでうまく行っているようだった。


 ロプ 「まずは、うまく行動できていそうだな。戦士の動きとしてはどうなんだ?」

 ジャド「まだなんともいえないが、役目はしっかり果たしている感じだな。今のところいい人材が来てくれたって感じだな」

 ロプ 「なるほど。っということは、複数の時は、どうかわからないな」

 ジャド「確かに、今は相手が一頭だからやりやすいか。今後を見ながらだな」

 ロプ 「二人にも、やりやすかったかどうか、聞いておかないとだな」

 ジャド「そうだな、じゃあ、あまりにも何もしないのは、申し訳ないから参加して来るぞ」

 ロプ 「ああ、いってら~」


 そう言ってジャドを見送る。働けとは言われない。僕の役目は最後尾で全体を見て、何かあれば対処するのが役目でもあるからだ。

 ジャドも加わったので、グレートカウはもう確実に倒せるだろう。

 怒って暴れだしたりもしたけれど、ジャドがしっかりと押さえ込んで、盾で頭を殴ってグレートカウに脳震盪を起して大人しくさせたので、時期に倒し終わった。

 ジャドが血抜きなどの作業をしてなるべく痛まないようにと処理をするのを待って、みんなで荷台へと積み込む。まだまだ重量には余裕があったので、次を探して僕達は移動して行った。

 複数のグレートカウがいるところもあったけれど、うまくジャドとレイが前衛として押さえ込んで、ニイナとミリアナがそれぞれのグレートカウを攻撃、僕は適度に魔法を放ってダメージの蓄積に貢献した。

 グレートカウを探してあちこちと移動して、そろそろ帰ろうかとなった時、僕らが倒した数は十三頭程になっていた。


 ロプ 「結構倒せたんじゃないか? 依頼料もそこそこもらえるなら、レイにとってはおいしい依頼だったな」

 ジャド「だな、ロップソンがマギーを持っていたから、思わぬ高収入になったかもしれん」


 僕らが帰りのマギーの中で、そんな話をしているとみんなも話しに加わって来た。


 ミア 「もし、厳しいようでしたら、私達と部屋を一緒にしてみるのもいいかもしれませんよ。まだ私達もお部屋を移していないので、三人泊まれそうな部屋を探してみるといいと思いますし」

 ニナ 「そうだよ、おいで~」

 レイ 「もし、きつそうだったのなら、お願いするかもしれません。その時はよろしくです」


 ミリアナの申し出に、レイもそう答えていた。


 ジャド「まあ今回の依頼で、問題なくなるかもしれんがな~」

 ロプ 「前のパーティーでは、大物とかの依頼はしなかったのか?」

 レイ 「どちらかといえば、倒せる相手を数倒そうって感じでした」

 ジャド「ああ、なるほど。それはなんというか、つまらないな」

 ニナ 「そんなんじゃあ、いつまでたっても強くなれないよ?」

 ロプ 「ちなみに前のパーティーは、同じ学校のパーティーをそのままって感じで参加していたのか?」

 レイ 「いえ、学校で組んでいたパーティーは自然解散してしまったので、新たに卒業生同士集まったパーティーでした」

 ジャド「なるほどね。それで消極的になってしまったんだな」

 ミア 「ジャドさん達を見ていると、確かに学校で見た戦士と動きが全然違いますものね」

 ロプ 「僕は魔法使いだぞー、落ちこぼれだったけれどな」

 ミア 「すみません」

 ロプ 「あ、いや別にいいんだが、レイが来てくれたからもう前衛はしないと思う」

 レイ 「今まで、ロップソンさんが、前衛をしていたのですか? ニイナさんじゃなくて?」

 ロプ 「ああ、そうなんだよ・・・・・・まあだから前衛の募集をしたんだけれどな」

 ミア 「いろいろお世話になりました」

 ニナ 「もう少し強かったら私が守れたのにね」

 ロプ 「このパーティーで大丈夫そうなら、後はレイに任せるよ」

 ジャド「こっちは、今日の動きなどを見た感じ、問題ないと思ったからな。いいメンバーが見付かったって思ったよ」

 ニナ 「うんうん、ばっちりだったよ」

 ミア 「私も安心して、攻撃に参加できました」

 ロプ 「連携とか、大丈夫だったみたいだなっと」


 ギルドに着き、早速グレートカウを受け渡して報酬をもらうと、僕達は食堂で分配して新人歓迎と、予想以上の報酬がもらえたこともあって、ささやかながら騒ぐこととなった。


 ジャド「それで今日一緒に参加してみて、このパーティーはどうだった? やっていけそうな感じだったか?」

 レイ 「えっと、まだわからないのですが、このままいければいいなって思いました」


 やっぱり、前回うまく行かなかっただけあって、慎重になっている感じだな。


 ジャド「何か要望とかあったら、早めに言えよ。パーティーに問題点があれば直せばいいし、単純に相性が悪いってことなら、無理に留まる必要はない。その時はずるずる行くよりは、次に行った方がいいしな」

 ロプ 「そうだな。遠慮されるよりはスパって言って貰った方が、こっちも助かるからお互いに遠慮はいらないな」

 ジャド「だな」

 レイ 「わかりました。何かあれば言うようにします」


 僕らは少しいつもよりは良いものを食べて、レイにはあまり負担にならないようにとみんなでお金を出し合って、それなりに騒いで別れた。

 僕はこれから生産活動を少しだけして眠ることにした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ