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魔石職人の冒険記  作者: 川島 つとむ
第四章  再開する冒険
31/54

新戦力

登場人物 ロップソン=ロプ(台詞表記) ジャド=ジャド(台詞表記) ニイナ=ニナ(台詞表記) ミリアナ=ミア(台詞表記) レイセモルス=レイ(台詞表記) 小林幸=幸(台詞表記) ミーリス=ミリ(台詞表記)

 ロプ 「という話らしい。なのでしばらくはどちらにしてもソロよりは初心者冒険者として、一緒にクエストをこなして行こうと思っているんだけれど、どう思う?」

 ジャド「そうだな・・・・・・戦力という点では申し分ないが、冒険者としては初心者か・・・・・・扱いが難しいな・・・・・・まずは今後の活動方針を決める為にも、戦力の把握が先だな。殲滅速度と、どの程度の敵から一撃で倒せないかっていうのを調べてみよう。後は初心者の冒険者として、現場の雰囲気に慣れてもらうのと、仲間の動きを見てもらう方がいいだろうな」

 ロプ 「敵の位置を把握できるみたいだから、戦闘に参加しないで索敵係でもやってもらうか?」

 ジャド「一時的なリーダーをやってもらうのもいいかもしれないな。間違ってる判断だと思ったら、みんなで注意してやればいいだろうし。そっちの方がチームワークを学ぶには手っ取り早いかもしれないぞ」

 ロプ 「素人にリーダーを任せて大丈夫なのか?」

 ジャド「いやいや、素人だからこそやってもらうんだよ。ある意味周りは皆ベテランだからな。間違った指示でも臨機応変に行動できるだろう? 俺達が勝手に動く事も含めたリーダー代理だな」

 ロプ 「なるほどね。ところで少し距離が遠いが、緊急依頼があるぞ」

 ジャド「お、ちょうどいい依頼じゃないか?」

 ロプ 「これは数の方の調査に丁度よさそうだな。できれば下じゃなくて上を担当させてもらえると、調査に丁度いいんだがな~」

 ジャド「まあ、そこは交渉次第かもしれないな。とりあえず急ごう。じゃないと交渉する時間もない」

 ロプ 「だな」


 翌日のギルドで、幸と話し合った内容についてジャドと打ち合わせしていた僕らは、緊急のレイミー退治のクエストを受けて早速移動する事にした。現地にはマギーを使っても丸々一日かかると思われたので、僕と幸が交代で運転して移動する事になった。

 今回のクエストは、レイミーという素早く動く二足歩行の蜥蜴あるいは地竜に近い生物で、山の頂上付近に巣を作るクイーンが現れると、爆発的な繁殖で雪崩のように頂上からレイミーがやって来るという習性を持つ。その為上級冒険者が巣にいるというクイーンの討伐をおこなう間、中級冒険者達が山を取り囲み降りて来るレイミーを討伐するという、共闘クエストをおこなう必要があるのだ。

 当然巣に近付けばレイミーの数は凄まじく、上級冒険者であってもそう簡単にクイーンを倒す事はできない。そして上級冒険者がやられてしまえば、昼夜を問わずに降りて来るレイミーがいずれ包囲網を突破して、周辺の村や町にも被害を与えるだろう。

 このクエストはそれだけ危険がある為に、かなり破格の報酬が提示されているクエストだった。

 一日かけて目的の山へと到着すると、早速レイミー対策本部がある場所にジャドが向ったので、僕らはマギーのある場所で一日ぶりの地面に落ち着いて、お茶会を始めた。さすがに一日乗りっぱなしというのは、疲れるものだな・・・・・・

 日本で乗った自動車ってやつならここまで疲れないで、快適に移動できるのだろうか? 余裕ができたらちょっと研究してみたいところだな。


 ジャド「話が付いたぞ。ぎりぎりで滑り込めたって感じかな。俺達は上になった」

 ニナ 「下の方が楽なのに・・・・・・」

 ミリ 「確かに楽ではあるが、面白みはないな。下手をすると、一度も敵と戦わないで終わる事もあるそうだからな」

 ニナ 「そんな事あるの?」

 レイ 「早々ある事ではないでしょう。ただ、まったく無いとも限りませんが」

 ミア 「上はちょっと緊張しますね。クイーンレイミーは、見た事も無いですし」

 ジャド「今日は油断しないで、お互いにカバーしながら戦おう。油断すると一気に崩されるぞ。サチさんはいきなりきついかもしれないが、落ち着いて一体ずつ数を減らす事だけを考えてくれればいい。フォローはなるべくするようにするからな」

 幸  「ハイ」

 ロプ 「もう出ないとやばいか?」

 ジャド「そろそろ降りて来るって話だから、準備できたら行きたいな」

 ロプ 「わかった。続きはクイーンを倒した後だな」

 ニナ 「やるぞ!」

 全員 「「「おー」」」


 みんなのりのりだな、そう思いつつ僕も気合を入れて山頂を目指して移動を開始した。

 山頂へと向かって移動中、既にレイミーの山降りは始まっていたようで、上から転げ落ちているかのような速度でこちらに突撃して来る集団を確認した。数は遠くてよくわからないけれど、二十体はいるだろうね。


 幸  「レイミーガ、ニジュウヨンタイ、イルミタイデス。ウチマスカ?」

 ジャド「撃ってくれ、みんなは抜けて来たレイミーを倒すぞ!」

 ミア 「はい!」

 ニナ 「任せてよ!」


 みんなが戦闘準備をする中、幸の狙撃が始まる。おそらく後衛の僕らが手を出す程ではないだろうね。


 ロプ 「ミリアナ、ミーリス、精神力温存で」

 ミア 「はい!」

 ミリ 「そうだな」

 ロプ 「幸、狙う敵は先頭のばかりじゃなくて、後続の敵を転倒させれそうなやつも狙ってみるといいぞ」

 幸  「ワカッタ」


 精神力温存になると、魔法使いの僕はやる事がなくなるので、幸の支援をする事にした。こういうちょっとしたアドバイスで、後々の戦略に幅が出て来ると思う。吸収できるか、生かせるのかは本人の資質もあるだろうし、とっさの時の度胸にもよるだろうけれど、言わないよりは言っておいた方がいいだろう。

 レイミーの集団は、かなりの距離があったにもかかわらず、わずか一分の間にこちらまで到達したものの、幸の狙撃によって到達できた数は六体だけであった。ジャドとレイによって進路を防がれ、ニイナとミリアナと今回は精神力を温存したミーリスが接近戦で倒していく。

 何気にミーリスが接近戦で戦っているところは、初めて見たのだけれど普通にただの戦士と言われても問題ない腕前だな。これで魔術師としてもいい腕前をしているので、かなりのエリートなのかもしれない。何で内のパーティーに入ったんだろうか?

 まあそれはさておき、ここではせっかく倒したものの、討伐部位の回収は諦めて山頂を目指す。クイーン討伐までのスピードがこちらのパーティーの実力と判断されるので、こんなところでもたもたとはしていられないのだ。それに、討伐してしまえば時間なんか一杯できるし、山頂はこんな十体二十体なんて数ですまない程、大量のレイミーがひしめいているはずである。そっちに集中した方が効率的だった。

 中腹辺りに来た頃、幸やジャドとニイナとミーリスの様子に変化があった。


 幸  「スゴイカズ!」

 ジャド「ああ、俺も上は初めてだったがここまでとは・・・・・・しくじったか?」

 ニナ 「ねえ、これやばくない?」

 ミリ 「この先は半端な覚悟では行けそうにないな。撤収するか?」

 ロプ 「悪いが撤退はない。どれだけ数がいようとも、まずは目の前の一体を確実に倒せばいつかは終わりが来る。僕が始めに魔法である程度の数を何とかするから、みんなもできる事をやってくれ」


 リーダーであるジャドがおそらくこの上の危険に反応して萎縮してしまったので、鈍感といったらいいのかちょっと情けないが、危険がわからない僕が代わりにみんなの士気を引き上げる役目をする事にした。腰が引けたままで突入したら、この先は危険である。

 それに無理にねじ込んだ依頼で怖気づいて逃げたって評判が立ってしまうと、今後のギルドの評価がかなり厳しくなってしまう。ここまで来てしまったのなら、先に進むより他はないのだった。


 ロプ 「上に着いたらジャドとレイはみんなを守るように前衛をしてくれ。ニイナとミリアナは、抜けて来ようとするレイミーを牽制して押し戻してくれたらいい。ミリアナはなるべく精神力を温存だぞ。ミーリスは範囲攻撃でレイミーをなるべく弱らせてくれ。後は目くらましになりそうな魔法をなるべく使ってくれ。幸は目に付いたレイミーをドンドン倒してくれればいい」


 このぶんだとジャドの指揮はあまり頼りにできないかもしれないので、前もって役割を伝えて心構えをしてもらう。幸の戦闘力に合わせると、こういう危険と隣り合わせの依頼がこの先、ドンドン出て来るのかもしれないな・・・・・・しばらくはきついクエストが続きそうだ。

 その後一時間くらいかけて山頂へ到着した僕達は、早速レイミーに発見されて襲撃を受けた。前衛として前にいたジャドとレイが慌てて防御したから無事だったが、判断が遅れていたら危なかったかもしれないな。


 ロプ 「大気よ凍り付け、アイスストーム」


 予定が多少狂ってしまったが敵の数も半端ないので範囲拡大の魔力暴走をさせた攻撃を、クイーンを巻き込むように発動させる。


 ミリ 「荒れ狂う風よ吹き荒れよ、ウィンドストーム」


 続いてミーリスも魔法を発動させて何とか初動の遅れを挽回しようとする。それでも、魔法をギリギリで使う訳にいかない為に僕らの周りにはかなりの数のレイミーが押し寄せていた。おかげでジャドとレイの横から回り込んで来るレイミーが何体かいた。そのレイミーは幸にハンドサインで合図を送って倒してもらう。魔法を維持しなければいけない為、そっちにまで手が回りそうにない。

 それでも、手数が足りない感じだな。


 ロプ 「ミーリス、範囲魔法は僕が、君は入り込んで来たレイミーを排除してくれ。ニイナはジャドとレイの間に入って正面を削ってくれ」

 ミリ 「わかった」

 ニナ 「やってみる!」

 ロプ 「石礫よ荒れ狂え、アースストーム」


 何とか陣地内も少しだけ落ち着いたが、それでもまだ際どい。左側はミーリスが接近戦に切り替えて戦ってくれているおかげで何とか落ち着いたが、僕のいる右側の敵がまだまだ元気で襲い掛かって来る。そう考えている間にも突撃して来ようとしていたので、進路に割り込むように前に出る破目になった。ここを抜かれると幸とミリアナが危険になる為、どうしても抜かれる訳には行かない。

 おかげで右腕にかぶり付かれて激痛で、魔法が乱れそうになった。何とか気合を入れて魔法を維持しつつ、左側の戦いが終わるまで我慢する。ミーリスの手が空けばこちらの支援をしてもらえるが、その前に魔法の維持に失敗すれば、追加の戦力が来てパーティー全体が危なくなるだろう。

 徐々に痛みで感覚が無くなっていく右腕を気にしながら耐えていると、ミーリスの前に敵はいなくなった。


 ロプ 「ミーリス、ミリアナ、支援してくれ。シールド! 燃え盛る炎よ渦巻き蹴散らせ、ファイアストーム」

 ミア 「ロップソンさん、酷い怪我じゃないですか! ヒール! ヒール!」

 ミリ 「すまん、待たせた!」


 幸とニイナもがんばって敵を倒しているが、さすがにここまで接近された後では、無傷という訳にはいかないな。遅まきながらシールドを使ったのも、失敗だったかもしれない。こいつは一番最初にかけておくべきだった。僕も焦っていたのかもしれないな。

 何とかミーリスの支援を受け持ち直し、周りが落ち着いたので仕切りなおして戦闘開始しよう。


 ロプ 「ミーリスは左に範囲攻撃を、僕が右に仕掛ける。敵を中央からだけに限定して殲滅していこう! 幸はクイーンを狙って行ってくれ」

 ミリ 「了解した」

 幸  「ワカッタ!」

 ミリ 「大気よ凍り付け、アイスストーム」

 ロプ 「石礫よ荒れ狂え、アースストーム」


 まだレイミーは一杯いるようで、範囲攻撃を避けて中央から押し寄せて来る。魔法の隙間から奥が見えたのだが、クイーンは多少の怪我をしているものの、まだまだ元気一杯といった感じだな。そこに幸の攻撃が撃ち込まれていくが、皮膚の硬いところはさすがにダメージが減少されてしまうようで、多少の傷しかできなかった。そこで腹部などの柔らかそうな場所に攻撃が何発も撃ち込まれていく。

 さすがにそっちの攻撃には抵抗できなかったようで、大ダメージを受けるものの、一発二発の攻撃では倒れてくれなかったようで、何発も攻撃を続けているようだ。

 結局合計で十一発くらい撃ち込んでやっとクイーンを倒す事ができたのを確認して、みんなに新たな指示を伝える。


 ロプ 「クイーンが倒れた、後は周りを倒せば終わりだ、もう少しがんばれ! ミーリス、個別に対処を頼む、幸もとにかく目に付いたやつから倒していってくれ。ミリアナ、回復の合間に攻撃を頼む」

 ミリ 「凍て付く大気よ収束せよ、アイスランス」


 それを受けて、魔法と剣で敵を個別に倒し始めるミーリスと、とにかく数を減らす為に撃ちまくる幸、こっちも出し惜しみしないで一気に攻撃して行くぞ!


 ロプ 「燃え盛れ炎よ、ファイアランス」


 僕は剣とか使えないので、とにかく魔法の数を拡大して、攻撃して行った。


 ミア 「ヒール! 神罰!」


 ジャドとレイも傷だらけになりながらも、攻撃を押し止めているので、ミリアナから回復が飛んでいる。その合間に敵にも攻撃してくれているので、殲滅速度はそこそこあると思う。

 そんな感じで戦っていると、まだ横から出て来るやつを発見したので、もう出し惜しみをする必要もないと、切り札を使って倒していった。

 何匹かに切り札を使っていたら、さすがに手持ちが無くなってどうしようかと思っていたら、予備パーツで即席に切り札の生産をする事ができることに気が付いた。おそらく何かしらの生産適正でもあったのだと思われる。

 そんな感じで戦うこと十分くらいして、やっとレイミーの巣の殲滅を完了する事ができた・・・・・・


 ジャド「やっと終わったなー」

 ミア 「疲れました・・・・・・」

 ニア 「もう動けないよ~」


 みんなクタクタって感じだった・・・・・・そういう僕も精神力を使い過ぎてフラフラだ。噛まれた右腕も傷は治ったものの、まだしびれているような感じで感覚がおかしい。


 ロプ 「お疲れ様」

 幸  「腕、大丈夫?」

 ロプ 「ちょっと違和感があるだけで、問題ないよ」

 幸  「魔法って凄いね」

 ロプ 「日本に行っていなかったら、そうかなって言いたいところだけれど、そうだな。魔法は凄いな」

 幸  「今回のクエストで、状況判断がまだまだだって思ったわ。とっさになると、難しいね」

 ロプ 「今までこういう経験してこなかったんだから、仕方ないさ。何度も冒険していれば自然とどうしたらいいかわかってくるよ。まあパーティーが変われば、また動き方も変わって来るけれどね」

 幸  「難しいね」

 ジャド「おーい、二人でこそこそ話していないで、さっさと討伐部位を回収して、帰るぞー」

 ロプ 「悪い悪い、作業始めるから許せ」


 ジャドは煙で討伐が成功した事を知らせた後、討伐部位を回収しながらこっちを急かせて来た。おそらく中級冒険者達も下でそれぞれに撤退を始めるんじゃないかな? そう思って下を見てみると、それぞれに陣取っていた場所で合図を打ち上げているのが確認できた。

 ここまでの移動でもかなり急いでの移動で、かなり疲れが溜まっている事だし、後始末を済ませてさっさと近くの町で休憩しよう。そう思い、幸以外のメンバーで回収作業をして行く。

 作業を終えて山を降りて行く途中で、結局何体のレイミーを倒したのか気になって、数を合計してみると・・・・・・


 ロプ 「合計で二百四十六体か、それとクイーンだな。疲れるはずだよな~。これって、下に行くやつを殆どこっちで倒していないか?」

 ジャド「そうかもしれんな~」

 ニナ 「いいじゃん! 報酬がっぽりだよ!」

 ロプ 「まあ、確かに報酬は一杯もらえるだろうな」

 レイ 「それで肝心の、サチさんの経験にはなったんだろうか?」

 ロプ 「まだまだ未熟だなって感想らしいけれど・・・・・・今回は逆に忙し過ぎて、それどころじゃなかっただろう」

 ミア 「私達もきつかったですからね。サチさんにはちょっと辛いクエストですよ」

 ミリ 「どちらかといえば、今回のクエストはロップソン殿の実力が試される依頼だったかと。正直ジャド殿が引っ張っていっているパーティーだと思っていたので、ロップソン殿があそこまで判断できると思っていなかった。私のような前衛もできる職業でもないのに、いざとなれば仲間の盾にもなれるとは、正直自分の見る目の無さが恥ずかしく思う」

 ニナ 「あー、それ私達も最初、そうだったよ」

 ミア 「私は、初めてこのパーティーに入った時からずっと助けてもらっていたので、普通に凄い人だなー って思っていましたよ」

 ニナ 「まあ、凄い人だけれど。最初生産者って言ってたもん。一般人だって思うじゃない!」

 ミア 「確かにそう言っていましたね」

 レイ 「この場合、生産もできると言って欲しいですね」

 ニナ 「それだ!」

 ロプ 「みんなしてボロ糞だな・・・・・・今でも魔道具がなければ、初級魔法しか使えないやつを捕まえて、立派な魔法使いを名乗れって言うのかよ・・・・・・どんなナルシストだ」

 幸  「ロップソンサンハ、ドリョクカデス」

 ロプ 「ありがとう幸。とにかく、僕は多少魔法が扱える生産者で間違いはないぞ」

 ニナ 「多少かな?」

 ロプ 「魔道具を使っているからな」

 ジャド「まあ冒険者としての経験と生産の技術で、欠点を補っているって事だろう。優れた魔法使いではないが、十分優秀な冒険者だってところだよ」

 ミア 「そうですね。頼りになりますから」

 ミリ 「確かにジャド殿に何かあれば、ロップソン殿がフォローをしてくれると思えば、安心できる」

 ミア 「ですね」


 二時間かけて山を降りた後、共闘クエストのレイミー対策本部へと顔を出す。そこでクイーンレイミーの討伐部位を見せて討伐完了した事を正式に確認してもらい、ついでにその他のレイミーの討伐部位を渡して手続きを終えると、報酬は依頼を受けたギルドで支払うという説明を受けた。

 討伐数による報酬の上乗せもそっちで受け取れるらしいので、帰ったらかなりのお金が手に入るだろう。帰りは特に急ぐ事もないので、近くの町へ寄って一泊してから家に帰る事にしようと話し合う。というか、みんな疲れて早くベッドで寝たいって言っていた。その意見には僕も賛成なので、マギーを運転してさっさと町へと移動して宿を取る事になった。

 部屋は男女に別れて二部屋借りて、夕食を食べたらさっさとみんなそれぞれのベッドへ直行する。それは僕も例外ではなくて、ベッドに倒れ込むと泥のように眠ってしまったよ。


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