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prologue

《母さんへ

元気ですか。 僕は無事向こうに着きました。

飛行機の中から既に異国の雰囲気があってアウェイ感をひしひしと感じていたけど、その日のうちに予定していたアパートに引っ越すことができました。

翌日に入った大学は予想以上にいい環境で、早速いい友人ができました。 バイトは時間的に苦しいこともあるけど、なんとかなりそうです。》


個室で手紙をそこまで書いた春原(はるはら) 裕太(ゆうた)は、コーヒーを飲むために一旦流し台へ向かった。


大学の勉強のため異国の地での勉強となったが、意外にも無理をせずに生活ができている。


確かにコンビニなどの24時間サービスの店舗がないことや、現地の人々のテンションの高さにあたふためいてしまうこともあるが、住めばなんとかでそれはあまり問題にはなっていない。


春原は冷蔵庫で冷えた水っぽいコーヒーを口につけると、背伸びして作業を再開した。


*****


一方、国内某所にある駐車場では一人の殺し屋の女が何者かと連絡を取っていた。


《殺害対象:ユータ・ハルハラ》


名前から相手が日系人の男ということを判断した彼女は、続いて情報を見る。


《住所:ベルスクウェア3丁目 ブロドアパート 303号室》

《手段:問わず》

《殺害理由:黙秘》

《彼を殺すことさえ出来れば何をしても構わない。 しかし、奴の持つ五感は異常だ。人外といっても過言ではない。 注意するように》


彼女はメールを確認し終えると、携帯から出したメモリを砕き、目的地へ車を走らせた。


そして、彼女の車は大通りに入り、車の群れに埋もれていった。

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