第40話 太陽パート 猛毒英雄対ヒーローを助ける者
注意。
今回の話は流血、暴力、悪口などとても残酷な描写が書かれています。
苦手だと思った方は直ぐにお戻り下さい。
そして本編を読む方は、批判などのコメントはご遠慮下さい。
……………………………それでは、本編を始めます。
『だらしない男と、猛毒英雄』
空中戦艦『モーゼのステッキ』号内
…コントロール・ルーム内。
ズドオオオオオオオン!!!!
ズドオオオオオオオン!!!!
艦内のあちこちで爆発が起きている。
そのたびに部屋はグラグラと揺れ、安全な場所ではない事は誰の目にも明らかである。
しかしズパルとヘイグは逃げ出さない。
己の使命を果たすために…。
ズパル「俺か?
英雄を助けに来たものだ。」
ズパルは笑って答え、右の靴をトンと鳴らす。
すると靴底に仕込まれたナイフが靴の先から飛び出した。
ズパル「貴様を殺してなあ!!
能力発動『だらしない男』(ルーズマン)!」
ズパルは虚空に向かって右足で蹴り飛ばす。
すると右足が体から離れて、ヘイグ目掛けて飛んでいった。
ヘイグ「何ぃ!?」
ヘイグは急いで身を交わして避ける。そしてポケットから緑色の液体が入った試験官を取り出した。
ヘイグ「能力者か…能力者なんだな!?
あひゃひゃひゃひゃ…なら溶かしていいよなあ!!」
ヘイグは片足を無くしたズパルに向けて試験官を投げつけた。
片足を無くしたズパルは避けられない!
ズパル(ちっ!)
ズパルは兵士服の袖裏に隠していたナイフを試験官目掛けて投げつける。
試験官はパリンと割れて、ナイフに緑色の液体がかかる。
ナイフはヘイグ目掛けて飛んでいったが、急にナイフがドロドロに溶けてヘイグの手前でバラバラに分解されて落っこちる。
ヘイグはニンマリと笑った。
ヘイグ「ちぇ、相打ちかあ。
まあいいや、次はもっと強い毒を使おう。」
ズパル「貴様…『天才』だな?」
『天才』…2009年、ゴルゾネス・トオルが作り出したGチップを体内に埋め込んだ事で、ある1つの才能を極限まで開花させた人間の事。
Gチップの開花させる才能は個人によって違い、中には能力に目覚めた者がいる。
それは『能力者』と呼ばれている。
2069年現在、人類の70パーセントが『天才』であり、残り30パーセントが『能力者』である。
ヘイグ「そうさ…俺は『毒液を作る』天才、ジョン・ヘイグ!!『猛毒英雄』ジョン・ヘイグだ!!!」
ズパル「も、猛毒英雄??
なんだ、それは…?」
ズパルは足を元に戻しながら、ヘイグに尋ねる。ヘイグはニヤリと笑い、試験管を投げつける
ヘイグ「ゴミクズになる奴に教えてやるかよ、バーカ!」
試験管はズパルに向かって飛んでいく。当たれば体が溶けて即死するだろう。
ズパルは反射的に左の袖裏に隠したナイフを投げ飛ばした。
再度、試験官とナイフが激突し、当然ナイフが勝利する。
しかし試験官から勢い良く飛び出したのは、灰色の気体。それに触れたナイフはあっさり溶けてしまう。
ズパル「!?」
ヘイグ「ヘイグ特製、強酸性ガスだ!
溶けろゴミクズ!!」
ヘイグはニヤリと笑う。
ズパルは急いで走り出し、酸性ガスが届いてない部屋の隅にある入り口付近まで逃げ出した。
それから部屋の中を改めて確認すると…なんと毒ガスを投げつけた本人、ジョン・ヘイグは酸性ガスの中でゲラゲラと楽しそうに笑っていた。
人には効かないのかと思いきや、そのすぐそばにある死体がじゅうじゅうと音を立てて溶け出している。
コイツにだけは酸性のガスが通用しないのだ。
ヘイグ「あひゃひゃひゃひゃ…なんだ?
逃げる事しか出来ないのかゴミクズ?
だったら俺はこのレバーをひかせて貰うぜ。」
ヘイグはゆっくりと酸性ガスの中を歩き始め、レバーの方へ向かっていく。
ズパル「くそ、近づけない…いや、こいつを使えば…!」
ズパルは入り口の扉の金具を何度もナイフで斬りつけ、ついに扉を破壊した。
それを両手で持ち、自分を守る盾にした。
ズパル(死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ………よし、弱音は全部吐いた。後は突っ切るだけだ。)
ズパルは扉を盾にして、酸性ガスが充満する部屋の中に向かって足に渾身の力を込めて勢い良く走り出した。
ズパル「うおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」
ヘイグ「何!?
酸性ガスの中を突っ切るだと!?
死ぬ気か!?」
酸性ガスが充満する世界の中、一枚の盾を持った男が走り出す。
盾はこの毒ガスに対応出来ず、じゅうじゅうと音を立てて溶け続ける。
しかし、走り続ける盾は酸性ガスによって弾かれていて、後ろにいるズパルは僅かしか溶けていない。
そして、そのすぐ後ろを酸性ガスが回り込む。
足を止めれば死ぬ。少しでも動きを遅くすれば死ぬ。ヘイグを殴り飛ばしても…死ぬ。
それでも、守りたい者を守るために盾はヘイグに向けて一直線に走り出していた。
ズパル「失せろ猛毒やろおおおお!!!」
ヘイグ「ひ…ヒイイイ!!!」
ズドオオオオオオオン!!!!
全く完全に突然だった。
突然、部屋の入り口付近の廊下が大爆発を起こしたのだ。
グラグラと床が揺れ動き、入り口がガラガラと崩れ近くには外に繋がる大きな穴が開いた。
ズパルは揺れに対応できずに倒れ込み、ヘイグは揺れに逆らう事が出来ずフラフラと動き回る。
ズパル「ぐわあ!!」
ヘイグ「ぐあ、畜生!
また爆発が起きやがった……!」
ヘイグは近くの操作盤を掴んで倒れるのを阻止する。そして急いでズパルの姿を確認する。
ズパルの姿は酸性ガスのせいでよく見えない。
ドン、ガランガランガラガラガラ……。
扉が誰もいない壁に向かって激突し、倒れる。
酸性ガスが突然壁に現れた大きな亀裂に吸い込まれ、部屋の中に綺麗な空気が入り込んでいく。
そして空気が完全に入れ替わった時、ズパルの姿は無くなっていた。
ヘイグ「あ、あひゃひゃ…?
溶けたのか、あのゴミクズ…」
ズパン!!
突如、『ステッキ』発射レバーが真っ二つに切り裂かれる。
ヘイグ「何!?」
ズパン!!ズパン!!
また何かが切れた音が聞こえる。
見ると…自分の足下の床が切り裂かれていた。
ヘイグ「……なんだ?この傷は?
なんだ、今の攻撃は?
なんなんだ、あいつは…!?」
ズパル「教えてやろうか、天才。
おれは『化け物』なんだよ。」
ヘイグはギロリと後ろを振り向く。
死体しかないこの部屋に、手や足がフワフワと浮いていた。
しかしその全てにナイフが装備されており、全てのナイフはヘイグに向いている。
ズパル「だらしなくて、恐ろしい化け物さ。」
ヘイグ「…分裂能力か…。
しかもその体一つ一つにナイフとは、随分化け物じみた工夫をするな。」
ズパル「さて、どうする?
俺は小さいし、素早いし、多い。
しかも毒ガスを使いたくてもあんな大きな裂け目があればすぐ消えてしまう。
そんな状況で、俺の体一つ一つを殺しきる武器はないだろ?
更に『ステッキ』の発射スイッチは今使えなくなった。後はお前を殺すだけだ。」
部屋のどこかからズパルの声が聞こえる。
しかし姿は見えない。ヘイグは口を真一文字に結び、一歩一歩慎重に歩いていく。
怪物が潜む部屋の中に、唄が響き渡る。
ズパル「an There was a man, a very untidy man♪(とてもだらしない男がいました♪)
Whose fingers could nowhere be found to put in his tomb♪(墓に入れようにも指が見つからなかった♪)
He had rolled his head far underneath the bed♪(首はベッドの下の奥にころがっていた♪)
He had left his legs and arms lying all over the room.♪(彼は足も腕も部屋中に放っていた♪)
…マザーグースより。」
ヘイグ「悪趣味な歌だなあ。」
ズパル「お前も歌のようにだらしなくしてやるよ。死ね!!」
空中に浮かんでいるナイフを装備した肉片が一斉にヘイグに向かって飛んでいく!!
メル「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
メルは車内で目を開けて黙り込んでいた。
彼の目には目の前の車内の様子と、動けないススの姿、そして今現在戦っているズパルの姿が見えていた。
しかしあまりにズパルの戦い方が恐ろしくて、メルは口も開けない。
メル「……なんで?」
漸く開いた台詞は、疑問。
誰も答える事が出来なくても、その台詞を言わずにはいられない。
メル「なんでズパルは、目的を果たしたのに戦いつづけているの?
なんで、ススは動けないの?皆を助けたい筈なのに、自分の考えに囚われて…。
なんで、皆は逃げなきゃいけないの?
サイモン隊長や、ズパルや、ススを置いて、逃げ出そうとするの?
なんで、敵は皆を殺そうとするの?
皆が一体、何をしたというの?
なんで…なんで…なんでなんだよ!!」
誰も正しい事をしていない。
皆が自分一人の考えに走ってしまい、誰も得をしない生き方をしている。
なんて馬鹿らしいのだろう。なんて愚かなんだろう。
メルはこの悪夢の世界の住人ではない。
だからこそ、理解出来なかった。
……この悲しい世界の姿を、メルは理解出来なかった。
そして突然、世界がひっくり返る。
メル「ここは…学校?」
何度目かの記憶の世界。
この奇妙な現象に慣れ始めたメルが辺りを見渡すと、子ども達の集団がいた。何人かの子どもが、一人の子どもを取り囲んでいる。
子ども「うわ〜、お前の能力、気持ち悪いな〜」
子ども「俺なんか手から火が出せるんだぜ、
凄いだろ?」
子ども「気持ち悪いからこっちくんなよ、
ズパル〜」
メル(ズパル?
そうか、ここはズパルの記憶…)
メルが見ると、それは小さなズパルだった。
ボロボロと涙を流して泣いている。
ズパル「う、うるさいうるさ〜い!
俺は凄いんだぞ、強いんだぞ!お前等なんかに…あち!」
子ども「俺の火に触ったら熱いよズパル?
気をつけなきゃ〜」
子ども「僕は空を飛べるんだ、誰も追いつけないんだぜ〜。」
子ども「それに比べてズパルは、ただバラバラになるだけじゃないか。
そんな不気味な力、すごくも何ともないよ。
ただ怖いだけだよ。」
子ども「アハハハハハハ!!
怖い怖い、怖がりズパルはお化けよりもっと怖い!」
子ども「これ以上こいつに関わると、俺達もバラバラにされるかもしれないぞ〜」
子ども「怖い怖〜い!
逃げなきゃダメだ〜!」
子ども達に笑われて、小さなズパルはとても悔しい表情をしていた。
していたが、皆の力が怖くて動けない。
ズパル(悔しい…悔しい!
なんでこんな力のせいで、僕は怖がられないといけない?なんで馬鹿にされないといけない?
僕が一体、何をした?
僕が一体、何をしたというんだ!!)
ぐにゃりと世界が歪む。
今度は誰かの家の中にあるごく普通の食堂だ。
その食堂で、悲鳴が上がっていた。
母親「イヤアア!
ズパル、能力使うの止めなさいって言ったでしょう!」
ズパル「でもママ、皆は自分の能力を使ってるよ?なんで僕が使ってはいけないの?」
母親「そんなの、あなたのバラバラになる力が怖いからに決まってるでしょ!
二度とそんな力使わないでよ!」
ズパル「そ、そんな…
うわあああん!!!」
メル「い、幾らなんでも酷すぎるよ!
ズパルは好きでこの力に目覚めた訳じゃないのに…なんで皆、ズパルを認めてくれないんだ!」
メルは必死に叫ぶ。
しかしその声はズパルに届かない。
小さなズパルは一人ワアワアと泣いているが、それを聞こうとする者もまた誰もいない。
…やがてズパルは泣くのをやめて顔を上げる。
その顔に狂気の籠もった笑みを浮かべて。
ズパル(そっか…ヒヒ、俺は、怖いんだ…。
俺は怖い。俺は怖い。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!
ならば誰よりも怖くなろう。
誰よりもおそろしくなろう。
俺はもう、ただの怪物でしかないのだから…。)
そして始まりと同じように唐突に世界がぐにゃりと歪み、元の世界に戻る。
元の車内。誰もが死に怯え、生きる為に車を走らせ続けている。
誰も何もいわず、ただ沈黙だけがこの場を支配している。
しかし、メルという少年には見えていた。
ズパルという男が、ズタボロになりながら戦い続ける姿が見えていた。声が聞こえていた。
誰にも見られる事なく、誰にも知られる事なくズタズタになりながら戦い続けるその姿が、メルの眼に映る。
ズパル「さぁ貴様を切り刻んでやる!
覚悟しろジョン・ヘイグ!!」
メルの眼に映ったズパルが叫んだ。
ナイフのついた肉片が正面からヘイグに向かって襲いかかる。
ヘイグはしゃがんでそれを回避するが、足元に別の肉片がすぐそこまで来ていた。今度は回避せず試験管を投げつけようと右手を出すがその右手に更に別の肉片が飛びかかり、右手の甲を掠る。
ヘイグ「シイイイ!!」
悲鳴と共に試験管は手からすべり落ち、最初の肉片のナイフが掌に刺さる。ヘイグはその肉片を躊躇なく噛み付いた。
ズパル「ぐあああ!!」
ズパルの肉片が震え、急いで右手から離れる。
ヘイグは立ち上がり、右の拳を握り締めた。
右手の掌から血が流れ、床に落ちる。
ヘイグ「ふざけるな、化け物!!
俺を誰だと思っている?
千人殺した英雄、ジョン・ヘイグ様だ!」
そして袖から取り出したのは赤、青の液体が詰まった試験管。
それを空中に向けて放り投げる。
試験管は直ぐに割れ、二つの液体が空中で混ざり合う。
すると液体は粘性を持ち、赤と青が混ざったスライムのような物体が完成し、
そのままヘイグの頭上に落下した。
ヘイグ「あひゃ、あひゃひゃひゃひゃひゃ!
親、兄弟、姉妹、従兄弟、甥、姪叔父叔母婆爺息子娘嫁義兄弟孫!!
それら全てを俺は酸で殺した!
俺が英雄になるために殺した!
その俺が、貴様みたいなゴミクズに傷つけられてたまるか!!」
ヘイグの全身をドロドロの液体が包んでいく。
包まれた部分は赤と青色に染まり、まるで体がまだら色に染まる病気にかかってしまったかのようだ。
全身まだら色に変化した男が笑う。
ヘイグ「お前も、俺が英雄になるために死にやがれ!!」
ズパル「死ぬのはテメエだ、ジョン・ヘイグ!」
肉片の一つがヘイグの背中に飛びかかる。
肉片に付いたナイフはヘイグの服と肉を斬と裂き、内蔵を傷つける……筈だった。
しかし、実際に聞こえたのはジュウ、という何かが焦げる音。
ヘイグが背中の肉片を掴み、正面に引きずり出す。肉片に着いたナイフがドロドロに溶け、鋭い刃先は完全に潰れていた。
ズパル「何!?」
ヘイグ「俺の体に付着した液体は、強酸の鎧!俺特性の対抗薬をかけてない物体は全てドロドロに溶けるんだ。
…………こんな風にな」
ヘイグは肉片を強く握り締める。
ズパルに強力な痛覚と皮膚が焼かれる感覚が伝わってくる。
ズパル「ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
ズパルの叫びに呼応して、幾つかの肉片がボトボトと落まちていく。掴まれた肉片は白い煙を上げながらジュウジュウと悲鳴を上げ血をボタボタと垂れ流す。
ヘイグ「あひゃ。
あひゃひゃひゃひゃひゃ!
い〜〜悲鳴だ。鳴かしがいがあるな。
もっと聞かせろよ!俺に悲鳴のミュージックを聞かせてくれよ!
なあおい!」
ヘイグは嘲笑いながら、溶け始めて血や汗を流しながらブルブルと小刻みに震える肉片を握り潰した。
ズパル「
!!!!!」
室内にズパルの叫び声が響き渡り、それをまるで新しい玩具を手に入れた子どものように無邪気に笑うジョン・ヘイグ。
…もう彼に人間らしさはなかった。
ヘイグ「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!
溶けろ、溶けろ溶けろ溶けろおお!!!」
ヘイグは楽しそうに肉片を苛め始めた。
そのすぐ後ろで、ズパルの右手がふわりと浮かびヘイグから少し離れた所で倒れている首無しの死体の洋服を掴み、ヘイグ目掛けて投げ飛ばした。
それは空中で一度立ち上がり、ヘイグの背中に覆い被さる。
ヘイグ「ああ!?
ゴミクズめ、何俺にしがみついてるんだ?
離れろよ!!」
しかし、離れない。
強酸性の液体に触れた部分が溶解し、ジュウジュウ音を立てながら更にしがみついていく。
まるで、殺された恨みをここで晴らすように…
その隙にズパルは元の体に戻ろうとする。
しかし左足だけが戻らない。
ズパル(ち、さっきの攻撃で左足がやられたな…だが、あれなら、死体越しに奴を刺せる。)
ズパルは懐から仕込み刀を取り出す。
刀身は70センチ。
人一人の体を貫いてもう一人の心臓を刺す事が出来る長さだ。
ズパル(殺す…奴はここで、確実に殺す)
ヘイグはゆっくりとヘイグの背中に近付く。
そして、刀をゆっくりと振り上げた。
ズパル(終わりだ、ジョン・ヘイグ!)
その時。
巨大化したサイモンが、空中戦艦『モーゼのステッキ』号を両手でがっしりと掴んだのは!!
サイモン「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
そして、コントロール・ルームに今までで一番強力な振動が襲いかかる!!
ヘイグ「ヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!」
ズパル「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」