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角が有る者達  作者: C・トベルト
太陽の命と月の命。
22/303

第22話 帳が降りて



果心「かわいい悲鳴……」


 果心は水晶の光に顔を照らされながら、楽しそうに笑った。


果心「やはり若い女性の悲鳴は格別に良いわ。テープで録音して毎日聞きたい位。

 でも、そんな事したら悲鳴の価値が下がってしまうからやめましょう」


 果心は水晶の明かりを消す。

 途端に悲鳴は消え、辺りは暗闇に包まれた。


果心「これで準備は整った。

 後は、パーが何とかするわ。

 そうすればあなたも外に出られるようになるわよ」


 林檎は闇に向けて話しかける。

 すると、闇が少しだけ揺らめいた。

 それに対し果心は軽く笑みを浮かべる。


果心「今から楽しみ?

  私もよ……」


 そう言うと、リンゴは歌を歌い始めた。

 まるで子守唄のように安らかな声で、彼女は歌い始めた。


 ♪踊れ踊れ、蜘蛛よ楽しく踊れ

  自ら作った舞台の上で

  八本足をカチカチならして

  踊れ踊れ、蜘蛛よ楽しく踊れ

  一緒に踊る馬鹿な相手が

  来るまで踊れ、カチカチと♪



 リンゴは闇の中で、楽しそうに歌った。 


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