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異世界料理道  作者: EDA
第二十二章 群像演舞~二ノ巻~
394/1681

~資料~ 用語集(地名、動物名など)

2016.10/30 更新分 2/2

  ◆◇地名◇◆


○アムスホルン

・四大王国の支配する大陸。


○西の王国セルヴァ

・褐色の髪と瞳、象牙色か黄褐色の肌が一般的。

・平均身長は日本人と大差なく、壮年には恰幅のいい人間が多い。

・四大王国で最大の国土と人口を誇る。


○東の王国シム

・黒色の髪と瞳、黒に近い褐色の肌が一般的。

・長身痩躯の体型で、フードつきマントで面を隠している人間が多い。

・感情をあらわにすることを恥と感じている。

・薬草や毒草の取り扱い、および占星術などに長けており、古の時代は魔法の王国と恐れられていた。

・草原地帯、山岳部、石の都でそれぞれ独自の発展を遂げており、異国を旅するのは主に草原地帯の民である。


○南の王国ジャガル

・褐色の髪と緑色の瞳、白い肌が一般的。

・短躯で骨太の人間が多く、襟つきの胴衣や細身の足衣といった西洋風の装束を好む。

・鉄や銅の名産地であり、木造建築において高い技術を持つ。


○北の王国マヒュドラ

・金色の髪と紫色の瞳、赤く雪やけした白い肌が一般的。

・大柄で骨太の人間が多く、気性はきわめて好戦的。ただし女性は質実で物静かな人間が多い。

・全体的に寒冷の地であるが、北氷海に面した北部とターレス連山を居とする南部では大きく風土が異なる。



■セルヴァの町


○ジェノス


・西の王国セルヴァの最東端に位置する領区。領主は、ジェノス侯爵マルスタイン。

・石塀に囲まれた城下町と、北方のトゥラン伯爵領、南方のダレイム伯爵領、宿場町のサトゥラス伯爵領、、そしてモルガの森辺までが、ジェノスの領土である。


○バナーム


・ジェノスからトトスで2日の距離にある大きな町。領主は、バナーム侯爵。

・特産品は、黒いフワノと白いママリア。


○ダバッグ


・ジェノスからトトスで半日の距離にある町。領主は、ダバッグ伯爵。

・領土は広大だが、その大半はカロンの牧場である。


○ベヘット


・ジェノスからトトスで1日の距離にある小さな町。

・南北に走る主街道の宿場町である。


○アブーフ


・ジェノスからトトスで30日の距離にある、セルヴァ最北の大きな町。領主は、アブーフ侯爵。

・敵対国とマヒュドラからの侵攻に備える城塞都市である。


○アルグラッド


・ジェノスからトトスで40日の距離にある、セルヴァの王都。



■ジャガルの町


○ゼランド


・巨大な鉱山を擁する鉄の町。ディアルの故郷。


○ネルウィア


・ジェノスからトトスで15日の距離にある、ジャガルでは最北の町。バランの故郷。



■シムの藩


○ジギ


・広大なる草原地帯。遊牧民であるジとギの一族が総べている。


○ラオ


・シムにおける最大の石の都。ラオの藩主がシムの国王と定められている。


■マヒュドラの集落


○ムナポス


・ターレス連山の峡谷にある、マヒュドラでは最南の集落。

・住民の数は150名ていどで、シムとの交易を担っている。



  ◆◇動物◇◆


○トトス


・荷の運搬などで使役されている、巨大な鳥類。通称「トトスの恐鳥」

・体高は2.5メートルから、3メートル。人間と同じぐらいの寿命を有する、長寿の生き物である。

・肉は食用にされることもあるが、貴重な労働力であるため、滅多に食されることはない。

・丸い胴体に、長い首と強靭な足を持つ。飛行能力はない。

・全身が茶色い羽毛に覆われており、外見はジャイアントモアに似ている。


○キミュス


・ジェノスの農村部で畜産されている鳥類。

・肉と卵は食用に、皮は革製品に、羽毛は布団などの材料に使われている。

・羽毛は白く、翼は頭に生えている。飛行能力はない。

・ずんぐりとした体型で、ウサギとアヒルを合成したような外見をしている。

・肉はササミのように淡白な味わいである。


○カロン


・ダバッグで畜産されている獣。

・肉は食用、乳は食用と美容油、皮は革製品に使われている。

・体長は1.7メートルから2メートル、体高は1.3メートルから1.5メートル。

・きわめて図太い体格をしており、毛は短毛で、色は白や茶のまだら模様。

・野生種のみ角を有しており、外見はバクに似ている。

・肉は牛肉のような味わいである。

・乳は脂肪分が多く、乾酪はモッツァレラチーズのような味となる。


○ギャマ


・東の王国シムの領土に生息する獣。

・肉や乳は食用、角は薬用、皮は革製品に使用されている。

・体長は1メートルていど。毛の色は黒、白、茶、とさまざまである。

・大きな角を持ち、外見はヤギに似ているが、足は6本である。

・山育ちのギャマは、肉にも乳にも強い臭みがあるとされている。



○ガージェ


・マサラの山に生息する肉食動物。通称「ガージェの豹」

・淡い褐色に斑点のある毛皮と、サーベルタイガーのような牙を有している。

・体長は140~170センチていど。きわめて凶暴な獣である。


○バロバロ


・マサラの山に生息する鳥類。

・肉は美味であり、美しい羽毛も飾り物の原料になる。


○ムフル


・ターレス連山に生息する巨大な肉食獣。通称「ムフルの大熊」

・暗灰色の毛皮を有している。体長は2メートルから3メートル近くに及ぶものも存在する。


○アルグラ


・セルヴァの西部に生息する肉食動物。通称「アルグラの銀獅子」

・毛皮は銀色がかった灰色で、瞳は淡い青色。雄の個体はたてがみを有している。

・体長は180~220センチていど。きわめて凶暴な獣である。


○ヴァムダ


・ジャガルの東部に生息する獣。通称「ヴァムダの黒猿」

・毛皮は黒色で、瞳は赤色。顔や胸は青黒い皮膚が露出している。

・体長は2メートルていど。極端に腕が長く、足は短い。

・外見はゴリラやオランウータンに似ている。


○ワース


・シムおよびジャガルの砂漠地帯に生息する爬虫類。通称「ワースの岩蜥蜴」

・砂色の鱗を有しており、草食だが、鋭い牙を有している。

・体長は尻尾を含めて3メートルていど。外見はコモドオオトカゲに似ている。

・気性は大人しく、シムやジャガルの一部では荷を引く仕事に使われている。


○ライオウ


・ジャガルの南部に生息する鳥類。

・赤を主体にした七色の羽毛を持ち、頭部には立派な冠羽が生えている。

・その羽毛は高値で取引されており、「七色の炎」という異名を持つ。

・体長は40センチていど。肉は臭みがあり、食用には適さない。


○ギュロリケ・ムゥワ


・シムに生息する大亀。

・甲羅の大きさは1メートルていど。岩のようなごつごつとした質感をしている。

・陸生で、外見はワニガメに似ている。



  ◆◇モルガ山麓の森の自生植物◇◆



○ピコ


・肉の防腐に使われる香辛料。

・その葉はワカメのような海藻を思わせる外見で、川辺に自生する。

・採取して日に干すと黒く変色し、非常にもろくなる。それを粉末状にして、その中に肉を漬けておくと、15日から20日ほど肉を保存することができる。

・ただし、肉を漬けておくとその水分を吸って葉が傷むため、日に1度、入念に攪拌する必要がある。また、そうした管理をしても、およそ一ヶ月で防腐の機能は失われるため、総入れ替えが必要となる。

・味や風味は、黒胡椒に酷似している。


○リーロ


・燻製肉を作るための香草。

・形状はシダ類に似ている。

・とても清涼な香りを発する草であり、鍋に入れれば血抜きをしていないギバ肉の臭みさえも、あるていどは緩和することができる。


○グリギ


・樹木も樹皮も黒色で、非常に硬質である。太さが10センチていどの若木でもしなやかで折れにくく、狩ったギバや鉄鍋の運搬などに用いられる。

・また、その赤くて小さな実は、人間にはひそやかな香りしか感じられないが、森の毒虫を除ける効果があるため、森辺の民は腕飾りや首飾りとして常に身につけている。


○ゴヌモキ


・ゴムノキに似た大きな葉は頑丈で、表面もなめらかであり、肉の包装や皿の代用品として使われている。


○ラナ


・へら型の小さな葉。乾燥したものを薪でこするとその摩擦熱で発火するため、かまどの種火として用いられている。


○フィバッハ


・蔓草。細いが非常に頑丈で、吊り橋の材料や、荷をくくる紐として多用されている。


○アパス


・毒物。食せば正気を失うとされているが、詳細は不明。


○ロム


・黒くて小さな葉。煎じて飲むと鎮痛・熱冷ましの効能がある。


○ギバ寄せの実


・赤くて固い殻を持つクルミのような果実。割ると朱色の果汁が噴霧される。

・果汁は濃密に甘い香りを有しており、これを嗅ぐとギバは我を失って突進してくるとされている。


○ギバ除けの実


・緑色をしたオリーブのような果実。森辺でも南部の限られた区域にしか存在しない。

・割ると刺激臭がたちこめて、半日ほどはギバを遠ざけることができる。


○禁忌の葉


・ロムと似た黒くて小さな葉。

・強い滋養を含むとともに強い鎮痛の効能があるとされているが、詳細は不明。



*以上の、ギバの食用に適さない植物は、森辺の民にも採取が認められている。



  ◆◇モルガの生息動物◇◆



○ギバ


・二本の角と二本の牙、黒褐色の毛皮とずんぐりとした体型を有する雑食の四足動物。

・成獣の体長は、およそ100~180センチ。体重は、80~200キロとバラつきが大きい。また、体長2メートル以上の巨大なギバも、時として観測される。

・天敵の多い山を離れ、その麓の森辺のみに生息する。

・食性は、森の果実や茎類の植物質が9割であり、その他に川辺の小動物、昆虫類、小型の蛇などを捕食する。

・性格は凶暴だが、その半面、臆病でもあり、よほど飢えて気がたっているか、あるいは偶発的に至近距離で遭遇しない限り、人の気配を感じると逃げる習性がある。

・メスはやや体型が小ぶりで、角も小さい。幼獣のギバには角がなく、毛皮の色合いもやや薄い。

・牙や角は工芸品や装飾物の素材となるため、銅貨と交換すること可能である。値段は大きさにより異なるが、1本につき赤銅貨1~3枚が相場である。

・また、全身の毛皮を剥げば、それもまた衣料や敷物の素材となるため、銅貨との交換が可能である。相場は、赤銅貨5~10枚。


○ムント


・毛の短い茶色の毛皮と、丸く膨れた胴体、細い四肢、鋭い爪と牙を有する、肉食の四足動物。通称「腐肉喰らい」

・体長はおよそ100センチほど。運動能力は低いが、その牙で噛まれると肉が腐り落ちるとされており、人間からは忌避されている。

・飢えれば自らも小動物を捕らえて捕食するが、死んだ動物の腐肉を喰らうのが最も一般的とされている。

・山間部から山麓の森辺まで、その生息はモルガの山全域に及ぶ。


○ギーズ


・褐色の毛皮と細長い体躯を有する、雑食の四足動物。通称「ギーズの大ネズミ」

・外見はイタチのようで愛くるしいが、やはり腐肉をあさる習性があるため、忌避されている。


○マダラマ


・山間部に生息する大型の蛇。通称「マダラマの大蛇」

・巨大なものでは、体長5メートル、体重100キロにまで及び、ギバすらが捕食の対象である。


○ヴァルブ


・山間部に生息する、狼のような外見をした雑食の四足動物。通称「ヴァルブの狼」

・体長は150~200センチていど。非常に高い運動能力を有する。


○野人


・山間部に生息する、二足動物。

・神を捨てた人間たちの末路とされているが、その姿を実際に見た者は少なく、詳細は不明。

・マダラマの大蛇、ヴァルブの狼、そして野人がモルガの山を支配する三大動物とされており、それを怖れたギバが山麓の森辺のみを己の棲家と定めたのだと伝えられている。

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