黒の月の二十二日②~郷愁の味~
2015.12/7 更新分 2/2 ・2015.12/14 ・2018.4/29 誤字を修正
そうしてその日も宿場町の仕事は平穏に終わりを遂げた。
スドラの集落にはファの家に帰る途中で立ち寄るとして、まずはルウ家で下ごしらえと勉強会である。
「今日は何の手ほどきをしていただけるのでしょうか、アスタ?」
下ごしらえを完了させたのち、待ちきれぬ様子でレイナ=ルウが問うてくる。
そちらに向かって、俺は準備してきた包みを広げてみせた。
それだけで、かまどの間には刺激的な芳香がもわっと広がる。
「これは……香草ですね?」
「そう。今日は香草について勉強しようと思ってるんだ」
レイナ=ルウを筆頭とする何名かが、けげんそうな顔をした。
「ですが、アスタはこれまであまり香草を使おうとはしていませんでしたよね? 故郷でも香草を使う機会は少なく、ミャームーぐらいしか馴染みのある香りはないのだと言っておりませんでしたか?」
「うん、だけどそのミャームーはいまや欠かせぬ食材になっているだろう? 使い方によって、香草は強い武器になると思うんだ」
あまり見慣れぬ香草の束を、俺は作業台の上にひとつずつ置いていく。
「特に宿場町ではこれまで塩以外の調味料が存在しなかったから、それなりの頻度で香草が使われていたみたいなんだ。ミャームーも好まれているようだし、香りの強い料理を口にする下地はできていると思う」
「だけどこれは……シムから取り寄せられた香草ですよね?」
「うん。ミャームーとペペ以外はみんなシム産なのかな? これらもトゥラン伯爵邸では有り余っていて、使い道に困っていたようなんだよ」
それを好んで引き取ろうとするのは《玄翁亭》のように東の民のお客さんを主軸にしている宿屋ぐらいであるので、なかなか数が減らないのだとトルストは嘆いているらしい。
「ジャガル産のタウ油や砂糖なんかは宿場町でもかなり順調に売れてるみたいだからさ。それなら今度は香草の出番かなと思って」
「そうですか……しかし、アスタがそこまで尽力する甲斐があるのでしょうか? 貴族たちとの縁もおろそかにするわけにはいかないのでしょうが、アスタはもっと自分の望むままの料理を作るべきだとも思います」
いつになく厳しい眼差しで、レイナ=ルウがそのように発言する。
そちらに向かって、俺は笑いかけてみせた。
「俺は別に貴族のために香草を流行らせようと考えたわけじゃないよ。それに、未知なる香草の使い方を極めようと思っているわけでもない。俺がもともと持っている知識だけでも、もっと香草を有効に使えるんじゃないかと思っただけさ」
百聞は一見に如かずであろう。
俺はペペの葉を水で洗い、それを小さめに刻んでみせた。
そして、ギバのバラ肉も適当に切り分ける。
「これを塩とピコの葉の味付けだけで炒めてみよう」
片手鍋で、それらをざっくり焼きあげる。
火を通すと、ペペの葉の香りはいっそう濃厚にかまどの間を満たした。
「さ、味見をしてもらえるかな?」
レイナ=ルウらは不審顔でその料理をついばんだ。
「まあ」と声をあげたのはアマ・ミン=ルティムである。
「香りがついただけでずいぶんと様変わりするものなのですね。わたしはミャームーと一緒に焼くのと同じぐらい好きな感じかもしれません」
「ええ。これでさらにタウ油ベースのソースなんかを使ったら、それだけでいっぱしの献立になるのではないでしょうかね。それに、肝臓みたいに少し風味のきつい部位にもこの香草は合うと思います」
ペペの葉というのはネイルが『チット漬け』に使っていた香草であり、感触としてはニラに近かった。
これなら肉ニラ炒めやレバニラ炒めに近い料理を作ることができると思う。
「次はこれ。名前は聞きそびれちゃったけど、レイナ=ルウはこの香りにも覚えがあるだろう?」
「ああ、これは……あのヤンという料理人が一番最初に屋台で出した料理の香りですね」
「うん、これはシムじゃなくてセルヴァ産なのかな? 森辺の民のお気に召すかはわからないけど、ちょっと使ってみよう」
それは、シナモンのように甘い香りがする香草であった。
いくぶん茶色がかったその葉を入念にすり潰し、フワノ粉と砂糖とまぜあわせて焼きあげる。
「あらぁ……」と、今度はヴィナ=ルウが驚きに目を見開いた。
「甘くて、すごくいい香り……リミにも食べさせてあげたかったわぁ……」
「ぜひ食べさせてあげてください。ご覧の通り、フワノや砂糖と一緒に焼くだけですので」
他のメンバーも、のきなみ驚きの表情になっていた。
まあ甘い菓子といえば俺がかつてこしらえた『チャッチ餅』ぐらいしか知識にないのだから、驚くのが当然だ。
「こんなに甘い味は他の料理と合わないかもしれないけど、でも、香草ひとつですごく味が豊かになるだろう? 色々と試し甲斐はあると思うんだよね」
レイナ=ルウたちの姿を見回しながら、俺は「それにね」とつけ加える。
「香草に詳しいネイルに色々と聞いてみたんだけど、これらの香草にはさまざまな効能があるらしいんだ。たとえばこっちの黄色いやつは体内の毒素を分解する作用があるらしいし、こっちの黒いのは滋養強壮、こっちの朱色のは消化の促進――ほら、サイクレウスは内臓を病に犯されていたから、特にこういう身体のためになりそうな香草をかき集めていたわけだよ」
「はあ……」
「だからさ、タウ油や砂糖やレテンの油だって適量なら身体のためになるはずだけど、これらの香草にはそれ以上の効能があるってことだろう?
これで美味しい料理を作ることができれば、いっそう森辺の民の力にもなるんじゃないかなあ」
ハッとしたような顔をしたのはシーラ=ルウだった。
「アスタ……それがつまり、手段と目的を取り違えるな、ということなのでしょうか?」
「はい。俺たちは商売用のためにも腕を磨いていますけど、森辺の民として一番大事なのは家族や同胞のために美味しくて滋養のある食事をこしらえることだと思うんです。……俺なんかは故郷でも商売をしていた身なので、うっかりするとそのことをおざなりにしてしまいそうで怖いんですよね」
「確かに……わたしは料理の腕を上げることに邁進しようと努めていましたが、その目的をいささか見失ってしまっていたのかもしれません」
目をふせるシーラ=ルウのかたわらで、レイナ=ルウは「わかりました」とうなずいている。
「アスタはわたしたちよりもよほどさまざまなことを考えながらかまどの間に立っているのですね。わたしの思慮の浅さから水を差すような発言をしてしまい申し訳ありませんでした」
「水ぐらいいくらでも差しておくれよ。そうしないと、俺だっていつどこで道を踏み外してしまうかもわからないんだから」
明るく言って、俺は肩をすくめてみせた。
「それじゃあ、勉強会を始めよう。ちょっと俺も新しい料理に取り組んでみたいんで、みんなにはその味見をお願いできるかな?」
「はい、よろしくお願いいたします」
ようやくふっきれたように、レイナ=ルウも笑顔を見せてくれた。
「まずわたしたちは何を為すべきでしょうか?」
「それじゃあこっちの5種類の香草をさっきみたいにすり潰してもらえるかな? たぶんこの中に答えがあると思うんだ」
「答え?」
「うん。俺が目指している味にはどの香草が必要か、その答えだね」
何種類も存在する香草から、俺はとりあえずこの5種類にまで選別を済ませていたのだ。
オレンジ色をした細長い香草。
黄褐色をした平たい香草。
黒みがかっていてギザギザの形をした香草。
干からびた蔓草みたいに渦を巻いた褐色の茎根。
そして、アケビのようにぱっくりと口を開いて小さな種子を覗かせた果実。
そのアケビみたいな果実は固い皮を割り、中の種子だけをすり潰した。
どれもカラカラに干された状態でシムから運ばれてきたものなので、こまかく挽くのにそれほどの労力は必要としない。
が、そうして5種類の香辛料がすり潰されていくと、かまどの間には一種異様なまでの香りがたちこめることになった。
「こいつはたまらんね。外に移らないと匂いがしみついちまうんじゃないのかい?」
バルシャの提案に従って、俺たちはかまどの間の外に退避した。
ごりごりと作業の手は止めないまま、レイナ=ルウは「ふう」と息をつく。
「何だか鼻がおかしくなりそうです。香りに過敏なアスタなどは、余計にそうなのではないですか?」
「うん、だけどどれもいい香りじゃないか」
強烈は強烈だが、どこか懐かしい感じもしてしまう。
この郷愁感の出処を突き止めるのが、本日の俺の課題なのだった。
「ヴィナ=ルウ、その木皿をちょっと貸してください」
ヴィナ=ルウが担当していたのは、蔓草のような茎根であった。
粉末状に挽かれたそいつを指の先に付着させ、味と香りを確かめる。
味らしい味はしない。
ほんの少しだけ酸味のある、いかにも辛そうな香りだが、味はあんまりしないのだ。
だが、この香りは俺の求めるものに一番近い感じがした。
「こいつは当確ですね。その皿に載っている分を全部すり潰しちゃってください」
「はぁい」
「トゥール=ディンのは? ああ、黒いやつか。こいつはどうだろう」
なめると、ぴりぴりと舌を刺してくる。
そして、レモンのように酸味のきいた香りが鼻に抜けていく。
これはティマロが晩餐会で使っていたものかもしれない。
どちらかといえばタイ料理にありそうな香りであり、悪くはないが今回の出番はないかもしれなかった。
「アスタ、こちらはどうでしょう?」
と、シーラ=ルウが木皿を差し出してくる。
そこには黄色い粉末が小山になっていた。
「ふむ。こうしてみると、なかなか鮮やかな色合いですね」
こちらは辛みは存在しない。
少し土臭くて、ほろ苦い味わいだ。
あんまりピンとこないが、この色合いには引かれるものがある。
「こいつはちょっと保留ですね。……ああ、リィ=スドラ、ありがとうございます」
オレンジ色をした香草だ。
とても辛そうな匂いがする。
が、実際にはほとんど味はしない。
シムの民はチットの辛さを好んでいるようなので、これらの香草はそこに滋養と豊かな風味を与えるのが主たる役割なのかもしれなかった。
「あ、そうだ。たしかネイルが、この香草は水で練って使うべし、と言っていたんですよね」
「そうなのですか」
リィ=スドラはふわりと身をひるがえし、かまどの間から水を一杯運んできてくれた。
俺は礼を言い、それで香草の粉末を練りあげる。
そうして味を確かめてみると――マスタードのような辛さが舌の上に跳ね上がった。
「ああ、これは辛いや。使いようによっては、ギバの肉にも合いそうですね」
しかしマスタードでは、今回の出番はない。
俺は最後に、レイナ=ルウが挽いてくれていた種子の粉末を口に運んだ。
これも辛い。
若干の苦みがある、強烈な辛さだ。
これまででは、もっとも汗腺にうったえかけてくる辛さかもしれない。
なおかつ、すっきりとしていて清涼感もある。
「うん、辛さはこいつで、香りはさっきの茎根かな。ヴィナ=ルウ、もう一度そいつをお願いします」
俺は手の上でひとつまみずつの香辛料を混ぜあわせ、そいつをぺろりと舐め取ってみた。
強烈な辛さと、強烈な香り。
これはかなり、理想に近い。
ただしどちらも褐色なので、鼻をつまんだら乾燥した土にしか見えなかった。
「シーラ=ルウの木皿も貸していただけますか?」
鮮やかに黄色いそいつも混ぜ合わせる。
そうして黄褐色に変じた3種のスパイスを味見してみると――なんとなく、まろやかさと深みが増したような気がした。
この配合は、当たりかもしれない。
「よし、基本の味と香りは定まったかな。試しにこいつを料理に使ってみます」
俺たちはかまどの間に帰還した。
それぞれの木皿には板などで蓋をして、少しでも香りの流出をくいとめておく。
「まず、さっきの3種類の香草を炒っておきます。こいつはさらなる香りを引き出すための工程ですね」
「こんなに強烈な匂いだってのに、まだそいつを強めようってのかい?」
呆れた顔をするバルシャに「ええ」と俺は笑いかける。
「料理に使う際は、他の食材の香りで緩和されると思います。ちなみにバルシャは香草って苦手ですか?」
「いんや。ミャームーやペペの葉だったら、あたしもしょっちゅう使っていたよ。シムの香草なんかは、行商人からたまに気まぐれで買ってたぐらいかねえ」
「なるほど」とうなずき返しつつ、俺は計量用の匙で香草の粉をすくっていく。
とりあえず、辛みの強い種子、香りの強い茎根、色合いの鮮やかな香草を、2:3:2の割合で調合することにした。
これぐらいの辛みなら、チットの実で少しずつ耐性を身につけてきた森辺のみんなにも嫌がられることはないだろう。
片手鍋で、そいつを念入りに乾煎りにする。
熱を加えると、いっそうの香りがかまどの間を満たした。
「そうしたらこいつは冷ましておいて、その間に今度はアリアを乳脂で炒めます。普段の炒めものより入念に、ですね」
「ファの家では、今でも乳脂をこしらえていたのですか」
「うん。ときどきちょっぴりだけ使いたくなることがあるからさ」
森辺ではギバから脂がとれるため、宿場町ほど乳脂がもてはやされることはなかったのだ。
フォウやディンなどではいっさいカロン乳が買われることはなかったし、ルウの家でも最近は買い控えている様子だった。
「で、アリアが飴色に仕上がったら、もういっぺん香辛料の登場です」
冷めたばかりのスパイスの山を、再び片手鍋に投じ入れる。
そうしてアリアとざくざく混ぜ合わせていくと、あらためて強い香りがたちのぼる。
もはや香りの波状攻撃である。
「ひどい臭いだネ。鼻が曲がっちまいそうだヨ」
ずっと静かであったツヴァイが不満げな声をあげる。
「あはは。もう少しだけ我慢しておくれよ。チットの実だって、なれるとけっこうやみつきの味わいだっただろう?」
俺としては、実に食欲中枢を刺激される香りだった。
アリアや乳脂の香りが加わったため、この時点で多少は香りの角も取れてきた気がする。
「そうしたらフワノ粉も投入して、ダマにならないようによくなじませておきます。で、なじんできたら少しずつ水を入れて、とろりとした質感を目指します」
これにてひとまずは終了だ。
味見をしてみると、まあそんなに悪い感じではなかった。
だいぶん質量の増してきた中身をこぼさぬよう、片手鍋を火のついていないかまどに移す。
「これは完全に冷めるまで置いておきます。そうすれば、アリアの甘みが落ち着くと思うので」
「甘みですか。するとそれは、『肉チャッチ』や『ギバの角煮』をいったん冷ますのと同じ理屈なのでしょうか」
「そういうことだね。じゃあその間に、他の具材を調理しておこうかな」
ギバのバラ肉と、くし切りにしたアリア、角切りにしたチャッチ、いちょう切りにしたネェノンを炒める。
特にアリアは真っ先に火を通して、こちらも飴色にしておくのがポイントだ。
香味野菜として優秀なるアリアの真骨頂である。
そうして食材に火が通ったら、水瓶の水でそれを煮立てる。
灰汁を取り、15分ばかりも煮込んだら、いよいよスパイスの投入である。
アリアとフワノ粉でかさの増したスパイスは、鍋に入れた水と同量の見当で投入する。
最初は中火で、沸騰しそうになったら弱火におさえる。
あとは焦げつかないようゆっくり攪拌しながら、完成を待つばかりだ。
「どうでしょうね。試食に耐えられるぐらいの出来栄えにはなっていると思うんですけど、期待外れだったら申し訳ない限りです」
「フン! こんなひどい臭いのする料理に期待なんてしてないから心配する必要はないヨ!」
相変わらず、文句を言う場面では元気なツヴァイである。
が、そのぎょろりとした三白眼は、何かをいぶかしむように細められていた。
「でも……肉とアリアのせいか、ちょっぴりだけ臭いが落ち着いた気もするネ」
「そうだろう? 俺としては、香りのほうに申し分はないんだよね」
俺の内なる郷愁感は、ここに来て最高潮に高まっていた。
とても懐かしい、夕暮れ時にワクワクとさせられる、あの香り――
黄褐色に照り輝く鍋の中身を攪拌しながら、俺はちょっと胸が詰まるような思いであった。
木匙で味を見る。
やはり、乱暴な味だ。
俺の理想には、まだまだ届いていない。
親父なんかはこの料理を作製するとき、市販の調合されたスパイスに買い足したスパイスをブレンドしていたのである。
あの市販のスパイスだけでも、下手をしたら2ケタの香辛料が使われていたかもしれないので、それに比べればどうしても物足りなくなってしまう。せめてもう何種類かの香草と、それに具材や調味料も色々と追加してみるべきだろう。
だけどそれでも、それは俺にとって懐かしくてたまらないあの料理と同系統の味に、しっかりと仕上がっていた。
「これは、俺の故郷でカレーと呼ばれていた料理なんです」
誰にともなく、俺はそう言った。
「定番中の定番料理で俺も大好きだったんですけど、いま見てもらった通り、一から作るにはなかなか難しい料理なんで、これまでは避けていたわけですね」
「あまり香草を使う風習がなかったのに、このような料理が定番であったのですか?」
静かな声でレイナ=ルウが問うてくる。
「うん。もともとは別の国から伝わってきた料理なんだけどね。俺の故郷でも受け入れられるように改良されて、定番料理のひとつにまでのしあがったんだよ。この料理が森辺や宿場町で受け入れられるかどうか、すごく気になるところだね」
「ねぇ、アスタ……」と、別の方向から声が近づいてくる。
それは、ヴィナ=ルウだった。
「アスタはもしかして……故郷に帰りたくなっちゃったのぉ……?」
「え? 何故ですか?」
「だってぇ……何だかそんな風な目つきをしているように思えちゃったからぁ……」
ヴィナ=ルウの目が、心配そうに俺を見ている。
俺はそちらに、にこりと笑いかけてみせた。
「以前にもお話ししましたけど、たぶん俺が故郷に帰る手段はないんだと思います。今はこの森辺こそが自分の故郷だと思っていますよ」
「そう……」
「故郷のことを思い出して、少し感傷的になってしまっただけです。何も心配はいりません」
確かに胸の奥はじくじくと痛んでいる。
17年間の記憶というのは、忘れようと思って忘れられるようなものではないのだ。
そして俺は、その痛みを忘れることなく生きていこうと心に決めた。
だからこそ、みんなにもこの料理を味わってほしいと思うことができたのかもしれない。
そんなことを考えながら、俺はかまどの前から身を引いた。
「さあ、味見をお願いいたします。未完成の試食品なので味の保証はできませんが、忌憚のないご意見をいただきたいところですね」