エピローグ ~希望を胸に~
2024 .9/16 更新分 2/2
・本日は二話同時更新ですので、お読み飛ばしのないようにご注意ください。
・今回の更新はここまでです。更新再開まで少々お待ちください。
俺とアイ=ファとガズラン=ルティムは並み居る貴族の間をすりぬけて、ポワディーノ王子が待つ壇上を目指した。
その途中でまた貴婦人の群れに囲まれそうになったが、事情を伝えると残念そうに身を引いてくれた。さすがに相手がシムの王子では、貴婦人がたも引き下がるしかないだろう。そうして壇の手前にまで到着すると、短い階段は2名の『王子の盾』によって守られていた。
「アスタ、アイ=ファ、ガズラン=ルティムですね? ……どうぞ」
こちらが口を開くより早く、『王子の盾』はすっと道を開けてくれる。武官たる彼らは、西の言葉もたどたどしいのだ。それを耳にするのは、ずいぶんひさびさのことであったし――そして今日が、いちおうの最後になるはずであった。
そうして壇上に上がってみると、藍色の帳が張り巡らされた輿もまた屈強の『王子の盾』に守られている。そしてそちらも俺たちが口を開く前に、帳の内側へと東の言葉で呼びかけた。
数秒を置いて、2名の臣下が帳をかきわけて出てくる。毒見役の『王子の舌』と、食事の世話をする『王子の腕』だ。どうやら余人の目がなくとも、王子は『王子の腕』の手から食事を口にするようであった。
「王子殿下がお待ちです。どうぞお入りください」
2名の退室を見届けて、女性の『王子の口』がそのように告げてくる。
俺とアイ=ファが輿の内側に入るのはいつぞやの会談以来であったし、ガズラン=ルティムは初めての体験であろう。俺は何となく緊張しながら、アイ=ファに続いて足を踏み入れた。
「足労であったな。ようやく皆々に挨拶できることを、喜ばしく思っている」
ポワディーノ王子の凛然たる声音が、俺たちを出迎えてくれた。
そちらに笑顔を返そうとした俺は、ぎょっと身をすくめてしまう。アイ=ファの肩ごしに、思わぬ人物の姿が見えたのだ。
藍色のフードつきマントを纏った、東の民の若者である。
しかし面布はつけておらず、フードは背中にはねのけられていたので、その素顔があらわにされている。髪も瞳も肌も黒く、げっそりと頬がこけたその人物は――かつてジルベに捕獲された、ロルガムトなる若者に他ならなかった。
「ふむ。誰の気配かと思ったら、そちらであったのか」
アイ=ファはほんの少しだけ意外そうに、そう言った。
そして、俺の後から入室したガズラン=ルティムは、優しい響きをはらんだ声をあげる。
「そちらの装束を纏っているということは、ポワディーノの下で働くことが正式に許されたのですね。ですが、この場に同席させているとは思っていませんでした」
「うむ。実のところ、使節団の面々には内密に取り計らったのだ。かなうならば、其方たちにも口をつぐんでもらいたく思う」
そのように語るポワディーノ王子は凛然とした態度を保ちつつ、どこかくだけた雰囲気でもあった。
なおかつポワディーノ王子もまた、素顔をさらしている。俺たちがその姿を目にするのは、鴉の大群に襲撃された祝宴以来であった。
ポワディーノ王子は藍色の帳を背後に、ゆったりとあぐらをかいている。その右側では黒豹の『王子の牙』が優雅に頭をもたげており、左側ではロルガムトがきっちりと膝をそろえていた。
俺がロルガムトと相対するのは、彼がルウの集落に忍び込んだ日以来となる。その後も彼はフェルメスたちによって尋問されていたが、俺やアイ=ファは話で聞くばかりであったのだ。
彼はごく尋常な東の民の風体をしているが、頬がそげていて目つきが暗いために、他の人間と見間違うこともない。彼は妹を人質に取られて悪行に加担したあげく、その妹がとっくに魂を返していたことを告げられることになったのだ。その胸中にはどれだけの無念と悲しみが渦巻いているのか、俺には想像することも難しかった。
「ロルガムトをこの場に招いたのは、他でもない。アスタたちには、ロルガムトの謝罪を聞いてほしいのだ」
「謝罪? 我々が謝罪されるいわれはないように思うが」
アイ=ファの沈着なる返答に、ポワディーノ王子はむしろ意外そうに「ほう」と声をあげた。
「ロルガムトは、アスタもろともジャガルの兵士を殺害するようにという命令を受けて、ルウの集落に忍び入った。最たる目的はジャガルの兵士であったが、アスタの生命が狙われたことも事実であるのだ。それでも、謝罪は必要ないと?」
「……未然に防がれた災厄について謝罪されても返答に困る、ということだ。そして、憎むべきは罪なきロルガムトにそのような命令を下した賊どものほうであるのだからな。二重の意味で、ロルガムトの謝罪は必要ないと考えている」
そのように答えるアイ=ファの声は、あくまで落ち着いている。
ポワディーノ王子はどこか満足そうに、「そうか」と首肯した。
「アイ=ファの言い分は、得難く思う。しかしまた、ロルガムトが森辺の集落を脅かしたことは事実であるのだ。其方たちは森辺の民の代表として、ロルガムトの言葉を聞いてもらいたい」
そうしてポワディーノ王子が視線を向けると、ロルガムトは敷物に手をついて深々と頭を垂れた。
「……私、悪漢の手先となり、悪行、及びました。森辺の民、集落、脅かしたこと、謝罪します」
彼もまた、西の言葉はたどたどしい。彼はもともと船乗りであり、その後はシムの軍の一兵卒であったのだ。それで西の言葉が流暢である道理はなかった。
「確かにそちらは、我々を脅かした。しかし、真なる悪行に手を染める前に取り押さえられたのだから、我々が怒りを抱くいわれはない。謝罪の言葉を受け入れるので、どうか頭を上げてもらいたい」
アイ=ファが厳粛なる調子で応じると、ロルガムトはゆっくり身を起こした。
その暗い光を宿した目は伏せられて、俺たちのほうを見ようとしない。
すると、ガズラン=ルティムが彼の手もとに視線を据えた。彼の右手の先は、灰色の包帯に覆われていたのだ。
「……察するに、偽りの紋様を除去したのですね?」
「うむ。『王子の分かれ身』の証たる紋様は、決して消し去ることがかなわぬのでな。ロルガムトには気の毒であったが、焼き潰す他なかったのだ」
「はい。その痛みこそが、ロルガムトの罪に対する罰であったのでしょう。悪しき者たちに加担してしまった罪は、それで贖われたのではないかと思います」
ガズラン=ルティムの声は限りなく優しかったが、ロルガムトは伏せた目を上げようとしない。
するとアイ=ファも、静かに言葉を重ねた。
「ロルガムトよ。そちらの身を捕らえたのは、私の家人たる番犬のジルベだ。その功績をもって勲章を授かったジルベのことを、私は誇らしく思っていたが……その喜びは、時を重ねるごとに増していくことになった」
ロルガムトはけげんそうに、少しだけ首を傾げる。
そんなロルガムトに、アイ=ファはそっと言葉を投げかけた。
「お前は家族を人質に取られて、悪しき人間に加担してしまった。しかし、許されざるべき罪を犯す前に、捕縛されたのだ。もしもお前が人を殺めたのちに捕らえられたならば、どのような事情があったとしても処断されていたであろう。しかしお前は、そうしてポワディーノのもとで生きる道をつかみ取ることができたのだから……お前の行く末を守ったジルベのことが、誇らしくてならんのだ」
「…………」
「そしてこれは、私の勝手な言い分に過ぎないが……私は5年ほど前に、すべての家族を失った。あとは森辺の狩人として正しく生きて、森に魂を返す他ないと、そんな覚悟で孤独に生きてきたのだ。しかし私は、3年ほど前にこのアスタと出会い……新たな家人を授かることができた。人は生きてさえいれば、何らかの道が開けるものであるのだ」
「…………」
「今のお前に何を語っても、その悲しみを癒やすことはできまい。その苦しさは、私も知っている。だが、どうかあきらめずに、強く生きてほしい。さすれば、思わぬ幸運に恵まれることもあろう。今は想像することもできまいが、どんな苦しみにも終わりがあるということを知ってほしいのだ」
アイ=ファがそれだけ語っても、ロルガムトは目を上げようとしなかった。
ただその切れ長の目に、透明な輝きが浮かんでいく。そして彼は深くうつむきながら、東の言葉で何かを語った。
「このように純真で親切な人間が存在することが信じ難いと語っている。……我はそれを知らしめるために、其方たちに足労を願ったのだ」
そう言って、ポワディーノ王子はわずかに目を細めた。
「我の判断が正しかったことを、喜ばしく思う。ロルガムトは我の屋敷で母君の面倒を見てもらう手はずであるので、アイ=ファたちもロルガムトの息災を願ってもらいたい」
「うむ。くだんの騒乱を片付けることができたのは、ロルガムトの告白あってのことであろうからな。大役を果たしたロルガムトが健やかな生を全うすることを祈っている」
そんな風に答えてから、アイ=ファもまた少しだけ目を細めた。
「それで、用事は済んだので退室せよとは申すまいな?」
「うむ。ロルガムトのことがなくとも、挨拶もなしに出立することはできまい。本来であれば、族長らに挨拶をするべきなのであろうが……必要であれば、のちのち足労を願う。まずは、其方たちに挨拶をさせてほしかったのだ」
そう言って、ポワディーノ王子は穏やかな眼差しを俺に向けてきた。
「その前に……アスタよ、其方の料理はいずれも素晴らしい出来栄えであったぞ。今日の主賓はあくまで使節団の面々であるが、其方の手腕を味わうことができて心より喜ばしく思っている」
「いえいえ、俺にとってはポワディーノ殿下も主賓のおひとりです。殿下にご満足いただけたのでしたら、こちらこそ嬉しく思います」
「うむ。其方のもとで習えば、セルフォマも確かな技を身につけることがかなおう。『王子の耳』に集めさせた調理の手順も、東の王都においては宝石のごとき価値を得ることになろうな」
ポワディーノ王子はあくまで凛然とした無表情であるが、その眼差しに温かい真情があふれかえっている。それで俺も、心からの笑顔を返すことがかなった。
「このふた月、其方たちには尋常ならざる苦労と世話をかけた。我が無事に故郷に戻れるのも、すべては其方たちの尽力のおかげである。最後にもうひとたび、感謝の言葉を捧げさせてもらいたい」
「はい。あれは大変な騒乱でしたが、我々はそれと引き換えにポワディーノと絆を結ぶことがかないました。終わってみれば、得難き話であったと思います」
ガズラン=ルティムがそのように応じると、ポワディーノ王子はそちらに視線を移動させた。
「そのように言ってもらえるのは、我にとって何よりの喜びと誇らしさである。アリシュナの星読みとは関係なく、其方と出会えたことを得難く思っているぞ、ガズラン=ルティムよ」
「はい。ポワディーノが東の王都においても健やかに過ごせるように、私も祈っています」
「我も、其方たちの幸福を祈っている。……我々は、これが今生の別れとなろうからな」
ポワディーノ王子の何気ない言葉に、俺は胸を衝かれるような思いであった。
慌てて左右を見回すと、アイ=ファはわずかに眉を寄せており、ガズラン=ルティムはわずかに眉を下げている。そうして口を開いたのは、ガズラン=ルティムであった。
「やはりシムの王子ともなると、そうそう故郷を離れることは許されないのでしょうね。残念ですが、こればかりは致し方ありません」
「うむ。おそらく王子の身でラオリムを離れたのは、我が初めての例であろうからな。兄たる第二王子を疑っていた我は王都の外に希望を見出すべく、やむなく王都を離れたが……今後はこのような暴挙も許されまい。我は王家の規範に従い、王子としての役割と責任を全うする所存である」
穏やかな声で語りながら、ポワディーノ王子はふっと遠い眼差しになった。
「よって我は使節団が到着する前にと、ファの家を訪れることにしたのだ。のちのち父たる王たちに叱責されることは目に見えていたが……これが最後の好機と思っての行いであるため、後悔はしていない。其方たちにとっては、とんだ迷惑であったであろうが……我にとっては、宝石のように大事な時間であったのだ」
「め、迷惑だなんて、考えていません。できればもっと、殿下をお招きしたいところでした」
俺が大慌てで声をあげると、ポワディーノ王子は微笑むように目を細めた。
「そのように言ってもらえることを、得難く思う。……『王子の耳』の語る言葉によって、我は自身が森辺の集落におもむいているような心地であったが、どうしてもそれだけでは満たされなかったのだ。祭祀堂における一夜も我にとってはかけがえのない記憶であるが、我はこの身でファの家を訪れたかった。我の運命を正してくれた其方たちと膝を突き合わせて、語り、絆を結びたかったのだ。我はこの記憶を胸に、心正しく生きていくと誓おう」
ポワディーノ王子は優しく細めた目で、俺たちの姿を見回した。
「其方たちの存在が、その気高く強靭な魂が、我の運命を救ってくれた。たとえこれが今生の別れになろうとも、我がその得難さを忘れることはない。其方たちに、それを伝えたかったのだ。……我の身勝手で、またいらぬ手間をかけさせてしまったな」
「いらぬ手間ではない。我々も、ポワディーノの存在を忘れることはないと約束しよう。出会った当初は心を乱していたようだが、あなたは王子という立場に相応しい人間であると思うぞ、ポワディーノよ」
アイ=ファはいよいよ凛然とした面持ちで、そのように答えた。
「ただ、今生の別れと執拗に繰り返すことはなかろう。あなたは、まだ若いのだ。この先、何がどう転がるかもわからぬではないか」
「否。長きにわたって守られてきた王家の習わしが、そう都合よく崩れ去る道理はあるまい。ましてや我は、ジェノスに災厄をもたらした身であるのだ。今後はいっそう身をつつしまなければ、王子としての面目が立つまいよ」
ポワディーノ王子は、とても大人びた眼差しになっていた。
彼はきっと王子としての力で、寂寥の思いをねじ伏せているのだ。本当に、10歳とは思えない強靭さであった。
しかし俺は一介のかまど番に過ぎないし、あきらめの悪さにも自信がある。
それで俺は、思いのままに語らせていただいた。
「ポワディーノ殿下の言い分は理解しました。それはとてもご立派なお考えだと思います。……でも、俺が希望を持つことはお許しください」
「ふむ? 希望とは?」
「もちろん、ポワディーノ王子と再会できるという希望です。俺は今日、使節団の方々や外交官補佐のオーグとも別れの挨拶を交わしましたが……いつかは再会できると信じているのです」
「なるほど。まあ、リクウェルドは高い確率で責任者の座を余人に譲ることになろうが……それでも、外務官であるからな。いずれは別件でジェノスを訪れる機会もあろう。外交官補佐たるオーグも、また同様である。しかし我は、本来王都を離れることを許されぬ王子の身であるのだ」
「はい。もちろん殿下に無理をしろなどとは言いません。ただ、俺が勝手に希望を持ち続けるだけです」
俺の胸には、熱い塊が躍動している。
それは、他者との別れに対する寂寥の思いと、それをねじふせようとする思いだ。ポワディーノ王子も同じ思いを抱えているのかもしれないが、俺のねじふせかたは流儀が違っていた。
「ひとつおうかがいしたいのですが、ポワディーノ殿下は森辺の集落で聖域の民を保護した一件について、詳細をご存じでしょうか?」
「うむ。モルガの聖域に住まう赤き民の娘を保護して、しかも無事に送り返したという一件であるな。あまり公言はせぬようにという約束で、マルスタインから詳細を伝え聞いている」
「そうですか。実は、俺とアイ=ファはその娘――赤き民のティアと、深い絆を結んでしまったんです。聖域の民と王国の民は友にも同胞にもなれないという掟であるのに、家族と同じぐらい大切な存在だと見なしてしまったんです」
あの別れの日の情動が、俺の体内を駆け巡っていく。
その熱に衝き動かされるようにして、俺は言葉を重ねた。
「だから俺たちは、半身をもがれるような思いでティアとお別れすることになりましたが……そこで救いをもたらしてくれたのは、フェルメスとジェムドだったんです」
「ふむ。あのフェルメスもまた、其方にずいぶん執着しているようであるな」
「はい。そのフェルメスが、ジェムドの口を借りて語ってくれたんです。いずれこの世界に魔力というものが蘇ったならば、聖域の民は外界に出ることを許されて……王国の民と新たな絆を結びなおす必要に駆られるだろう、と」
ポワディーノ王子は激しい驚きに見舞われた様子で、上体をのけぞらせた。
「それは……実に遠大な話であるな。大神アムスホルンは、すでに600余年も眠ったままであるのだぞ?」
「はい。ですが、大神が目覚めて魔力が満ちれば、ティアと再会することができます。もし自分たちが生きている間にまにあわなくても、おたがいの子や孫たちは絆を結ぶことが許されます。俺たちは、その希望を胸に生きていくと誓ったんです」
俺は激しく脈打つ心臓に右手を押し当てながら、笑ってみせた。
「だから俺は、ポワディーノ殿下に対しても希望を捨てません。王家の習わしがくつがえるのと、大神の目覚めでは、どちらが分の悪い賭けなのかもわかりませんが……この世に、絶対はありませんからね。俺が生きている間に王家の習わしがくつがえってポワディーノ殿下と再会できることを、ひそかに期待しています」
「其方は……」と、ポワディーノ王子は言葉を詰まらせた。
「……其方はやはり、優しげな外見の裏に強靭な魂を隠し持っている。だから我は、其方に魅了されたのだ、アスタよ」
「ポワディーノ王子が魅了されただなんて、光栄な限りです。でも、東の王都までご一緒することはできないので、再会の日を心待ちにしておりますよ」
「……うむ。一介の料理番に後れを取ることは、シムの王子として許されまいな」
ポワディーノ王子は真っ直ぐ背筋をのばして、俺のことを見つめ返した。
その顔は、あくまで凛々しい無表情だ。
ただ――その切れ長の目には、わずかに白いものが光っていた。
「では我も、同じ希望を胸に生きていくと誓おう。いつか再会できる日を楽しみにしているぞ、アスタよ。アイ=ファに、ガズラン=ルティムもな」
「うむ。希望なくして、道は開けんからな」
「ええ。私もその日を心待ちにしています」
アイ=ファとガズラン=ルティムもまた、優しい声音でそのように応じた。
ロルガムトは深くうつむいたままであり、『王子の牙』は心配そうにポワディーノ王子の膝に身をすり寄せている。ポワディーノ王子は『王子の牙』の背中を撫でながら、涙を封じ込めるようにまぶたを閉ざした。
そうして翌朝、ポワディーノ王子と使節団の面々はジェノスを出立していき――俺たちは、希望を胸にまた新たな日々を生きていくことに相成ったのだった。




