資料 食材一覧表
2022.11/11 更新分 2/3
◆◇初期段階から宿場町に流通していた食材◇◆
■野菜類
○アリア
・大きさ、形状、味はタマネギと似ている。色は、緑色。
・非常に高い栄養価を持ち、3個ほど食せば1日に必要なビタミン類を摂取できるものと思われる。
○ポイタン
・大きさ、形状はジャガイモに似ている。クリーム色で、皮と実という実質的な区分は存在しない。
・2個ほど食せば1日に必要な炭水化物を得られると思われる。
・生食は適さない。煮ると液状に煮崩れるので、それを飲むのが一般的だった。
・現在は粉状に加工する方法が広められたため、ジェノスでも主食として扱われ始めている。
○ティノ
・レタスに似ているが、バラの花のような形状で緑白色の葉が重なっている。
・食感はやや固く、レタスよりもキャベツに近い。
○プラ
・厚さ6~7ミリていどの肉厚なイチョウの葉のような形状をしている。色は、濃い緑。
・苦味が強く、煮込んでもあまり柔らかくはならない。味は、ピーマンに似ている。
○ギーゴ
・直径10センチ、長さは2メートルにも及ぶ。竹のように真っ直ぐだが、表皮は濃い茶色でゴボウの質感に似ている。皮を剥くと、中身は白色。
・煮るとポイタンのように煮崩れるが、もっと粘性が高く、わずかに土の匂いがする。味はやや甘味があるていど。
○タラパ
・大きさ、形状はカボチャに似ている。表皮も中身も鮮やかな赤色。
・酸味が強く、味はトマトに似ている。
○チャッチ
・大きさ、形状は夏蜜柑に酷似している。表皮は黄色で、中身は白色。
・皮を剥くとぬめりのある白い球状の実が現れる。味や食感はジャガイモに似ている。
・表皮は茶の材料として使われている。
○ネェノン
・大きさは7~8センチほど。形状はカブに、色合いはニンジンに似ている。
・まろやかな甘みがあり、煮込むととてもやわらかくなる。
・葉は売り物ではなく、農村部の食料や飼料として使われている。
○ナナール
・形状と味は、ホウレンソウ似ている。
・生食では強い苦みと青臭さを持つ。
・鮮やかな緑色をしており、これを乾燥させてポイタンなどに混ぜると着色することができる。
○ミャームー
・直径7~8ミリの細い茎根。色は緑。長さは20センチていど。
・ニンニクとパクチーをあわせたような強い風味と辛みがある。
・1本あたりの価格が高額だが、ごく少量で強い香りをつけることが可能である。
○ペペ
・細長い形状をした緑色の葉。長さは30センチていど。
・ニラのような独特の香りを有する。
・ミャームーとともに、香草として扱われている。
○ゾゾ
・蛇がとぐろを巻いたような形状。色は薄い褐色で、質感はスズメバチの巣に似ている。
・漢方薬のように匂いが強く、本来は香辛料や茶の原料として使用される。
○干しキキ
・大きさは、干した状態で7~8センチていど。色は赤紫で、表面はしなびている。
・梅干にも似たほのかな甘みと強烈な酸味を有している。
・なお、生のキキの実は渋みが強くて食用に適さない。
○ラマム
・大きさは人間の拳より少し大きいていど。表皮は淡い黄色で、実は赤色。
・リンゴのような甘みと酸味を有する。
○シール
・ドリアンのようなトゲつきの固い皮を有している。
・形状はラグビーボールのような長球形、色はオレンジ、長さは16~18センチていど。
・中にはザクロのような丸い果肉が詰まっている。色は黄色で、レモンのような風味と酸味がある。
○アロウ
・キイチゴのように小さな果実がブドウのような房になっている。色は赤。
・イチゴとブルーベリーをあわせたような風味だが、酸味が強く糖度は低い。
○フワノ粉(白)
・小麦に似たフワノを脱穀し、粉状に挽いた状態で売られている。
・色はほぼ白色で、薄力粉のようにきめが細かい。
■雨季の野菜
〇トライプ
・直径は20センチていど。黒い表皮に、マスクメロンのような筋が入っている。
・果肉はオレンジ色。味や食感は、カボチャに似ている。
〇レギィ
・太さは3センチ、長さは50センチていど。表皮は真紅。
・味や食感は、ゴボウに似ている。
〇オンダ
・形状、および味や食感は、モヤシに似ている。
・現在は、雨季以外にも流通している。
■その他の食材
○岩塩
・生産地は、セルヴァの北西部。
・青色がかった塩の結晶。
○ママリアの果実酒(赤)
・生産地は、ジェノスのトゥラン。
・赤ワインに似ている。度数は15%ていど。色は赤褐色。
○マルの塩漬け
・川でとれるマルを塩漬けにしたもの。主に酒の肴として食べられている。
・マルは、体長1センチていどのオキアミに似た甲殻類。色は白くて半透明。
・魚介類の食材の少ないジェノスにおいて、ネイルはこれをチット漬けの材料にしている。
○キミュスの卵
・大きさは鶏卵よりやや小さいていど。
・安価であるため、肉の代わりに一般家庭や貧民向けの宿屋などで食されることが多い。
・キミュスの肉を取り扱うキミュス屋で販売されており、露店区域ではほとんど扱われていない。
○トトスの卵
・直径は15~17センチ、重さは1・3~1・5キロにも及ぶ。
・殻の厚みは2ミリていどでとても固く、割るには専用の道具が必要となる。
・大半は城下町に買い上げられているが、宿場町のトトス屋でも販売はされている。
◆◇トゥラン伯爵家の没落後、流通を許された食材◇◆
■野菜・豆類
○シィマ
・生産地は、ジャガル。
・紫色の表皮を持ち、形状はヘチマに似ている。
・長さは50センチていどで、太さは10センチていど。
・実の色は白く、味や食感はダイコンに似ている。
○チャン
・生産地は、ジャガル。
・色は黒く、ピンポン球のような大きさと形状。
・味や食感はズッキーニに似ている。
○ミンミ
・生産地は、ジャガル。
・大きさは7~8センチていどで、1センチていどの肌色の毛がびっしり生えている。
・中の果肉はピンク色で、味や食感は桃に似ている。
○ケルの根
・生産地は、ジャガル。
・形状は高麗人参に似ている。味や風味はショウガに似ている。
○ホボイの実
・生産地は、ジャガル
・大きさは2ミリていどで、色は淡い褐色。味や風味はゴマに似ている。
○タウの実
・生産地は、ジャガル。
・大きさは1.5センチほどで、色は象牙色。味や風味は大豆に似ている。
・シムやジャガルの一部では主食として食べられている。
○ラマンパの実
・生産地は、セルヴァの北西部。
・固い殻に包まれた淡い褐色の小さな実。大きさは2センチていど。
・中の実は、味も見た目も落花生に似ている。
○チャムチャム
・生産地は、セルヴァの西部。
・直径10センチぐらいの太さをした、植物の若芽。
・熱を加えるとやわらかくなり、味や食感はタケノコに似ている。
○ロヒョイ
・生産地は、セルヴァの西部。
・形状、味ともに、ルッコラに似ている。
・生食では苦みと辛みが強いが、熱を通すことで味は落ち着く。
○マ・ギーゴ
・生産地は、ジャガルおよびセルヴァの西部。
・蚊取り線香のように丸まった形状をしている。
・茶色い表皮に覆われており、味や食感はサトイモに似ている。
○マ・プラ
・生産地は、ジャガルおよびセルヴァの西部。
・色は赤く、イチョウのような形状。味や食感はパプリカに似ている。
*その他、緑色をしたタラパ、サイズの大きなチャッチ、色が白くて甘みの強いネェノンなどが存在する。
■調味料
○砂糖
・生産地は、ジャガル。
・きび砂糖のような黄褐色をしており、ややきめが粗い。
○タウ油
・生産地は、ジャガル。
・タウの豆を発酵させた調味料。
・味わいは醤油に近いが、塩分が強く、たまり醤油のように濃厚で質感もとろりとしている。
○レテンの油
・生産地は、セルヴァの北西部。
・オリーブオイルのような植物油。色は淡い黄色。
〇ホボイの油
・生産地は、ジャガル。
・ホボイを絞った油。味や風味は、ゴマ油に似ている。
○パナムの蜜
・生産地は、ジャガル。
・メイプルシロップのような黄金色の蜜。
○ママリアの酢(赤)
・生産地は、ジェノスのトゥラン。
・ビネガーとバルサミコをあわせたような味。色は黒に近い赤褐色。
■乳製品
〇カロンの乳
・生産地は、ダバッグ。
・色は乳白色。牛乳に似ている。
〇カロンの乾酪
・生産地は、ダバッグ。
・色は乳白色。モッツァレラチーズに似ている。
〇ギャマの乾酪
・生産地は、シム。
・色は濃い黄白色。カマンベールチーズに似ている。
■シムの香草・香辛料
○チット
・形状は大豆に似ており、色は赤。
・味は赤唐辛子に近い。保存性を高めるのと風味を強めるために干した状態で売られている。
・1粒あたりの単価は高額だが、ごく少量で強い味を得ることができる。
○サルファル
・オレンジ色をした細長い香草。
・生食では味がしないが、水で練ると辛みが生まれる。
・味と風味はマスタードに似ている。
○ギギ
・直径5センチほどの丸い葉で、色は黒色。
・焙煎すると、カカオのような香りと苦みが生まれる。
・シムにおいては茶の原料とされている。
○イラ
・色は赤色で、モミジのような形状。
・トウガラシのように強い辛みを持つ。
・直火にかけると崩れてしまう。
・心臓の働きを助けるとされている。
○シシ
・色は黄色で、モンキーバナナのような形状。
・鼻に抜けていくような鮮烈な辛さを持つ。
・胃腸の働きを助けるとされている。
○ナフア
・色は緑色で、笹の葉のような形状。
・青臭い風味で、強い苦みを持つ。
・咽喉の働きを助けるとされている。
○ユラル
・外見は長ネギに似ているが、木の枝のように硬い。
・ほのかに甘く、ミントのような香りを有している。
・熱を加えると香りは消えてしまう。
・解毒の効能があるとされている。
○ラムリアの蛇
・赤い鱗をした蛇。
・黒焼きにしてすりつぶすか、あるいは酒に漬け込まれる。
・シムでは食材ではなく薬として扱われている。
○名称不明
・色は褐色。干からびた蔓草のように渦を巻いた茎根。
・味らしい味はなく、わずかに酸味のある辛そうな香りを有する。
・香りはカルダモンに似ている
○名称不明
・色は黄褐色。丸みのある形状をした香草。
・味らしい味はなく、少し土臭くて、ほろ苦い味わい。
・色彩はターメリックに似ている。
○名称不明
・色は黒褐色。シソの葉のような形状をした香草。
・舌を刺すような辛みと、レモンのように酸味のきいた香りを有する。
・風味はレモングラスに似ている。
○名称不明
・アケビのような形状の果実。
・表皮の内側に小さな種子が詰まっており、それをすり潰して使用する。
・非常に強い辛みを持つ。
・味と風味はクミンに似ている
*その他、シナモンやナツメグやローリエに似たものなど、さまざまな香草が存在する。
■ジャガルのキノコ類
○名称不明
・形状はマッシュルームに似ている。
・傘の色は白色。堆肥に植えられた状態で輸入されている。
○名称不明
・形状はブナシメジに似ている。
・傘の色は茶色。堆肥に植えられた状態で輸入されている。
○名称不明
・形状はシイタケに似ている。
・傘の色は朱色。乾物として輸入されている。
○名称不明
・形状はキクラゲに似ている。
・色は黄色。乾物として輸入されている。
○名称不明
・形状はカエンタケに似ているが、毒性はない。
・色は赤色。乾物として輸入されている。
■王都アルグラッドの乾物類
○海魚の乾物
・木材のように硬く、味や風味は鰹節に似ている。
○海草の乾物
・形状や風味は、昆布に似ている。
○マロールの乾物。
・形状や味は、アマエビに似ている。
〇ヌニョンパの乾物
・形状や味は、タコやイカに似ている。
〇名称不明
・形状や味は、ホタテガイに似ている。
■セルヴァ北西部の生鮮魚
○ギレブス
・エメラルドグリーンの鱗をした川魚。
・形状はライギョに似ている。
○リリオネ
・黄褐色に白い斑点模様のある鱗の川魚。
・形状はイワナに似ている。
○ラットン
・黒みがかった鱗の川魚。
・形状はクロダイやティラピアに似ている。
○エウラパ
・黄色や赤色がまだらになった鱗の川魚。
・形状はイラブチャーに似ている。
■酒類
〇ママリアの蒸留酒(赤)
・生産地は、ジェノスのトゥラン。
・ブランデーに似ている。度数は40%ていど。色は深みのある赤褐色。
〇ニャッタの蒸留酒
・生産地は、ジャガル。
・清酒に似ている。度数は20%ていど。色は透明。
〇ニャッタの発泡酒
・生産地は、ジャガル。
・ビールに似ている。度数は10%ていど。色は黄褐色。
〇ギャマの乳酒
・生産地はシム。
・独特の強い風味と酸味を持つ。度数は20%ていど。色は乳白色。
*その他に、シムの薬酒などが存在する。
◆◇新たな交易で流通した食材◇◆
■バナームの食材
〇フワノ粉(黒)
・白色のフワノ粉よりも多くの滋養が含まれている。
・色は暗い灰色で、きめが粗く、そのまま水で練っても粘り気が少ない。
○ママリアの酢(白)
・ビネガーに似ている。色は淡い蜂蜜色。
○ママリアの果実酒(白)
・白ワインに似ている。度数は15%ていど。色は黄白色。
■バルドの食材
〇ティンファ
・白い色をした葉菜。白菜に似ている。
〇レミロム
・濃い緑色の花序。ブロッコリーに似ている。
〇ブレ
・大きさは1.5センチほどで、色は赤褐色。小豆に似ている。
〇アネイラの乾物
・体長は12、3センチで、銀色の鱗をした魚の乾物。
・トビウオの煮干しに似た出汁が取れる。
■コルネリアの食材
〇ミソ
・味噌に似ている。色は濃い褐色。
■ゲルドの食材
〇ユラル・パ
・外見や味や食感は、長ネギに似ている。
〇ファーナ
・緑色の青菜。味や食感は、小松菜に似ている。
〇ペレ
・太さは10センチ、長さは30センチていどで、表皮はつるりとした質感。色は緑色。
・味や食感は、キュウリに似ている。
〇ワッチ
・卵のような形状で、黒い殻に包まれている果実。
・果肉の味や食感は、夏ミカンに似ている。
〇ココリ
・砂色の香草。山椒に似ている。
〇ミャン
・濃い緑色の香草。大葉に似ている。
〇ミャンツ
・褐色の香草。セージに似ている。
〇ブケラ
・緑褐色の香草。ヨモギに似ている。
*その他に、ワッチ酒、ギャマの腸詰肉、乾酪、乳酒が存在する。
■ドゥラの食材
〇魚醤
・塩漬けにして発酵させた海魚を濾過した調味料。
〇マロマロのチット漬け
・マロマロの豆を塩やチットや調味料で漬けて発酵させた調味料。
・豆板醤に似ている。
〇ペルスラの油漬け
・海魚を塩と油に漬けて発酵させたもの。
・アンチョビに似ている。
■マヒュドラの食材
〇ドルー
・赤紫色の、丸みをおびた根菜。ビーツに似ている。
〇メレス
・直径1センチ弱の黄色い豆。トウモロコシに似ている。
〇アマンサ
・直径2センチていどの青紫色の果実。ブルーベリーに似ている。
■南の王都の食材
〇ノ・ギーゴ
・蚊取り線香のように丸まった形状をしている。
・赤褐色の表皮に覆われており、味や食感はサツマイモに似ている。
〇マ・ティノ
・バラの花のような形状で葉が重なっている。色は濃い緑。
・味や食感は、レタスに似ている。
〇リッケ
・直径1センチほどで、色は青紫色。
・味や食感は、干しブドウに似ている。
〇マトラ
・リンゴを干したような形状。色は黄白色。
・味や食感は、干し柿に似ている。
〇ボナの根
・ころんとした形状の根菜で、色は水色。
・風味や辛味は、ワサビに似ている
〇ジョラの油煮漬け
・海魚を油で煮込んで漬けたもの。ツナフレークに似ている。
〇カロンの青乾酪
・青いカビが生えている。ゴルゴンゾーラチーズに似ている。
〇ラマンパの油
・色は淡い褐色。ピーナッツオイルに似ている。
〇ホボイの油
・色は濃い褐色。従来のホボイの油よりもなめらかで上品な風味をしている。
*その他、リッケの果実酒、上質なニャッタの蒸留酒および発泡酒が存在する。
■メライアの食材
〇ドーラ
・形状、および味や食感はカブに似ている。
〇ネルッサ
・太さは10センチ、長さは30センチていどで、淡い緑色の表皮。
・味や食感は、レンコンに似ている。
〇アール
・直径3センチていど。淡い褐色の固い表皮。
・味や食感は、栗に似ている。
〇花蜜
・アールの花の蜜。淡い金色。蜂蜜に似ている。




