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▼あらすじ_
ク:多すぎや…
ア:これ一匹だけ選ぶって言ったら争わんかね?
リ:争ったわ
ク:その辺にいた子こっそり連れて来た!
ア:逃げよう!
モキュメトリクアス達が居ないところまで逃げた。
「この子…どうするか」
モキュメトリクアスから逃げた先、小さな湖に着いた。
小さな森にある小さな湖だ。つまり小さい。いやそこまで小さくは…と面倒だ。
その湖の周りで溜め息を吐いてから、アザレアが言った。
「名前決めよう」
クロハがモキュメトリクアスを頭に乗せて言った。すごいバランスだ。
『モキュメトリクアスだからモキュート』
リヒトが言う。
「それでいいや」
「それでいいか」
と、アザレアとクロハが揃って言った。
その反応にいいのかよ、テキトーだな。とリヒトが言った。
「いつの間にか寝てました~
あ、さっきのこ一匹だけ連れてきたんですね~」
先ほどまで寝ていたサキが目を覚ました。
そしてクロハがサキの言葉に、可愛いしとモキュメトリクアスもとい、モキュートを撫でながら返した。
モキュートが撫でられて嬉しそうに鳴いている。
『女子ってやっぱわかんねーなぁ』
リヒトは溜め息交じりにそう言った。
「ってすみません、おんぶしてもらってて、おろしても大丈夫ですよ!」
「サキちゃん....気づくの遅いよー」
慌ててわたわたしながらサキが言うと、クロハがまたモキュートを撫でながら言っている。
「アザレアさんほんとにすみません…」
「大丈夫ですよ」
サキが申し訳なさそうに謝ると、アザレアが優しく微笑みながら言った。だが。
「アザレア....にやけてる....」
『最低だな』
「にやけてないわ」
真顔に戻ってアザレアが言う。主にリヒトに向けて。
『ざまぁねぇな』
と笑いながら言い、クロハもさらに乗る。
「おみとうしですよぉ」
「えー…」
「あっれぇー?自覚してないんですかぁー?」
いつもと違うとすぐにわかるテンションでアザレアを弄る。
だんだんとアザレアが落ち込んでいるのが分かる。
『紳士兄貴キャラは大抵不憫だよ』
そのメタな言葉が決めてとなりとうとういじけてしまった。
隅の木の近くで地面に何か書いている。
それは丸を地面いっぱいに書いていた。
それをクロハがじーっと見ている。
「…その子触っていいですか?」
会話についていけなかったサキがクロハに聞いた。
クロハはすぐにいいよーと言って、モキュートをサキに渡す。
「もふもふしてますねー」
嬉しそうに撫でながら言った。
まるで語尾に音符がついているかのように。
「可愛いでしょー?」
「はい!かわいいですねー♪」
『女って、わからねぇ』
二人の会話を聞いていたリヒトがつぶやく。
『その雑魚のどこがいいんだよ?』
その言葉に、モキュートがきゅーとぴこぴこ動きながら鳴いた。
「これからどこの町に行くぅ?」
クロハが突然そう言った。
「…近場で良いんじゃないですか?五キロ先の街」
アザレアが未だいじけつつもそう答えた。
そうだねーと言ってクロハは立ち上がる。
そして、じゃあ行こうと言った。
ふと、モキュートの姿が見当たらない。
サキが抱いていたと思うのだが、と思うと、なぜかリヒトが外に出ていた。
「イテテテ」
「?!」
「モキュートに頭突かれた」
腹を押さえながらリヒトが言っている。
「バルチャから出たのか」
クロハが驚きながら言う。
「まあな」
「なんで?」
「え……、いや……えーっと、……な、なんだっていいだろ!オレの勝手じゃん?」
慌てながらリヒトが言う。さらにモキュートに睨まれながら。
「モキュートをさわりたかったのかな?」
アザレアに近づいてクロハが小さな声で言った。
アザレアもいつの間にか立ち上がり、クロハの方に近づきながらそうとしか思えないと言う。
▼とりあえず まだ 休憩 する らしいです_
中の人の会話
サ:▷「いつの間にか寝てました~
あ、さっきのこ一匹だけ連れてきたんですね~」
ク:▷「可愛いし」
豆:モキュ『もーきゅっ♥』
リヒト『女子ってやっぱわかんねーなぁ』
ア:おんぶされてることに気づかないサキェ…
ク:ね
サ:あww
ア:▷「大丈夫ですよ」(ゆっくり下ろす)
ク:▷「アザレア....にやけてる....」
豆:リヒト『最低だな』
ア:▷「にやけてないわ」
(優しい笑顔の予定だったのに!)
ク:▷「プッw」
サ:(すまんww)
ア:(紳士な設定だったのに!!!)
豆:リヒト『ざまぁねぇなw』
ク:▷「おみとうしですよぉ」
ア:(くっそなんて不憫なキャラ)
(…あれ、なんか俺のキャラ大体不憫)▷「えー…」
ク:▷「あっれぇー?自覚してないんですかぁー?」(性格ww)
サ:リヒト『紳士兄貴キャラは大抵不憫だよ』
ア:くっそう…くっそう…▷(そこら辺でいじける)
ク:▷(じー)
ア:▷(地面にのをいっぱい書く)
実はモキュートなでなでの後は豆腐メンタルがみんなのキャラデザを描いてくれました
なぜかアザレアは本人が描きましたが