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▼あらすじ_
サ「私はサキ!魔導師だけど魔法を使ったことがないの!足を引っ張るかもだけどよろしくね!」
ク「そこは全力でフォローする。ところでリヒト小さいね」
リ「うわあああああああああああああああ」
ア「馬…」
「馬どうなったの?」
リヒトを放っておいて、クロハが言った。
「傷癒えたよ」
アザレアが馬を撫でながら返した。
クロハは少し驚き、そして安心した様な声でそうなのか、と言った。
「妖精が魔法を使ってくれましたからね」
馬はどうやら傷が治り、落ち着いたようだ。
「落ち着いてるね」
馬達を見ながらクロハが言う。
それにアザレアがえぇ、よかったです、と返す。
「で....これからどうするの?」
突然、クロハがそう言い出した。
「まず闇の軍勢ってどこにいるの?」
『自分で考えろよ』
拗ねて何もしなくなったニート妖精リヒト。
いったいサポートはどうしたのか。
そんなリヒトの対応にえぇぇとクロハがため息交じりに呟く。
「とりあえず次の街に行くか…」
「そうだね」
ふと、クロハは静かに思いサキを探す。
すると、ベンチの上で何処から持ってきたのかまくらを使って寝ていた。
クロハは驚いて、アザレアの和服の袖を引っ張りサキの方を指差す。
アザレアも驚くと、サキが突然むくりと身体を起こした。
「枕は大事です!」
そう言ってまくらを抱え、ベンチから降りてクロハ達に近寄った。
「マイ枕ですか」
アザレアが普通に聞く。
「今度僕にも貸してー」
と、クロハがほぼ同時に言う。
「そうです!いいですよ~」
サキが二人の質問を同時に答える。
クロハはやったぁと喜んだ。
突然、何か緑のものが見えた。
それは何かもふもふしていそうな…。
それが敵だと分かり、クロハは剣を構え、アザレアは鞭をいつでも構えられるような体制をとる。
「わ、私はどうすれば...」
とサキはオロオロしている。
「ぶった斬ってやります!」
そうクロハが言うと、敵がクロハ達の前に現れた。
「もきゅー」
もふもふした毛玉のようなものに小さな翼が生えているものが、可愛らしくそう鳴いた。
思わずクロハが心の中で可愛いと呟いた。
一方アザレアはモキュモキュ言ってる…と呟いていた。
クロハが剣をしまい、もふもふ毛玉の元へ近づいた。
「気をつけて下さいね。見た目に惑わされるとかシャレにならない」
アザレアがクロハに注意を施す。
そしてクロハとサキが同時に言った。
「あの子、飼いたいです!」
「飼おうよ!」
「……ん?」
確かにあれは可愛い。
だがそれをペット感覚で見ていいのだろうか。
「もきゅっ」
「可愛いぃいい」
もふもふ毛玉の可愛らしい鳴き声にクロハはメロメロ。
いつの間にかもふもふ毛玉をなでくりまわしていた。
「…飼うの?」
アザレアが困ったように言った。
先ほど言ったとおり、見た目に惑わされて、と言うのは確かに怖い。
そう心配していると、リヒトがもふもふ毛玉を見て、軽く説明してくれた。
『ああ、モキュメトリクアスか、ソイツら、超雑魚だぜ』
それを聞いてモキュメトリクアスもきゅっ…もきゅい…とショックを受けたように鳴いた。
それを見てクロハが決心したかのように言う。
「よし、!飼おう」
「即決!?」
そのクロハに思わずアザレアが突っ込む。
一方モキュメトリクアスは嬉しそうに鳴く。
それにクロハは可愛い!と悶えた。
『別にペットにすんのは構わねーが、……あ、ほら、来やがったぞ』
「?」
リヒトの言葉に、三人は頭の上にはてなを浮かべる。
そして指を刺された方を見ると、なんだかカラフルでもふもふしたものが見える。
「え」
それは大量のモキュメトリクアスだ。
▼モキュメトリクアス の 大群 が やって来た_
中の人の会話
(枕のところ)
▼魔導士 最初 の 装備を 説明します_
ク:遅いよ
ア:忘れてた
▽魔導士 LV.1
▷木の杖
▷魔導書
▷睡眠枕
ク:えwww
ア:睡眠枕w
サ▷「(急に起きる)枕は大事です!」
ア:いつの間にか寝てた
(モキュメトリクアス)
▼敵 が あらわれた!
▷モキュメトリクアス LV.1
▷モキュメトリクアス LV.1
ア:なんだそれ
豆:アザレア知ってるはずだろ。モキュメトリクアス
ア:んー…
豆:ほら、モキュート
ア:あれかwwwwwえ、めっさ可愛いやんwwwww
という実は知ってたアザレア(中身)
今回は本編が短い為中の人の会話も少なめに…
いつかキャラクターデザインを載せられたらなと思います