4
▼あらすじ_
ア「落ち着け馬!くぅ…もういいや、ヴィンセント!」
?「あのー…」
リ「あ、魔導士だ、ちょいちょいこっち来て馬治してみ」
「えっ、でも、魔法なんて使ったことないです」
魔道少女の驚きの発言。これには全員驚いた!
『はぁぁぁぁぁ?!お前魔導士じゃねーの?!』
「うぇ?魔道士なのに魔法使ったことないんですか?」
リヒトとクロハの驚きのハモり。
しかしそんなことを突っ込んでいる場合ではない。
魔道少女は目を逸らして答えた。
「えっと、使う時がなかったというか何と言うか...えへへ」
電脳妖精はうそだろ……と言いながら頭を抱えた。
「んーじゃあアザレアに治してもらおう」
少女勇者が諦めたように呟く。
だがバルチャ内の妖精の耳には聞こえていなかったようで、チッ、だぁぁぁぁ、しゃあねぇなあ、と盛大なため息を吐きながら魔道少女に聞く。
『おい!女、名前は?』
このように口はとても悪い。
「サキです!使えないですよね...今までも仲間に捨てられてきましたから...」
と、魔道少女、サキは少し涙声で言った。
それを聞いたクロハは、静かにサキに手を差し伸べた。
「一緒に旅に出れば魔法使えるようになるんじゃないかな?」
優しい声で少女は言った。
その言葉に、サキはとても瞳を輝かせて、嬉しそうにしながら、「私とお仲間になってくれるんですか?!」と聞いた。
もちろん!と満面の笑みで返した。
「クロハさん宜しくお願いします!」
「さんはつけなくていいよー」
「じゃあ、クロハで!」
「うん!」
二人は握手をし、嬉しそうに笑った。
あぁ素晴らしき友情か。
「そちらにいるのは?」
サキがアザレアに気づいたのか、彼の方へ向きながら聞いた。
その青年は、今どうすべきなのか困っている訳だが。
「このでかい男の人?」
と、クロハが言う。
でかいのかなぁと心の中でつぶやく。
あ、そうです!とサキも言ったので、でかいのか…?と今度は声に出して呟いた。
「アザレアだよー」と、そんなことには気づかず、ちみっこ勇者は和装マフラーな獣者の紹介をする。
「アザレアさんですね!宜しくお願いします!」
「よろしくお願いします」
彼も少し微笑みながら返した。
「足を引っ張るかもしれませんが...」
「そこは全力でフォローするから平気だよー」
そうクロハがすぐに返す。なんだろうかこのイケメン勇者は。
「ありがとうございます!」
『はぁ、クロハ、俺をこっから出せ』
やっと終わったかとでも言うように電脳妖精は言った。
だがしかし、…てか、いいや、自分で出ると言ってバルチャの中から外に出て来たのである。
その行動をみて獣者がとても驚いた。
「自分から出れるの!?」
『出れるわ』
す、すごいです...とサキも驚いていたようだ。
そして、リヒトは馬達の方に近づく。
一体何をするのだろう、とみんな疑問に思いながらも、電脳妖精を見ていた。そしてふと思う。リヒト身長低いな、と。
『オレ、妖精だぜ。妖精が魔法使えなくてどーすんだよ』
彼はそう言う。
そうか、それもやはり魔法だったのか。
「妖精さんなんですか?!」
サキはまたまた驚く。
そういえば知らなかったっけ、とクロハが心の中で呟く。
それもそうだ、先ほど出会ったばかりだし。
『サキよぉ、魔法っつーのは、こう使うの!』
サキに向かってそう言いながら、リヒトは馬達に魔法をかける。
「おお、すごいです!すごいです!」
まるで初めて見るかのようにはしゃぐサキを見て、リヒトはため息をつく。
『はぁ、のほほーんとしてっと、いつ闇の軍勢が攻撃してくるかわかんねーぞ』
確かにそれはそうだな。心の中で呟く獣者。
そして、クロハがいつの間にか寝ていたことに気が付いた。
おそらく、どうせつまらなくなって寝てしまったのだろう。
アザレアがそう考えていると、クロハがむくりと身体を起こした。
「あ、起きた」
いきなりだったので、アザレアは声を出して言ってしまう。
まあデメリットはない。
寝起きな少女はなんだか状況が掴めないという顔をしている。
そんな少女にに妖精が軽い愚痴をこぼす。
『あ、何寝てんだお前は。てめえが寝てたからオレが自分の魔力で出てこなきゃならなかったじゃねーか』
「ごめんごめん」
『ったく、ムダな魔力は使いたかねーんだよ……って、お前、女、だよな』
リヒトが突然クロハに聞いた。
そうだよ?と寝ぼけた頭で不思議に思いながら答えると、衝撃を受けて、リヒトは蹲った。
どうやら身長が自分の方が小さいという事実が納得出来ずに拗ねて泣いているようだ。
ただの豆腐のようなメンタルなのか。
「妖精だから背が小さいのは仕方ないよー」
「妖精だから仕方ない」
と、アザレアとクロハが必死にフォローするが、それは逆効果。
寧ろダメージを与えている。
『どうせ……、オレは男の妖精の中でも……、小さいし……、別に、気にしてなんかねーし……』
そういえば、妖精といっても人造人間みたいな種族だ、というのを獣者は聞いたことあった気がした。
恐らく本で読んだのだろう。
しかしクロハは初めて知ったので、そうなのかと心で呟いていた。
そしてクロハはリヒトの頭を撫でた。
『やめろよ、虚しくなる。グズッ』
リヒトの精神に大ダメージ。
「魔法で背伸ばせば?」
『無理に決まってんだろ?』
「え、できないの?」
人間三人驚いた。
魔法で出来るものだと思っていた。
『魔法はそんな万能じゃねぇよぉぉぉぉぉぉっ』
リヒトの精神に更に大ダメージ。
「あらま」
急所に当たるほどのものだろう。
クリティカル!と何処かで聞こえそうである。
▼リヒトは拗ねてバルチャに戻りました_
中の人の会話
(サキは途中参加で来ました)
ク:この状況からどうやって入るんだー?
サ:なにもわかんない)Oo。.(´-`)
そしてあの〜に続く
(ここで身長が決まりました)
ア:クロハ代わりによろしく。そこにいるのはって感じでいいから(挨拶)
ク:了解
サ「そちらにいるのは?」
ク「このでかい男の人?」
ア:でかいのかなぁ
サ:でかいらしい
ア:……176くらいでいいか
ク:僕にとってはでかい←158センチ
(自己紹介中)
サ「足を引っ張るかもしれませんが…」
ク「そこは全力でフォローするから平気だよー」
ア(遅れて)「あ、よろしくお願いします」
ア:馬どうなったろう
ク:馬放置してるよ
サ:馬どうしよう
ク:敬語使え自分
サ:この子は基本敬語ですw
ア:俺は慣れたらいつの間にか敬語外すと思う
サ:馬治したほ方がいいのかな
完全馬放置。だったがここでリヒトが出ました
(クロハ中身)
馬のところでまさかの外出
豆:いてら
ア:まじでか、いてらん
サ:いてら!
ク:じゃあクロハは暇過ぎて寝たということで
豆:クロハェwwwww
ク:じゃあいてくる
ア:クロハwwサキの膝枕かな
サ:私座ったままなのねw
でも膝枕設定使いませんでした
きっとベンチで寝てたんだ、うん
そして、結局クロハはデザリングしてもらって参加してました
なんだか小説のほうのキレが悪くなってしまいました