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▼あらすじ_
ク「電脳妖精は裏ではあれなやつだった」
リ「なんだよ」
ア「クロハ達と合流しようと向かっていたら目の前に馬がいた」
ク、リ「乙」
アザレアの目の前には暴れる馬が。
その数は二頭。
とりあえず落ち着かせなければ。
彼の中でそう結論付ける。
「あー、はいはいドウドウ」
だが馬は聞く耳持たず。
暴れる馬は前脚を高く上げ、彼に向かって勢い良く降ろす。
咄嗟に防御体制をとり、腕に蹄が当たる。
その勢いは強く、身体を後ろに飛ばされてしまう。
「うわぁ!っとと…」
飛ばされた勢いで尻もちをついてしまう。
馬の攻撃に、よく腕が折れなかったな…と一人驚く。
「アザレア!」
少女の叫びが聞こえた。
きっと騒ぎを聞きつけてすぐに来たのだろう。
手を振って大丈夫と言うようにし、目の前に集中する。
だが、勇者は獣者の元に駆け寄ろうとする。が、クロハ、アザレアのスキル向上のため、見守ってろよ。と言ってリヒトが止めた。
勇者は素直に、分かったと言って見守ることにした。
馬達がまた彼を狙い攻撃しようとする。
今度はちゃんと先に防御の姿勢をとったので、ダメージは無に等しかった。
まあ大体が回避なわけだが。
『馬の脚に攻撃しろ!アザレア!』
防御、回避しかしないのを見兼ねて、電脳妖精が助言する。
だが、攻撃を渋る。
攻撃すれば、馬達が傷つくのではないか、と心配しているからだ。
まだ彼はは防御し続ける。
そしてバルチャ内のあいつがまた、助言を放つ。
『動物は動物で、だろ?』
あぁ、そうだった。自分にはあの子が居るじゃないか。
あの子なら傷をつけずに、馬達の体制を崩すことが可能…だと信じたい。
そう考えた。
『大丈夫、ダメージねぇから』
その考えが分かったかのように、リヒトがそう言う。
一方勇者はそうなんだ、と少し驚いていた。
「確かにダメージは低い…。仕方あるまい」
これは決めるしかない。
たとえ心配であろうとやらなければ。
『アザレア、お前の力発揮だ!狐を呼べ!』
妖精に誘導されるように名前を呼ぶ。
「ヴィンセント!!」
呼ばれた狐は、颯爽と現れ、馬達の脚に思い切り体当たりして、馬達の体制を崩した。
そんな狐は、店に迷惑がかからないよう少し離れた場所に居たのである。
『獣は獣に話させ、そこに立つのは獣者だ』
バルチャ内でクロハに説明するように電脳妖精は言った。
馬達の様子を見る。
どうやら使役している狐、ヴィンセントによるダメージはないが、何か別の怪我をしているように見える。
『この馬達、足ケガしてんじゃねぇのか?』
リヒトも気がついたようで、そう発言した。
この傷は恐らく、アザレアの前方に来る前に出来たものだろう。なんだかややこしいが、一体何があったのか。
「あの〜」
突然、別の場所から人の声がした。
声の方を見ると、いかにも魔道士、とそんな服装をした少女が立っていた。。
魔道少女はおどおどとしながら、クロハのそばに近寄ろうとしていた。
と、そんな時にアザレアは懐から薬草と包帯を発見する。
「あ、これで治せないかな…」
ボソッと呟いて、少し悩んでいた。
これは取っておきたい…。そうだ、魔法はどうだろうか。
そう思ったが、彼は魔法を使ったことがない。
失敗して逆に死んでしまっては意味がない。
そんなことを考えているなか、あちらはあちらで何か話している。
『魔道士、だな』
そうリヒトが呟く。
「魔道士さんだね」
クロハも続いて呟いた。
そして、リヒトは何か思いついたようにニヤリと笑みを浮かべる。
『あ。いーことかんがえた!にししっ』そう言いながら。
どうしたのだろうかこの妖精、とアザレアは心の中で呟いた。
『おい!そこの女魔導士!ちょっと来い』
口の悪いまま、リヒトが魔道少女を呼んだ。
そんな口調で良いのか、と言う突っ込みが入りそうだ。
「あ、すみません、なんでしょう?」
と口の悪い妖精に少し怯えながらリヒト、いやリヒトが入っているバルチャを持つ者、つまりクロハの元へ近づいた。
そしてすぐにアザレアは理解する。
あぁ成る程、と思わず呟いていた。
クロハと魔道少女は分からず、二人して首を傾げている。
そして、リヒトはこう言った。
『治せ』
▼魔道少女 は 困惑 した!
中の人の会話
(vs馬)
馬『ヒェェェェェェェェェェェェェェヒヒヒン!?』
ア:鳴き方wwwwwwww
ク:(´^ω^`)ブフォwww
▼馬 の 蹄 攻撃
ア:避けれる?
▼避けられなかった
ア:くっそ
(ちょっと飛ばして狐)
ア:やべぇ…狐の名前どうしよう…
ク:現実だったらやられてるよこれ
ア:RPGだから大丈夫
ク:まぁね
(最初はこんなセリフでした)
ア「ダメージは低い…仕方あるまい。それいけ!」
▼アンパンマン !_
ク:(´^ω^`)ブフォwww
ア:それは俺も考えてたwwwww
豆:だろwwwww
(魔道少女登場)
サ:あの〜
豆:魔道士、だな
ク:魔道士さんだね
ア(なんか人がいる)
ク(どこにいるのかわかんない)
ア(探してんのか)
今回は少し多めでした