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超能力者達の学園  作者: トリブレイシオ
第一章 高校一年春 前編
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第六話 訓練を終えて

 第六話 訓練を終えて



 初日の訓練を終え、俺はメンバー二人とともに、駅までの道中にあるカフェでお茶をしながら今後の予定を立てることになったのだが。


「にしても、全く手も足も出ないなんて......」


 藤井さんが落ち込んでしまっているのである。

 あの後、能力の使用を許可した戦闘において、足を一歩も動かさない状態で勝利してしまったためである。


「まぁ、北神くんは主席なんだからしょうがないじゃない。」

「それはそうだけどさ〜。でも、まさか、あそこまで完璧に押さえ込まれるとは思ってなかったんだもん。」


 ちなみに、俺の能力は水を操る能力で、その発展として水を氷や水蒸気に変えるという能力も持っている。

 うちの家系は水に関する能力者がでやすい家系であり、その能力の関係上水の持ち運びが不可欠であったため、水の圧縮技術を開発しているのである。

 その技術の結晶とも言えるのがビー玉ぐらいの青い玉である。

 このビー玉ぐらいの大きさの玉になんと五百ミリリットルもの水が圧縮されているのである。

 まぁ、重さはそのままであるため、普段はかなり重く大変なのだけど、それも訓練の一環としていつも持っているのである。

 俺の戦闘スタイルは、この大量の水を用いた高い防御力で身を守り、隙を見て反撃するというものである。

 まぁ、他にもいろいろと手札はあるわけなんだけどね。

 で、藤井さんなんだけど、まぁ、ようは俺の防御を破れなかったわけである。


「でも、実際のところ、練習用の剣だったから防御を破れなかっただけでなんじゃないの?

 そういう意味で言えば仕方ないと思うよ。

 戦い方を見た限り、レイピア系統の武器なんだとは思うけどそれと能力を組み合わせれば普通に防御を突破できるんじゃないかな?」

「そうだよ、北神くんの言う通りだよ。

 そうだ、今度、レイピアで実験してみればいいんじゃない?

 中にいない状態で壁を作ってもらって貫けるかどうかをさ。」

「そうよね。

 まぁ、それはそれとして、あの防御力はすごいわね。

 一応練習用の剣だったとはいえ本当に貫けないとは思わなかったわ。」

「まぁね。

 一番自信のある技な訳だし、簡単に突破されてしまうようでは意味がないしね。

 一応、ライフルの弾ぐらいなら受け止められるよ。」

「ライフルですか!!

 それはすごいですね。」

「まぁ、それじゃあ練習用の剣では貫けないわけね。

 ところで、水を操るのってあの量が限界なの?」

「いや、もう少しいけるかな。」

「ふ〜ん、まあ、とりあえずは今週の訓練予定を立てないとね。

 とりあえず、澪をある程度戦えるようにしたいと思うんだけどそれでいいかしら?」

「それでいいんじゃないかな。

 杉下さんもそれでいい?」

「私ですか?

 はい、精一杯がんばろうとおもいます。」

「じゃあ、三日程度は澪の特訓を中心にやるということでいいわね。」

「了解した。」

「がんばります。」


 こうして初日の訓練と作戦会議が終わったのである。




「それじゃあね。」

「またね。」

「また明日。」


 俺が今借りているマンションは学校から三つ先の駅にあるので、二人に挨拶をしてから電車を降り、家へとかえる。

 本来の家でもよかったのだが、登校時間がかなり長くなってしまうため、母の友人が所有しているというマンションの一室を借りることにしたのだ。

 というわけで、俺は今現在一人暮らしとなっているのである。

 が、しかし部屋の前にくるとどうも部屋の中から人の気配がする。

 誰が何の目的でいるのかは全く分からない……ということはなくむしろ心当たりがありまくりな訳だが、とりあえず部屋に入るため鍵を開ける。


「あっ、おかえりなさ〜い。」

「ただいま。

 来てたんだ。姉さん。」

「まあね〜。

 かわいい弟の入学式な訳だしやっぱり駆けつけなくちゃ行けないかな〜と思って。」


 俺の九つ年のはなれた姉である、北神霧華は現在社会人三年目の、容姿端麗でさっぱりとした性格であり、俺は年の離れた弟であったため小さい頃からかわいがられている。


「ありがと。

 あっ、夕食も作ってくれたんだ。」

「どういたしまして。

 お祝いということで、ちょっと腕を振るってみました。

 後もう少しでできるから着替えたらすわって待っててね。」

「分かった。」


 自室で私服に着替え、テーブルで待っているとすぐに夕食が運ばれてきた。


「はい、どうぞ〜。

 たくさん食べてね。」

「いただきます。」

「召し上がれ〜。」


 姉さんが腕を振るった料理に舌鼓を打っていると姉さんが話しかけてきた。


「学校はどうだった?

 確か、新入生は入ってすぐにトーナメント戦があったんじゃなかった?」

「そうだよ。

 チームメイトは二人ともなかなかの腕だったよ。

 片方は能力を使わない勝負だったら互角かな。

 もう一人も戦闘能力はないって言ってるけどなかなか才能がある感じだったね。」

「そっか〜。

 まぁ、大丈夫だとは思うけど負けないようにね〜。」

「そうだな〜。

 まぁがんばるよ。

 あと、生徒会にも入ったよ。」

「あぁ、私も入ったな〜。

 懐かしいな〜。

 あれ結構大変なのよ。

 特に学校行事が行われる時期なんかは。

 多分初めての仕事となる体育祭はなかなか大変よ。

 仕事量もなかなかハードだし、実行委員を引っ張っていかなくちゃ行けないしね〜。

 まぁ、何か困ったことがあったら何でもお姉ちゃんに相談してくれていいから。」

「わかった。

 何かあったら相談させてもらうよ。」

「あと、夏の全国大会には両親と信玄も来るっていってたわよ。

 まぁ、信玄が来れるかどうかは怪しいけどね。

 一応行くつもりではあるみたいよ。」

「へぇ〜、兄さん一年目だし忙しいだろうに。

 大丈夫なのかな?」


 信玄というのは俺の七つ上の兄で現在社会人一年目で警察に勤めている。


「忙しいんだったら無理しなくていいのに。」

「まぁ、弟の活躍を見たいんでしょうね。

 だから、しっかりと期待に応えなきゃだめよ。

 主席入学なんだから出場はほぼ決まってるんだしね。」

「うん、わかったよ。」

「よしよし。

 さてと、私はそろそろ帰らなくちゃ行けないから。

 しっかりと勉強も気を抜かずにやりなさいね。

 後家事はしっかりとやって、風邪をひかないように。

 分かった?」

「もちろん大丈夫だよ。

 どれもしっかりやるつもりだから。」

「よろしい。

 じゃあまたしばらくしたら来るから。」

「うん、じゃあね。」


 そういうと、俺の頭を軽くなでて部屋を出て行くのであった。




 その後風呂に入って寝ようとすると、メールが二件届いていることに気付いた。

 どうやらチームメイト二人からのようである。


「今日はありがとうございました。

 輝美ちゃんとの戦闘の様子を見て、私もいろいろ学べました。

 明日からもお世話になると思いますが、できる限り足を引っ張らないようにがんばりますのでよろしくお願いしますね。


 澪」


「今日は戦闘の相手をしてくれてありがとね。

 あたしももっと精進しなくちゃって改めて思いました。

 ところで、澪のポテンシャルは本当にすごいわよ。

 二キロを全く息をきらせずに十分で走りきってたし、剣を打ち込んでくるときの速度も速かったしね。

 しっかりと鍛えればあたしなんか簡単に超えちゃうと思うわ。

 まぁ、とりあえずこれからよろしくね。


 輝美」


 確かにな〜。

 今日の戦闘の様子を見た感じ、杉下さんのポテンシャルはかなりのものなのは間違いないね。

 性格も素直だし、どんどん吸収できそうだからかなり伸びるんじゃないかな〜。

 それにしても、チームバランスを整えるためにチームを先生方が決めたと言っていたのに、俺のチームは強すぎやしないか?

 俺は主席なんだから、他の二人はもっと戦闘能力の低い二人にすればいいのに。

 とはいえ、別に俺に損があるわけではないので別にいいと思おう。

 二人からのメールに簡単に返信をしてから、俺は明日に備えて就寝することにしたのであった。



 第六話end

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