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超能力者達の学園  作者: トリブレイシオ
第一章 高校一年春 前編
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第三話 生徒会

生徒会の人たちです。

重要人物になる予定の人もいるのにこの話の後しばらく出番がないと言う不思議。

 第三話 生徒会



 秀樹と合流した俺は次はどうしようかと悩んでいた。


「これって自ら生徒会室に行くべきなのか?」

「いえ、形としては勧誘なので、多分誰かが迎えにくるという形だと思いますが。」

「ということは、教室の前で待っていた方がよかったのかな?」


 食堂へと向かいながら秀樹にそう問いかけると、


「まぁ、そちらの方が分かりやすかったのは事実ですが、別にどこにいてもかまわないのですよ。」

「!!」

「ほう......」


 直前まで何の気配もなかったのだが、急に後ろから声がかけられた。


「初めまして、北神さん、西野さん。

 私はこの学園の生徒会副会長で藤堂莉奈とうどうりなと申します。

 お察しの通り、生徒会への勧誘に参りました。

 まぁ、初めましてと言っても、正確には朝、顔を合わせていますけどね。」


 彼女はそういうと微笑みを見せ、軽くお辞儀をした。


「初めまして、藤堂先輩。

 今年度次席の西野秀樹です。

 どうぞよろしくお願いいたします。」

「初めまして、藤堂先輩。

 今年度の主席の北神秋水です。

 よろしくお願いします。」

「こちらこそよろしく。

 後、莉奈でいいですよ。

 四文字だと呼びにくいでしょうし。」

「分かりました、莉奈先輩。

 こちらも秋水でかまわないですよ。」

「同じく。」

「そうですか。

 では秋水くんに秀樹くん。

 私は生徒会の勧誘に来たわけなのですがどうでしょうか?」

「俺も秀樹も入るつもりです。

 だよな?」

「そうですね。そのつもりです。」

「二人とも入るということでよろしいのですね。

 では、生徒会室に参りましょうか。

 簡単な食事の準備もできておりますので。」


 そういうと莉奈先輩は俺たちを生徒会室まで案内するのであった。


「ところで、先輩の能力はテレポートなのですか?」

「いえ、ちがいますよ。

 私にテレポーテーションは使えません。」

「ではどうやってあそこに?

 普通に歩いてきたのならば気付けると思うのですが......。」

「ふふっ、それは秘密ということにしておきましょうか。

 それに、私の能力については既にご存知なのでは?」


 確かに俺は今朝秀樹に見せてもらった冊子で先輩の能力が身体能力の強化だというのを見ているのだが、それでどうやって気づかれずに真後ろまで接近できたのかが謎なのである。


「確か、身体能力の強化だったよな、秀樹。」

「一応学校の記録ではそうなっているらしいですね。」

「それであっていますよ。

 トーナメント戦の最終日に生徒会役員同士での模擬戦があるのでそれを見ればはっきりすると思います。

 さてと、ここが生徒会室となっています。」


 先輩が扉をノックし「二人をお連れしました。」と伝えると「入れ。」という言葉が返ってきた。


「どうぞ。」


 先輩がドアを開けてくれる。


「「失礼します」」


 普通の教室と同じか少し大きい程度の部屋の中には3人の人影。


「よくきたな。

 一応知っていると思うが、自己紹介をしておこう。

 俺が生徒会会長の南原朱里だ。

 これからよろしく頼む。」


 百九十センチを超えるであろう身長にがっしりとした体つき。

 まさに、頼れる男と言った感じである。


「それで副会長がそっちの二年、藤堂莉奈。

 書記・会計の担当が二年の井内亜梨沙いうちありさ

 肩書きは平だが部活動や委員活動をまとめているのが三年の桐山真琴きりやままことだ。」


 それぞれ簡単な紹介とともに会釈をしてくる。


「まぁ、とりあえず、簡単な軽食も用意してあることだしそこに座って。」


 桐山先輩がサンドイッチとカップのおいてある机を指差しながらそういった。

 ちょうど小腹もすいていた俺たちはありがたくその軽食をいただこうとイスに座った。

 すると、莉奈先輩が、


「コーヒーと紅茶どちらがいいかしら。」


 ときいてきた。


「コーヒーを」

「では紅茶でお願いいたします。」


 先輩に代わろうかと聞いたが今日はまだお客様扱いなのか、大丈夫だと言われたのでおとなしく座っている。

 やがて、全員分の飲み物がそろい、食事が始まると、会長から簡単な仕事の説明が始まった。


「この学園の生徒会の主な仕事は三つある。

 部活関連と争いごとの裁定、そして行事関連だ。

 まず、部活関連だが、これは予算の執行などが主な仕事だ。

 次に争いごとの裁定だが、生徒同士のトラブルなどは生徒会でさばくことになっている。

 そこまで件数が多いわけではないが、週に一度以上はあるのでこれを公平な立場でさばかなくてはならない。

 一応過去の事例をまとめたものがここにある。

 今日でなくともいいが一度目を通しておくといいだろう。

 最後に行事関連だが、これが主な仕事となる。

 一番近いのはトーナメント戦だが、これはこちらで行うことになるから気にしなくてもいい。

 が、次の五月にある体育祭はお前らにも仕事をしてもらうことになる。

 これは委員と協力しながら行うが、生徒会が主導する事も多い。

 これが年間スケジュール帳だ。

 この他に仕事が入る場合もあるが基本はこれにそって仕事を行うことになる。

 しっかりと頭に入れておくように。

 とりあえず、説明はこんなもんだが、何か質問はあるか?」

「いえ、特にはありません。」

「そうか、細かい仕事は二年の二人に聞け。」

「わかりました。よろしくお願いします。莉奈先輩、井内先輩。」

「まかせてください。では、秋水くんは私が教えますので、亜梨沙は秀樹くんの方をお願いできますか?」

「了解しました。では、西野君こちらへ。」

「はい。」

「じゃあ、ここの設備の使い方について教えるね。

 まずはこっちのパソコンからかな。」

「はい、お願いします。」


 こうして、俺は生徒会に入ることとなり、莉奈先輩に設備の使い方を教わることになったのである。



 第三話end

もうちょっと投稿します。

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