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超能力者達の学園  作者: トリブレイシオ
第一章 高校一年春 後編
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第四十二話 体育祭初日④

う~ん、少し短いかもですが、切りがよかったので。

 第四十二話 体育祭初日④



 体育祭一日目が終了した。

 今年も例年と同じく大盛況のうちに終わり、体育祭委員共々ホッとしている。

 大きなトラブルも起きず、この調子なら、明日も平和に終わるだろう。


「無事に一日目が終わってよかったですね。」


 帰り道、莉奈先輩とともに駅までの道のりを歩きながら話しかける。


「そうね、でもここで気を抜いちゃだめよ。

 いつも日曜日のほうがトラブルは多いんだから。

 人も今日よりも多いわけだし、明日こそ気をつけなくちゃいけないのよ。」

「それもそうですね。

 明日は日曜日ですから、人数も必然的に多くなってしまいますからね。」

「それでも、あんまり心配しすぎる必要はないとおもいますよ。

 ずっと気を張っていると疲れてしまいますから。

 メリハリさえ付ければそれで問題ないでしょう。」

「井内先輩の言う通りだと思いますよ、秋水。

 所詮はお祭りなわけですから、楽しむのが一番でしょう。」

「まぁな。」


 秀樹の言葉に相槌を打ちつつ、駅へと向かう。

 まぁ、いろいろと言ってはいるものの、なんだかんだいって問題なんて起こらないものなのである。

 そう、問題なんて起こる要因などないのだ。

 ええ。

 こうして俺たちは家へと帰って行くのであった。




「あっ、お帰り~。」


 家に帰ると、姉さんが家のソファーでくつろいでいた。

 その前に置いてあるクッキーとコーヒーをゆっくりとたしなみつつ、、映画を見ているようだ。


「今日はどうだったの?」

「特にトラブルもなく、楽しく過ごせたよ。」

「そっか。

 しゅう君もたべる?」


 そう言ってクッキーを口元へと差し出してくる。


「ありがと。」


 ポリポリとクッキーをかじりつつ、荷物を置きに部屋へと向かう。

 部屋に荷物を置いてリビングに戻ってくると、ちょうど映画が終わったようでエンディングが流れている。

 ちなみに今見ていた映画は、割と最近海外で作られた映画で、CGを全く使っていないということで有名になったアクション映画だ。

 超能力を用いて作っているだけあって、かなり派手なものとなっている。


「そういえば、コーヒーなんてここにあったっけ?」

「ちょっと仕事の関係でいったところでもらってきたのよ。

 割といいコーヒーみたいよ。

 正直私にはそんなにわからないんだけど、酸っぱさがないからいい感じね。」

「へぇ~、そっか。」

「入れてあげよっか?」

「それじゃあお願いしようかな。」

「わかった、ちょっと待ってて。」


 そう言って姉さんがコーヒーを入れておれの前に置いてくる。

 そのまま、おれの横に座って話を続けていく。

 主に話題は今日の体育祭のことについてだ。

 そんな話を三十分程度続けたであろうか、炊飯器が、お米を炊き終わりましたよと伝えてくる。


「あっ、できたみたいね。

 今日はカレーを作っておいたのよ。

 少し煮込みが甘い気もするけど、具材を少しだけ小さくしておいてあるから、そこまで硬いなんて言うことはないとおもうわ。」

「お~、カレーライスか。

 いつも何だから久しぶりだな~。」

「うちの家だと、カレーは何で食べるものみたいな感じになっているしカレーライスはめったに出てこないしね。」


 そのまま食卓で姉さんと二人、カレーライスを口に運んでいく。


 俺たちのカレーライスの皿のカレーの量が半分を割ったころ、姉さんにふと思い出した話を振ってみることにする。


「そういえば、不法入国したっていう人たちの足取りってつかめたの?」


 そう聞くと、少し苦笑いをして、


「全然だめね。

 まったくもって手がかりなしよ。

 ここまで手がかりがないとなると、ちょっと不自然な感じもするんだけど、今のところ、いかんせん証拠がないのよね。

 一応、その調査なんかを今日依頼しては見たんだけど、少し時期が遅すぎるからあまり期待はできないしね。」

「なんでもう少し早くその人に依頼をしなかったの?」

「そのひとが、少し怪我をしていたらしくってしばらく仕事できなかったのよ。

 そもそも軍の関係者じゃなくて、私自身の人脈だったわけだからね。

 軍自体にもそういう調査担当の人もいるんだけど、そっちに関しては全く成果なし。

 少しその点も怪しい気はしているのよね、。

 なにも有効な証拠がないっていうのはさすがにおかしいと思うのよ。」

「部下なんだったら問い詰めてみたりとかはできないの?」

「私の直属じゃないから厳しいのよ。

 私の部署はそういうところではないから、自分の人脈でしか依頼ができなかったのよ。」

「なるほど、たいへんなんだね。」

「まぁね。

 とりあえず今日頼んでみたわけだし、それ次第といったところね。」

「そっか~。」


 こうして、夕食の時間は少しずつ過ぎていくのであった。




 ~side???~



「これが個々周辺にある警戒網のデータだ。

 マップに落としてあるから、これに気をつけてくれ。」


 商店街の電灯がつき始めたころ、街の中でも、旧市街と呼ばれる、昔東京の中心地であった、今はさびれた一角で数人の男がそんな話をしている。

 一人の男が、写真などを数人の男のほうに対して送ったようで、数人の男のほうが一斉に確認をしている。


「了解した。

 こちらの時間表のほうはなんだ?」


 少しなまりのある日本語で数人の男の中の一人が送った側の一人に対してそう問いかけた。


「そちらは、巡回が行われている時間などを書いておいてあります。

 そちらのほうも確認して、適切なタイミングでお願いしたい。」

「了解した。

 目安は十時ごろということでいいのだな。」

「ええ、そのぐらいの時間から人が多くなり始めるというデータが出されていましたので、被害を与えるにはいい時間でしょう。」

「了解した。

 それでは、我々は今から同胞とともに細部をつめることにしよう。」

「ええ、それではお願いしますね。

 これでこの国にダメージを与えられるわけですから。」

「分かっている。

 それではな。」


 そう言って数人の男たちは近くの家へとはいっていく。


 誰もいなくなったのを確認し、もう一人の男はその場を後にしていった。


「所詮は捨て駒ですけどね。

 せいぜい生贄は生贄らしくその仕事をしっかりと全うしてくれれば、私としては何の問題もないわけですがね。

 時間稼ぎ、よろしくお願いいたしますよ。

 我が主の悲願のためにもね。」


 そう呟きながら。



 第四十二話end


体育祭の競技面に関しては、閑話扱いで書いてありますので、第一章が終わって、第二章が始まるまでしばらく時間を空けるつもりなので、その間の時間に投稿していこうかなと思います。


予定では、五話前後となる予定です。

追加したりしない限り。


あと、その期間で少し第一章の改稿なんかも行おうかな~と思います。

アドバイスだったりとかがあれば、言ってくれるとありがたいかもです。

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