第二話 グループ分け
本日4つ目。
クラスメートが数人でてきます。
第二話 グループ分け
入学式が終わり、俺は秀樹とともにクラス分けを見に行くこととなった。
「俺はA組だな。」
「僕はB組のようですね。」
クラスは残念ながら別のクラスとなってしまった。
まぁ、前クラスを平均的に分けるということになっているからしょうがない。
「では、また。」
「おう。じゃあな」
そういって俺はA組へと入っていった。
クラスに全員が集まったところで教師が入ってきた。
「皆さん初めまして。
私がこのクラスの担任を務めさせていただきます、山田葵と申します。
一年間よろしくお願いしますね。
さて、ではまず、簡単に一人筒自己紹介でもしてもらいましょうか。」
「さて、自己紹介も終了しましたし、後はグループ分けですね。」
ここで言うグループとは実習のときにくむグループである。
このグループで実習やテストなんかを受けていくことになるわけだ。
「グループについてですが私が皆さんの能力を見て大体いい感じになるように組んでいますのでこの通りに分かれてもらいます。
皆さんには本日から一週間このグループで訓練を行い、来週の火曜日からのトーナメント戦に備えてもらいます。」
このトーナメント戦のルールを要約すると、三人一組のグループでのチーム戦で、市街地をイメージしたフィールドで、相手の三人を全員戦闘不能にするか、十五分の時間経過の後、判定で勝敗を決めるというルールになっている。
個の能力と戦術、連携などの要素が試されるなかなか面白い試合である。
戦闘不能かどうかはは頭に付けられたヘルメット型の装置で判断されるそうだ。
「では皆さん。グループごとに分かれてください。
本日はこれでクラスとしては終わりとなりますが、チーム同士で教室に残ったり訓練場を使ったりしてもかまいません。
使用できる訓練場は第一、第三、第四、第六アリーナとなっています。
今週一週間の使用できる訓練場の一覧を掲示しておきますので一度目を通しておいてください。
それでは皆さん、おつかれさまでした。
何か質問等あれば、教員室まで気軽に質問に来てくださいね。」
そういって、先生は教室を出て行く。
どうやら後は生徒達自身に任せるらしい。
生徒達もチームメイト同士で集まり始めている。
さてと、俺もチームメイトと集まらなくては。
チームメイトが集まっている場所に行くとそこにはショートカットの女子生徒と、ポニーテールの女子生徒の二名がいた。
「おっ、来たね。
じゃあ、一人一人自己紹介をしよう。
まずあたしは、藤井輝美。
能力は風の操作だけどあんまり強くないかな。
でも、武術を習っているから、近接戦闘はそこそこ行けると思うよ。
とりあえず一年間よろしくね。」
「よろしくお願いします。」
「よろしく。」
ショートカットの子は藤井輝美というらしい。風を操る近接系か〜。
「では、次は私ですね。
私は杉下澪です。
能力は精神感応系なので、戦闘能力はほとんどなくて、せいぜい相手に幻覚を見せたりできるぐらいしか役に立たないかもです。
でも、テレパシーが使えるから、試合で離れる距離ぐらいだったら問題なく会話ができるはずなのでその点では役に立てると思います。」
で、ポニテの子が杉下澪でテレパシーとかか。
「まぁ俺は知ってると思うが、北神秋水。
一応今年の主席で、水を操る。
遠距離も近距離も行けるが、どちらかと言えば近・中距離が得意かな。
まぁ、二人の能力的に遠距離になるのかな。」
「さて、全員自己紹介も終わったことだし、分担を決めたいんだけど......」
「分担と言ってもだいたいもう決まってるんじゃないかしら。」
「まぁな。近接が藤井さんで遠距離が俺、サポートとして杉下さん。これしかないでしょ。」
「まぁ、そうだね。じゃぁ訓練なんだけど、今日から大丈夫?」
「私は大丈夫ですね。」
「俺も大丈夫......と言いたいところだが、おそらく生徒会に呼ばれるだろうからなぁ。」
「あぁ、主席は勧誘があるんだっけ。」
「二位の人もあるらしいですけど。」
「そうそう。だから、訓練できるのはそれが終わってからかな。」
「了解。じゃあ、それが終わったら連絡して。」
「そうですね。では、そういうことにしましょう。」
「よし、それじゃあひとまず解散ということで。えっと連絡先を教えておくね。」
こうして、二人と連絡先を交換し、二人は訓練場へ、俺は秀樹と合流するのであった。
第二話end