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超能力者達の学園  作者: トリブレイシオ
第一章 高校一年春 前編
21/58

閑話 登場人物紹介③ by秋水&澪 part1

この話は本編とは関係ありません。

ご注意ください。

(♪オープニングテーマ♪)

 秋「さて、始まりました。

 今回で三回目の放送となります生徒会ニュース、本日はゲストに杉下澪さんをお招きしています。

 杉下さん、本日はよろしくお願いします。」

 澪「はい、よろしくお願いします。」

 秋「この番組は学園協賛の元、生放送でお送りしております。

 本日の司会は変わらず、北神秋水でお送りいたします。

 さて、杉下さんは今回が初めての出演ということになると思うんですけど、このスタジオに来てみてどうですか?」

 澪「そうですね~。

 なんというかとても立派な部屋ですよね。

 後ろの壁は全面モニターのようですし、カメラやマイクなんかもかなり高そうなもののようですし。」

 秋「あぁ~、後ろの壁はですね、誰かからの中継をつなぐときなんかはここに映像が流れることになるんですよ。

 世は家、今現在中継したのは一人だけという現実があるんですがね。」

 澪「そうなんですか~。

 要するにお金の無駄使いということですか?」

 秋「う~ん、否定はできないかな。

 さて、今回は第三回目ということで、出番のあった高校一年生たちを紹介するということになるわけですけれども、その点についてはどう思われますか?」

 澪「そうですね~。

 第一回と第二回やって、第三回が未定と聞いたときに、出番がもしかしてないのかな~なんて思ったわけですけど、あってよかったです。」

 秋「もちろんですとも、ないわけがないじゃないですか。

 さてさて、まずはやはり、皆様に書いていただいたアンケートがあるのでね、そちらを見ていただきたいと思うんですけれども......。

 でますか?」

 裏方「大丈夫です。」

 秋「ではこちらをご覧ください。」


 杉下澪 高校一年

 能力:テレパシー

 好きな事:誰かと話すこと、温泉

 嫌いな事:努力しない人、高飛車な態度をとってくる人

 座右の銘:自己評価が低いものは他人からも低く見られてしまう

 家族構成:両親と兄が一人


 藤井輝美 高校一年

 能力:風操作

 好きな事:体を動かすこと、体を動かした後に風呂に入ること

 嫌いな事:どんよりとした空気

 座右の銘:不決断こそ最大の害悪

 家族構成:両親と妹、猫を飼っている


 北神秋水 高校一年

 能力:水操作

 好きな事:サーフィン、ダイビング

 嫌いな事:自己犠牲で物事を片付けようとする人

 座右の銘:艱難にあって始めて真の友を知る

 家族構成:両親と兄と姉、現在は一人暮らしだが、実家に犬を飼っている


 西野秀樹 高校一年

 能力:動物操作

 好きな事:動物の世話、人間観察

 嫌いな事:動物虐待、理由もいわず反対をする人

 座右の銘:人を許すことができる人こそ、賢者である

 家族構成:両親と多数のペット


 秋「はい、出ましたね。

 皆さんいろいろあるようですね~。」

 澪「そうですね~。」

 秋「では一つづつみていく事にいたしましょう。

 まずは杉下さんのところなんですけれども、この座右の銘はどうして?」

 澪「これは、私、小学校の頃いじめられていたんですよ。

 特に男の子からよくいじめられてました。

 女の子からはそうでもなかったし、友達もいたんですけどね。

 その頃は、自分に自信もなくて、どうしていいかもわからなかったんです。

 それをあるときおじいちゃんに聞いたら、この言葉を教えてくれたんです。

 そのとき以来、これが私の座右の銘ですかね。

 今もこれを気にして、少し自分のことを誇張して言ったりもしてるんです。」

 秋「ぜんぜん誇張なんかしていないと思いますよ。

 というかむしろいまだ自己評価が低い気もしますが。」

 澪「ごめんなさい。

 ちょっとっ聞き取れなかったんですけど......。」

 秋「あぁ、別になんでもないですよ。

 それにしてもおじいちゃんですか。

 一緒に住んでいるんですか?」

 澪「いえ、山口のほうに住んでいます。

 島を持っているので、よくそこで遊んだんですよ。

 子供の頃ですけど。」

 秋「島を持っているんですか?

 そこでお兄さんと一緒に遊んだりとかですか?」

 澪「島といってもそんなに大きくはないですよ。

 よく船に乗って遊びにいくんです。

 一緒に海にもぐってみたり、山を走ったりしていました。

 海の中だと、話さなくても伝わるのでとても便利なんですよ。

 走っている最中も息が切れたりなんかはしませんしね。

 兄はそれに加えておじいちゃんの修行も受けていたので毎日くたくたでした。

 私も少しだけやさしいところですけど一緒に受けたりして遊んでいました。」

 秋「そうなんですか。

 どんな修行をしていたんですか?」

 澪「たいしたことじゃないんですよ。

 亀の甲羅を背負いながら海を泳いだりとか、走り回ったりとか。

 それをしながら、山に生えている木の実だったり野草だったりなんかを集めて食べたりとかしてました。」

 秋「亀の甲羅ですか。」

 澪「はい、そんな感じで、子供の頃はずっと訓練してましたね。

 中学校二年の終わりにこちらに引っ越してくるまでは私もずっと向こうに住んでいましたから。

 私は楽しかったんですけど、兄は武術を教えてほしかったみたいで、それを頼んだら、すごい大きい岩の前に連れて行かれて、『これを動かすことができたなら教えよう。』とかいわれていました。」

 秋「......。」

 澪「『これを動かせないようでは教えることなんてできんな。』といわれて、兄も落ち込んでいました。

 武道家はきっとああいうのは指一本で動かせたりするのでしょうね。

 そう考えると私もぜんぜんまだまだなんだなと思いました。

 こないだの試合も私はぜんぜんついていけませんでしたし。」

 秋「なるほど、とりあえず深く突っ込むとまずそうなのはわかったかな。

 ちなみに何だけど、そのおじいちゃんってサングラスとかかけてる?」

 澪「いいえ、かけていないですよ。」

 秋「あっ、よかった。

 髪の毛は?」

 澪「オールバックですね。

 後、白ひげを生やしています。」

 秋「ほかに特徴とかある?」

 澪「そうですね~。

 しいて言うならば、夏なのに長袖長ズボンでだぼだぼの黒い服を着ていますね。

 夏なのに暑くないのかなぁなんていつも思っていました。」

 秋「|(あれ、それって少しばかり心当たりが......触れるのはやめておこう。)

 そうなんですか~、一度会ってみたいですね。」

 澪「そういえば、今年の夏休みにも帰るつもりなんですけどよかったら一緒にいきますか?

 確か夏休みに行われる大会って福岡開催でしたよね、今年は。」

 秋「そういえばそっか。

 う~ん、じゃあお言葉に甘えさせてもらいましょうかね。」

 澪「ビーチなんかもありますし、夏でしたらいろいろと泳げますよ。

 サーフィンがお好きなんでしたら、ちょうどいいかもしれませんね。

 たぶん一緒に修行なんかもしてくれると思いますからちょうどいいんじゃないでしょうか。

 あ、そうです。

 生徒会の人たちなんかも誘ってみれば面白いのではないでしょうか。

 おじいちゃんの家は人数的にも余裕があるので問題ないと思いますし。」

 秋「そうだな。

 じゃあちょっと誘ってみるとしますか。」

 澪「面白くなると思うのでいいと思います。」

 秋「そうだな、じゃあ......ん?

 カンペだ、えっとなになに......。」


『現在番組生放送中です。

 少しわき道にそれたので戻してください。』


 秋「おっと、しまった。

 皆様、大変失礼しました。

 ではいちどCMとなります。」




続きも今日中に投稿します。

予定では五時に投稿して、本編をその後という形にしようと思っています。

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