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超能力者達の学園  作者: トリブレイシオ
第一章 高校一年春 前編
18/58

第十三話 トーナメント戦最終日②

ごめんなさい。

決勝戦の描写だけで終わってしまいました。

本当は全部書ききってもよかったんですけど、五千字を超えるのはやり過ぎかなと、思ったもので。

あ、因にですが、基本三千字前後を目安に一話を書いています。

 第十三話 トーナメント戦最終日②



 少しずつ水を集めながら、敵方へ向かっていく。

 すると敵の姿が見えた。

 戦闘開始である。


『秀樹は任せろ。

 他の二人をよろしく。』

『『了解。』』


 そう念話でつたえ、突っ込んでいく。

 出し惜しみをすれば負けるが、使いすぎても玉切れ、なかなか厳しい状態である。

 どちらかと言うとカウンターが主体だがそうはいってられないので、一気に突っ込む。

 それと同時に水球を3つ作り出し、凍らせ、槍状にして飛ばす。


「甘いですね。」


 しかし、かわしつつ、一瞬で間合いをつめられる。

 そして繰り出される突きを上体を反らし紙一重でかわす。

 その勢いのまま、飛び上がり、相手の胸部めがけて蹴りを放つ。

 が、左手でブロックされる。

 その反動を活かすと同時に少し残しておいた水を気化させ、俺は少し距離をとった。


「流石だな。

 あっさり先制攻撃をかわされるとは。」

「あの程度で僕にダメージを与えられるなんて思っていないでしょう。」

「まあな。」


 その言葉と同時に、残りの水球を全て出す。


「では、まいりましょうか。」


 そう、軽い感じで言うと、猛スピードで攻撃を仕掛けてくる。

 下からの切り上げである。

 それを剣で受け止め、周りの水球に攻撃させる。

 それに対して秀樹は、剣を流し背後をとろうとする。


「ちっ。」


 俺から見て、左側に回った秀樹に対し、中段への回し蹴りで対応しようとするが、重力を感じさせない、滑らかな動きでジャンプされ、かわされる。

 そこから、前方に一回転してかかと落しを打とうとしてくる。

 俺はとっさに氷壁を厚く張り、両手を前でクロスさせ、ガードの構えをとった。

「バキバキ。」と言う音とともに壁が割れ蹴りが放たれるが、氷壁で勢いを削った分なんとか威力は押さえられたようだ。

 ガードを解くとともに相手を押し返すと、秀樹は後方に宙返りして、軽やかに着地した。


「なかなかやりますね。

 正直、決まったかなと思ったのですが。」

「そう簡単にやられるわけにはいかないでしょ。

 一応、このチームのリーダーなんでね。」

「男の意地と言うところですか。

 では、しかと確かめさせていただきましょうか。」


 そういうやいなや、斬り掛かってくる。

 それを剣で受け、躱しとしばらく、攻防をつづける。

 何分ほどたったであろうか。

 しばらく剣を打ち合い続けてはいたが、そろそろ準備が整ったようだ。

 前蹴りで距離をとり、同時に後ろへと飛ぶ。

 五つの水弾で一気に相手を攻撃し、そのすぐ後に俺も続く。

 秀樹は、その全てを防ぎきったが、その瞬間地面が爆発する。

 おれが、最初にはなったときに使った水をこっそりと、足下に忍ばせ、一気に気化させたのだ。


「うわ。」


 秀樹がバランスを崩す。その瞬間を狙って剣を打ち込む。

 見事に一本決まり、ランプが点灯する。

 俺の勝利だ。


「「「ウォーーーーーー。」」」

「「「パチパチパチパチ。」」」


 観客が歓声を上げ、拍手で俺たちの勝利を祝う。

 どうやら二人の方も勝てたみたいで、終了を告げるアナウンスがなる。


「お疲れさま。

 いい勝負だったよ。」

「お疲れさまです。

 さすがに強いですね、参りました。」

「いや、そうはいっても能力ありと能力なしな訳だしな。

 ハンデがあるんだからしょうがない部分もあるんじゃないか?」

「いえ、そちらも水の量の制限を受けていたみたいですし、同じようなものでしょう。」

「う〜ん、まぁ、それでもありとなしじゃずいぶん違うと思うけどな。

 まぁ、とりあえずお互い健闘したと言うことで。」

「そうですね。

 ありがとうございました。」


 秀樹と握手を交わし、控え室へと帰るのであった。




 〜side輝美〜


『秀樹は任せろ。

 他の二人をよろしく。』

『『了解。』』


 秋水に肯定の返事を返したあたしと澪は、他の二人の方へと向かっていった。

 目の端で見た感じで言うと、相手の西野はかなり速い動きだった。

 これはかなり厳しい戦いかも、そんなことを思いながらも、他の二人に向かっていく。

 相手のチーム編成はこちらと同じく男子一人と女子二人だ。


『私が先に突っ込みます。』

『了解、援護するわ。』


 澪に返答し、風弾の準備をし、少し距離を明け、突っ込む。

 相手の片方は火の能力、もう片方は風の能力だ。

 風を操る方が接近しようとするあたしたちに、牽制を打ってくる。

 さらに火を操る方もその風に乗せ攻撃を加えてくる。

 なかなか連携がとれていて厄介である。

 こっちの二人は遠距離攻撃がどちらも苦手なため、状況はかなり厳しい。

 しばらくかわしているが、次の一手が打てない。

 秋水の方もさっきの様子を見る限り、手助けは期待できないし、あるとしても、こちらが見えない場所にいるので無理だろう。


『しかたないわ。

 多少ダメージはあるかもしれないけど一気に突っ込むよ。

 あたしが風で盾を作って突っ込むわ。

 こっちに集まると思うからそこから一気に攻めて。

 しっかりと二手に分かれるわよ。』

『分かりました。』


 そう伝えると、あたしは一気に力を解放する。

 あまり時間は持たないけど、そんなにいろいろ言ってられない。

 全身に風の防壁を張り巡らせ一気に突っ込む。

 特に制御しないままに、前方へ風を打ち出す。

 あまり制御できていない分、威力なんかは落ちてしまうけれど、それでも相手の体勢を崩すぐらいはできるだろう。

 そんなことを考え、打ち出すと、思った通り、相手が体勢を崩し、攻撃がやんだ。

 これが最初で最後のチャンスだ。

 そう思って、全力で接近する。

 先に火を操っていた方から攻撃だ。

 接近して一気に責め立てる。

 接近戦はあまり得意ではなかったのか、剣で防ごうとする初動までが遅い。

 相手が、ガードの動作に入る前までに、剣をあて、戦闘不能のランプがともる。


『輝美ちゃん、右斜め後ろです。』


 澪からのテレパシーを受け、左へと飛ぶ。

 そのすぐ右をかすめるようにして、風が吹き荒れる。

 が、躱したはいいものの、さっき思いっきり能力を使った反動か、体があまり動かない。

 すぐに追いつめられるが、やっと澪が追いついてきた。


『後は任せて。』

『ごめん、あたしはちょっともう厳しいかも。』

『一人はそっちが倒したんだから、もう一人の方はあたしの仕事だよ。』


 そういって、剣を打ち合わせる。

 が、接近戦になった上に、二対一になった時点でこちらが有利だ。

 あたしももう無理かもとはいっても、多少は動けるので、向こうはこちらも警戒しなければ行けないからだ。

 結果、多少粘られはしたものの、最後は澪の突きでなんとか勝利を得たのだった。

 が、澪も最後に攻撃を食らってしまったみたいで倒れ込む。

 それを見て、私も地面に座り込んだ。


(後は任せたよ、秋水。)


 そんなことを考えながら。



 第十三話end

と言うわけで、優勝しました。

バトルの描写なんですがやはり難しいですね。

こういうのは、練習あるのみなのでしょうか。


次回は

会長vs.副会長

です。

今度こそ書きますので、皆さんよろしくお願いいたします。

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