人との出会い。
これは後日談的な話です。前回の話ですっきりした。という人は読まないほうがいいかもしれません。
完全に作者の自己満で書いてます。
核攻撃によってどれくらいが立っただろうか。
一人でいるとそれすらも忘れた。
荒廃した世界で孤独はかなりこたえた。
ここは元大都市だ。
食料だって医療だっていくらでもある。
それに前友人とふざけて買った放射線防護服のおかげで生きることができた。
友人はどこに入るのかわからない。
生きているのか死んでいるか。
……やめよう。生きてる死ぬは考えなくていいことだ。
俺は今を生きるだけだ。
そう言い聞かせ、今日も外に出た。
俺は生活が壊れてからも出社の時間と同じ時間に外に出ている。
そして、帰宅の時間と同じ時間に帰ってくる。
このルーティンを終末世界でも続けていた。
出社なんてしなくていいのでやることと言ったら食料探しと人探しだ。
まぁ、人探しなんて一回も成功していないんだが。
いつか会えるだろうか。
こんな大都市だ。どこかにいてもおかしくない。
だが、放射線が曲者だな。
俺は外に出て通勤路を歩いた。
ここを歩くことも習慣だ。
少しでも前の生活を忘れないようにするためかもしれない。
俺は、過去を忘れたくない。あの楽しい笑いあった過去を。
それは年を取った大人が昔はよかったというのと同じかもな。
いや、違うかもな。
まぁ、こんな難しい哲学的なことは考えなくてもいい。
一人でいるとどうにもこういうことに頭が回る。
なぜだろうか。考えることのネタが一切ないからだろうか。
そう考えながら布武というサーバーの前を通る。
ここは過去には待ち合わせ場所として多くの人が通っていた。
街の中心地ということもあるのかもしれないが。
そんなことを懐かしく思いながら歩いた。
だが、その見慣れた景色に違和感を覚えた。
ドアが開いている。
サーバーの建物のドアがだ。
前、俺も世界が荒廃した後に入ろうと試みたが、鋼鉄の扉でどうしても開かなかった。
そんな扉が開いている。明らかな力技で。
おそらくはいらないほうがいいんだろうな。
そう思ったが、好奇心に負けた。
俺は恐る恐る中に足を踏み入れた。
中は冷却のためか、ひんやりとした空気だった。
今は季節的に秋だ。今着ている服では肌寒い。
だが、それでも俺は奥に進んだ。
人がいることを期待しながら。
「えっ。」
いた。人だ。
俺は驚きながらゆっくりと慎重に近づいた。
ある程度近づくいてもそいつは目を覚まさなかった。
「あのー。大丈夫ですか…?」
ゆっくりと声をかける。
それでも反応はない。
「大丈夫ですか!!」
かなり大声を出してみたが、反応がなかった。
これは大丈夫なのか?
そして、今更だが大きな画面に文字が大量に書いてあることに気が付いた。
何なんだこれは。
おそらく、この人が映したんだろう。これはなんだ。
いや、そんなことは関係ない。
急いでこの人を病院に運ばないと。
俺はその人を担いだ。
「重!」
予想以上の重さだ。
体格からしてそこまで重くないだろうと予想したが、バックが重いんだろうか。
少し、バックを覗いてみる。
中は食料や水が大量に詰まっていた。さらには弾薬まで。
それに。
「軍人?」
そう思ったのはライフルを持っていたからだ。
自立兵が陸軍の主力となった現代、人間が基本的に銃を持つことはない。
だが、この都市に来るまで自立兵と戦ったのかもしれない。
俺はそう解釈し、あまりの重さにひいひい言いながら病院に向かった。
病院は俺が拠点としているところの近くだ。
拠点は俺の家の近くだ。病院が近いからサイレン音がうるさいが、その代わり家賃が安いといういい物件だ。
俺は病院に駆け込み、一番近くの手術室に入った。
ここは俺がケガした時も来る場所だ。
手術台の上にのせればあとは勝手にAIが手術してくれるという万能だ。
俺はどさっと手術台の上に置いた。
バックを取り、上着を脱がせた。
上着なんかを着ていると、手術がうまくいかない可能性がある。
準備が終わると、上からアームが伸びてきて手術が始まった。
俺は血が得意じゃないので外に出る。
うまくいってくれるといいが。
俺が部屋から出ると、手術室の上のランプが点灯した。
あとは待つだけ。
俺は、携帯ゲーム機を取り出し、プレイを始めた。
3DSmall 5だ。
かなりの小型ながら高画質で、遊べるゲーム機だ。
俺は化け物狩人クロスをプレイ開始する。
やっぱこれだよ。楽しい。
俺は手術が終わるまでプレイを続けた。
「ふぅ。」
一狩りした後の達成感はやはり何事にも代えがたい。
俺はふと見てみると、ランプが消灯していた。
手術が終わったというわけだ。
成功していることを祈りながら中に入った。
「よかった。」
手術は成功したらしく、そこには静かに息を吐いている人がいた。
あとは起きるのを待つだけだ。
そう思い、俺は待った。
久しぶりの人ということでうれしく思った。
だから起きる瞬間を見たいと思った。
自分で救った命が起き上がる瞬間を。
自己満かもしれないな。それでもいい。
一人が、孤独がここまできついとは知らなかった。
それがもしかしたら終わるかもしれないのだ。
俺はその終わる瞬間をずっと求め続けたのだ。
それを見届けようとするのは普通だろう。
……ははっ。やっぱ俺は一人でいると変なことを考えてしまうな。
そんなことを自嘲気味に思った。
「んっ。」
俺は知らない天井で目を覚ました。
こんなことが前もあった気がする。
あれはいつのことだったか。
そうだ。老技師のところだ。
じゃぁ、前の俺はどんな奴とドンパチしたのかね。
そう思い、俺は周りを見渡した。
そこにいたのは一人の男性だった。
「あの、どなたでしょうか。なんで僕はここに……。」
何か知っているだろうこの人なら。
そう思い、その人に声をかけた。
「あぁ、起きましたか?」
そういい、その人はこちらに歩んできた。
「あなたは布武の管理室みたいなところで昏睡してたんですよ。」
そんなことを言われた。
……なんでそんなところに俺っていたんだ?
そのことが顔に出ていたのだろうか。
「俺に聞かないでくださいよ。俺が聞きたいくらいなんですから。」
知らないのか。まぁしょうがないか。
だが、気になることは気になる。
だから俺は思い出そうとした。
……………
あっ。
そうだ。この終末を招いた現況を知ったんだ。
「何か思い出したんですか?」
そう聞いてきた。
この人は人の表情から読み取るのが得意なのかもしれない。
「まぁね。説明した方がいいか?」
俺は知ったことと一緒になんで倒れたかも思い出した。憶測だが。
「えぇ。もちろん。気になるますよ。」
そういったので。
「じゃぁ、遠慮なく。」
そういい、話し始めた。
その人は人の話を聞くのが久しぶりなんだろうか。
目がキラキラしていた。
まぁ、それも当たり前か。
終末を迎えた世界で人と食料を求めることしかない世界だ。
人と話すなんて俺も久しぶりだ。
俺も少しうれしくなりながら話を始めた。
読んでくださりありがとうございます。この話は完全に自己満です。こんな終わり方もいいかもと思って書きました。今回でこの物語は終わりです。長い物語でしたが、ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。




