表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/14

安全策。

徒歩旅開始。

バイクから降り、徒歩で首都に向かった。

かなり近づいたはずだ。

だがその前に。

俺はつい先日手に入れた同人作品と思われるものを手に持ち、適当なビルに入る。

そして、パソコンを見た。

「外れか。」

この同人作品は数少ないDVD媒体だ。

つまりDVDドライブが必要。

といってもクラウド化が進み、物理メディアは盗まれたくない情報を入れるときにしか使わないこの世界。

もちろんそんな盗まれたくない情報を一般人が持つわけがない。

そこら辺の住居にはないと思い、ビルに入ったのだが。

残念ながら、DVDよりもUSBメモリの方が大量の情報を保存できる。

なので、会社なんかもDVDドライブはほとんど使わない。

というか、若者はDVDすら知らない人もいたわけなんだからそこら辺にあるとは思わない。

なので俺は諦め、首都に期待することにした。

多分あるだろ。

そう思い、ビルから出て歩いた。




「またいる。」

あのビルあたりからどんどん自立兵が増えてる。

おそらく都市を抜けたからだろう。

ここら辺はこの国では田舎だ。

おそらく、俺の国の都市トップ5には入るレベルの田舎の路地裏を俺は歩いた。

ところどころ自立兵がいても、すぐに隠れる。

隠れてやり過ごすようにしている。

俺は今現在その状態だ。

息を殺し、身を潜めている。

そして、それと同時に、久しぶりに見た。

排水路を。

……安全策を取るか、人としての尊厳を取るか。

前にもやった気がする。

だが、前にやったからといって今回もやれるかといわれれば答えはNOだ。

それでも、自立兵はいる。

命か尊厳か。

もちろん俺は命を選択する。

だが、それでもこれは躊躇する。

それでも、意を決して俺はその中に入った。

中は、前に入った排水路と似たような形だった。

目的地の方向に向かっている。

都合のいい話だ。

俺は、中から閉め、排水路内を暗闇にした。

俺はライトをつけ、暗闇を照らした。

「レッツラゴ~」

そんな緩い言葉が狭い排水路に響き渡り、あとは水がパシャパシャと鳴らす音が鳴った。



進んでからそれなりに経ったと思う。

俺はそう思った。

だが、マンホールみたいなやつとかがない。

あと少し行けばあるだろう。

そう思ってもう少し行ってみたが、ない。

「あれ?」

狭い排水路にそう響いた。

ま、まだもうちょっと進めばあるかもしれないから。

そう信じ、それなりに進んだがない。

これはやばいかもしれない。

そう焦りを感じながら、俺は全身を必死に続けた。

頼む。ここで死ぬなんて御免だぞ。



一時すると、光が見えた。

前から。

俺は光に興奮を覚えながらも、そちらに向かって前進を続けた。

そして、その光に飛び込んだ。

「はぁぁぁぁ!」

俺が出たのは巨大なダムだった。

高さは水面まで100mはあるだろうか。

少なくとも落ちたら死ぬ。

それだけはわかる。

俺は一度落ち着き、周りを見渡した。

そのダムはおそらく街一つ分はあるのではないだろうかと思うほど巨大だった。

俺いる排水路の横にはさらに排水路があった。

壁には一切つかめる場所はない、すべすべだった。

どうすればいいんだ。

一か八かで落ちてみるか?

軍に改造された足だ。

あの四脚を蹴っても折れることはなかった。さらにその後不調も見えなかった。

大丈夫と信じたいが……大丈夫じゃなかった時の代償が大きすぎる。

さすがに命を懸けた賭博はやりたくない。

ならばどうする。

飛び降りるが駄目ならどうする。

本気で壁を殴って凹凸でも作ろうか。

腕も改造済みだ。壁に凹凸をつけるぐらいできるだろう。

だが、核爆弾を一度受けたということを忘れてはいけない。

今は大丈夫でも、一撃で崩落する可能性が高い。

さらには上を見てみるが、おそらく30mぐらいある。

崩落する可能性が高い上に、上に何があるかもわからない。

それに30mもの高さにいくつも凹凸をつけてしまえば核爆弾を受けた状態であれば崩落はほぼ確実だろう。

どうする。

本当にどうする。

「ん?」

なんか音がする気がする。

さっきから下から水の音が聞こえているが、その音が大きくなった気がする。

何かあったのか?

左右を目を凝らしながら見る。

「あ。」

そう、つぶやいた瞬間に俺は水に押され、ダムに向かって垂直に落とされた。

おそらく排水だ。

定期的にやることなんだろうが、なんでこんなタイミングで。

「うああああ!」

こういう時はどうすればいいんだっけ?

仰向けになる?それとも足から着地すべきなのか?

仰向けになれば衝撃を分散できるか?足からであれば衝撃が少なくていいのか?

どっちなんだっけ!!!

そんな迷いも関係なしに俺は全身を水に打ち付けた。

「うえぇぇぇぇ」

水のんだ。

多分肺に入った。

それに予想以上に流れが速い。

溺れる!

俺は必死に近くの陸地に向かって必死に泳いだ。

おそらく点検なんかに使う場所だ。

運良く沈んでない。

「ぷはぁ。」

何とか上陸で来た。

危ない。

俺はずぶぬれになった体を乾かすために寝転がった。

太陽がまぶしい。

こういう終末世界だと常に空が曇りだったりするが、そんなことはない。

今は快晴だ。

そんな光が目に入り、とてもではないが、直視できない。

一時すると、まだ乾いていないが、ダムから上がった。

階段を一段ずつふむ。

なんというか水のせいで全身が重く感じる。

ようやく上についた。

今日はもう休もう。

次はここがどこかの確認だ。

そう思い、近場のビルに背中を預け、目をつむった。

自分が思っていた以上につかれていたらしい。

すぐに眠りについた。

読んでくださりありがとうございます。前々回まで3000文字ぐらいで一話にしていましたが、今後は2000文字程度で一話にしようと思います。そろそろ完結するかもしれません。ここまで全話読んでくれている人はどれくらいいるのだろうか。評価等お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ