なんだこれは
この作品.それは最初にして,最後なのだ.
説明はそれで十分かもしれない.だが,十分不確かでもあるが...
街路樹の側,いつも歩いている.
見つけ,おののく.それは僕か.
それにしても,なんだこれは...
初めて見る.
衝撃,今までに感じたことのない.
この色,視界を埋め尽くす.
衝動,陰りのない.
素直な,偽りのない.
誰も気がつかない.
皆,素通りしていく.
だけど,僕にはわかる.
僕には,いや,僕だからこそ...
ここに来て良かった.
そう思えたのも僕だけだ,きっと.
なぜならそれは,
誰にも見えやしないから.
少なくとも,君たち以外には...