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第三章 初夜は大変ででも……

優しい皇帝に初めての初夜ドキドキの回

次の朝朝食の席でエリザベートは皇帝の顔を見る事が出来なかった。

必ず行わなくてはいけない義務を初日から怠ったのだ。

真っ赤な頬を下に向けておどおどするエリザベートを可哀想に思ったのか。

ルードヴィヒは優しく話しかけた。


オルファン料理は口に合いますか?


味付けはスパイシーで各国の香辛料が沢山使われた料理で、エリザベートにはなれなかったが比較的食べやすいと思っていた。

答えないのは更に失礼だと思っていたので小さく答えた。


「はい」


「……陛下昨夜は……大変……し…つれいいた……しました」


ルードヴィヒは少し動揺したが、優しく微笑んで言った。


「会議中に居眠りしたものだよ。私もね」


軽くっウインクした。


エリザベートはクスッと笑い二人にこやかに談笑し始めた。

エリザベートは家族の話を。ルードヴィヒは臣下や国民の話をして場は和やかに過ぎていく。


食事が終わり、ルードヴィヒは午前の謁見と大臣達との会食、執務室での書類の決済。夕刻の会議と勲章授与式後の宴会と身体があくのはようやく深夜になってしまった。

エリザベートは勲章授与式と宴会には同席したが、ルードヴィヒよりは比較的自由がしばらくは効くようだ。


静かな私室の寝室でベッドに腰を下ろすエリザベートは夫の噂と実際のギャップに戸惑っている。

何故あんな噂が?!


謎は残ったが、妻として義務をはたらなければいけないのはわかっている。


疑問は残ったままその夜を迎えた。


なんだか落ち着かず、そわそわしていた時ドアノブががチャットと開けられる音がした。


エリザベートはその音の方を見てルードヴィヒが入ってくるのを確認する。


薄明かりに照らされたその美しい姿に思わず口にでる。


「なんて、美しいでしょ」


するとルードヴィヒは少しはにかんで答える。


「あなたのほうが美しいですよ」


そう言って冷たい指でエリザベートの頬を撫でる。


「いろいろと思うこともあるでしょ。

 あなたが心穏やかに過ごせるように最善をつくします」


優しい口調に緊張も和らぐ。

ルードヴィヒは口づけを交わしゆっくり舌を絡ませていく。優しくエリザベートを包みこんだ。

寝台に寝かされて真正面でルードヴィヒを見つめるとなんだか恥ずかしくなって顔を横をむけてしまう。

それを両手でまっすぐ自分の顔の正面を向ける。


「僕を見て美しい方」


緩んだ口元に拒絶など出来ないとエリザベートは思った。

ルードヴィヒはその唇を首筋、鎖骨、胸元の突起を舌で転がし片手は違う方の胸を手でまさぐった。

するとなんともいえない感じた経験のない刺激で背筋が弓形になりプルプルと震える。


「おゆ……ゆるし……へ陛」


ルードヴィヒは聞いていないとばかり。


「ルードヴィヒ」


エリザベートは小さくなり懇願する。


「ルードヴィヒ様 …おゆる…しを」


ルードヴィヒはまったく聞く気はない。

欲情は簡単には収められない。


「魅力的なあなたがいけない」


つまり聞かないという事だ。

しかしエリザベートは処女なので手荒な事は出来ないし初めてを辛い思い出にしたくなかった。

ルードヴィヒは自分が達する前に十分潤すことを惜しまなかった。


唇は腹、脇、背筋、腰、ゆっくりと内股に移動してついには秘所にたどり着く。


エリザベートはただただ恥ずかしかった。 


体中を真っ赤に染め、ルードヴィヒが吸い付いた跡は、更に真っ赤に染まっている。

ルードヴィヒがその秘所に美しい顔を入れようと下時エリザベートの、身体が仰け反った。


「いっ…いや……」


閉じようとする足をルードヴィヒが両手で開き、秘所にザラリと下舌をその中に侵入させた。


「エリザベート美しい

 愛しい方」

 

「ん……」


胸に両手を当ててルードヴィヒを受け入れようと懸命だった。


十分潤ったその秘所に己の分身をゆっくり確実に侵入させていく。


エリザベートは湧き上がってくる経験したことのない痛みと刺激と恥ずかしさと恐怖は奥の方から湧き上がる快楽がない混ぜになって押し寄せる。

 

ルードヴィヒは挿入した後少し動きを止めエリザベートの様子を確認する。

瞳は潤んで身体は弓形になっているが、自分を拒否している様子はない。


「愛しい人動くよ」 


ルードヴィヒは激しく、何度もエリザベートの身体を上下に動かしながら自身の欲情をエリザベートの内に流し込む。

エリザベートはその度に自分の知らない快楽を初めて知る。


「ぁあぁぁ」  


声にならない声をルードヴィヒの唇が塞ぐと更なる快楽がおそいかかりそれの逃げ場がなくなった。

身体中に電流が走る。


何度も味わった後、ルードヴィヒの腹で達して気を失ってしまった。


もう空が白くさしかっていた頃だった。


ルードヴィヒは会議のために寝室をあとにして皇后には昼までゆっくりするように侍女に伝えて部屋を出た。


エリザベートが目が覚めたのは昼だった。

起きた瞬間に隣にルードヴィヒがいないのがわかった。

窓から見える景色で昼だと認識した。 


昨夜を思い出すと。

私ったら顔を真っ赤にして上布団の中に隠れた。

少し腰がじ〜んと重くて、下半身もジンジンする。


は!!

召使と侍女が入室する。


「朝の身支度をいたしましょ。まずは湯浴みを」


入浴後、化粧をほどこしドレスに着替える。


陛下が軽い食事の後、庭園を散歩してティータイムをご一緒にと仰せです。


エリザベートは微笑んで言った。


「勿論です」


どう接したらいいのかしら。

軽食の後、読書をして散歩の支度を整える。


さぁ、恥ずかしがってばかりではいけないわ。

何せこの国では第三夫人まで后を持てるのだから。

皇后・貴妃・夫人の後宮が認められている。


気持ちを落ち着かせ、ゆっくりと皇帝の庭園へ侍女を連れて移動した。


季節の花々が綺麗に咲いた美しい庭園はフェレイデンでは見た事のない物ばかりだった。


鮮やかな色の大きな花弁濃い葉の緑と赤や黄色、オレンジと華やかな色が気温の高いこの国の雰囲気によくあっていた。


「綺麗」


その先に皇帝が立っていた。今日はラフな普段着で男性も身体のラインが見えないだっぽりした白の色の上着に同じ白のパンツを履いている。


「ごきげんよう

 具合はどうかな?」


心配しながらも少し意地悪く微笑んでいるようにも見えた。


「…大…大丈夫です」


目は下を向いて耳だけは真っ赤だ。そういえば早口治ってないか?



新婚夫婦のほほえましい午後だ。







ご愛読ありがとうございます


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