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⑹燕

 鼓膜を揺さぶる銃声は、まるで誰かの断末魔のようだった。


 刹那の亡失。視界が白く染まり、激しく点滅する。航は飛び散る血液を他人事のように眺めていた。




「航!!!」




 耳慣れた声が自分を呼ぶ。その瞬間、両目が溶けてしまったのではないかと錯覚する程の熱を覚えた。

 痺れる程の安堵に身動きが出来ない。長閑な田園風景に、黒い影が映った。


 見間違いかと思う程の希薄な存在感、射抜くような鋭い視線、糊の効いた黒いスーツ、愛想の欠片も無い仏頂面。


 透明人間ーー葵君が、立っていた。

 まるで、窮地に駆け付ける無敵のヒーローみたいに。

 拳銃を片手に汗塗れで、顔面を蒼白にして立っている。脇腹を撃たれた筈のマーティンは口元に弧を描いていた。その銃口が動く瞬間、航は身体中の力を振り絞って左足で蹴り上げた。


 拳銃が虚空に浮かび上がる。

 葵君の銃が火を吹いた。その銃弾はマーティンの右肩を貫き、地面を跳ねた。けれど、マーティンは痛みを知覚していないかのように無呼吸で動き続けた。


 マーティンは葵君に体当たりし、その勢いのまま獰猛な肉食獣のように駆け抜けた。ゾーイのスポーツカーへ身を滑り込ませ、扉が閉じる。




「待て!!」




 体勢を崩した葵君が制止を叫ぶ。

 エンジンが唸り、タイヤが砂利を弾きながら一気に稼働した。熱い排気を吐き出しながら、スポーツカーが走り出す。


 葵君の銃がリアガラスを割った。それでも車は止まらない。最早、それを阻むことの出来る者は何処にもいなかった。




「ーークソッ!」




 荒い呼吸で葵君が悪態吐く。

 航は座り込んだまま、マーティンの消え去った風景を呆然と見詰めていた。


 右足の刺すような痛みに航は呻いた。銃を下ろした葵君が慌てて駆けて来て、ハンカチで大腿部を縛った。

 ジーンズは血塗れで穴が開いていた。航は葵君に肩を借りてどうにか立ち上がることが出来た。


 立ち上がった瞬間、孤児院の前で起きた惨劇が網膜に蘇り、航は血を吐くように叫んでいた。




「救急車を呼んでくれ!!」

「解ってる。大丈夫だからーー」

「俺じゃない!!!」




 葵君の言葉を遮って、航はその胸倉を掴んだ。

 傷跡が熱を持って酷く痛んだ。だが、それどころじゃなかった。ゾーイとホセが撃たれたのだ。一刻も早く搬送しなければ死んでしまう。


 葵君は救急車を呼びながら、殆ど航を引き摺るように移動した。建物に近付く程に濃厚な血の臭いが漂って、航はそれまで気付きもしなかった自分の過失を責め続けた。


 事務所の受付前に、ゾーイとホセが倒れていた。目眩がする程の濃厚な血液の臭いと血溜まりの中、航が最後に見た時のまま、ぴくりとも動いていない。


 縋るように航は問い掛けた。




「助かるよな……?」




 葵君は苦い顔をして、答えなかった。それが葵君の誠実さであることも、痛いくらい解っていた。


 程無くして緊急車両が押し寄せた。

 サイレンの中、航は担架に乗せられた。身の回りで起こった様々な出来事が走馬灯のように過ぎ去って、自責の念に苛まれる。


 何処で何を間違えたのだ。

 どうしたら良かったのだ。

 親父、お袋、ーー湊。




「……電話を」




 側にいた救急隊員に告げ、航は携帯電話を取った。

 湊からの着信が無数に残っていた。


 視界がじわりと滲んで、声が出なかった。何を話せば良いのか解らないけれど、今は兎に角、兄の声が聞きたかった。




「湊は出られないぞ」




 いつの間にやって来たのか、葵君が言った。

 現場には規制線が張られ、ゾーイもホセもいない。

 慌しく動き回る警官、現れない野次馬。この一帯で生活していた人々は誰も生きてはいなかった。




「決着は自分で付ける。そういう奴だ」




 解ってる。

 湊はそういう男だった。誰に何を言われても、立ち止まるような奴じゃない。だけど、こんな状況で!




「こっちの状況は伝えてある。……だから、今は休め。後のことは何も考えなくて良いから」




 葵君の掌が頭を撫でた。

 硬くて大きな掌だった。


 航は左足を抱えた。此処にいない兄の名を呼び、何も出来なかった自分が歯痒い。何か出来ることは無いのか。今の自分に何がーー。




「……葵君。俺を警察署に連れて行ってくれ」




 葵君は怪訝そうに眉を顰めた。

 無茶を言っているのは解る。でも、こんなところで立ち止まれない。


 ゾーイやホセの容態も気に掛かるが、自分が行ったところで何も好転しない。それなら、自分にしか出来ないことをやるべきだ。




「頼む」

「……何故」

「此処で何もしなかったら、俺はこの先ずっと後悔し続けなきゃならねぇんだ」




 例えば、崖から落ちる刹那に手を伸ばすように。振り翳される刃から身を呈して他者を守るように。縁も所縁も無い他人を助ける為に暗い水底へ身を投じるように。心が体を凌駕し、理性を置き去りにして体が勝手に動くことがある。

 兄の背中をずっと見て来た。普段は機械のように冷静な癖に、突然、我を失ったかのように思わぬ行動をする。きっとそれは、後悔しない為だ。


 あの時こうすれば良かった、ああすれば良かった。そんな馬鹿げた後悔を繰り返しながら命を消費するくらいなら、無謀と罵られても行動した方がマシなんだ。


 今がその時なんだ。




「何が最善なのかくらい俺にだって解る。でも、最善を尽くしたって最良の結果が得られる保証は無い。それなら、俺は俺にしか出来ることをやる」

「お前にしか出来ないこと?」




 湊を励まそうだなんて思わない。兄は勝手に落ち込んで勝手に立ち直って、勝手に走り出す。ーーどちらが前かも解らない闇の中を。


 灯が必要だろう。

 道導にはなれなくても、足元の石ころくらいには気付けるように。




「奴と一番近くで対峙したのは俺だ」




 伝えるなら活きた情報じゃなきゃ駄目だ。湊は必ず自分の言葉から希望の光を見付け出す。そして、それは警察でも葵君でも駄目なんだ。




「……気ィ失ったら、病院送りにするからな」




 葵君が恫喝するように言った。酷い悪人面だったけど、怖くはなかった。

 救急隊員や刑事達に指示を飛ばす葵君の横顔が、何処か嬉しそうに笑っていたから。








 13.延長戦

 ⑹燕







 葵君はFBI捜査官で、親父の友達で、自分達の後見人だ。生まれた時から家族のように接して来てくれて、当たり前みたいに守り、支えてくれた。


 それでも、湊にとって、葵君は他人だった。

 だから、葵君から電話を受けた時、それが嘘偽りの無い真実だと解った。


 自分には他人の嘘が解る。

 どんなに大切に思っていても、信頼していても、嘘を見抜けた瞬間、その人は湊にとって他人になる。その度に心臓を針で貫かれているように息苦しくて、自分はなんて恩知らずで冷たい人間なんだろうと思った。


 ゾーイとホセが撃たれたらしい。

 救急搬送されたが失血が激しく、危険な状況である。特にゾーイは心臓に傷が付き、快復が絶望的だと言う。


 最後に会った時の二人を思い出そうとして、それがとても困難であることに愕然とした。だってまさか、それが今生の別れになるかも知れないだなんて思いもしなかったのだ。


 一年前、研究室の皆でキャンプをした。

 燃え盛る炎を囲み、六人でグリーングリーンを歌った。もう二度と戻らないのかも知れない。どんなに科学が発展しても、死者を生き返らせたり、時を戻したりする方法は開発されない。


 人が死ぬということは。

 子供に言い聞かせるように自問する。

 死ぬということは、生き返らないということだ。もう二度と会えない。声も聞けないし、笑顔も見れない。遠くから幸せを祈ることも、その人の本心を知ることも、答え合わせも出来ない。


 絶え間無く繰り返して来た難解な演算を途中で打ち切られるように、緻密に積み上げて来た積み木の塔を突然踏み躙られるように、それは容赦無く襲い掛かる。


 あんな思いは、もう嫌だ。

 その為に出来ること。




「湊!」




 リュウの声が聞こえた。

 大学の前だった。葵君の連絡を受けてから、湊は何かに急き立てられるようにして歩き出していた。

 不思議と頭は冷静だった。思考は明瞭で、現状を大凡正しく認識出来ている。自分の意識が乖離して、頭上から見下ろしているみたいだった。まるで、他人の物語を見ているように。




「車を出してくれるよな?」




 否定を許さない強い口調で言えば、リュウは何も言わなかった。普段の鉄面皮が嘘みたいに苦渋の滲んだ顔で頷いた。


 リュウの後悔が手に取るように解る。

 自分が行くべきだった。湊自身、そう思った。


 航は右の大腿部を撃たれたらしい。命に別状無いらしいが、目の前でゾーイとホセを撃たれ、命の危機に晒された弟の気持ちを思うと、自分は何としてでも歩みを止める訳にはいかなかった。


 リュウの運転で警察署に向かった。車内はとても静かだった。何かを考えていたような気もするし、茫然自失だったのかも知れない。よく解らないけれど、気が付いたら車は駐車場に停まっていて、湊は歩き出していた。


 署内は物々しい雰囲気に包まれていた。まるで仕込まれた時限爆弾を戦々恐々と探すように、署員は互いに目配せをして歩き回っている。

 此方の姿を認めると目を伏せたり、物言いたげに顔を上げたりと反応は様々だったが、注視されていることは確かだった。


 葵君はいなかった。代わりにチームメイトだと言う男の人が受け付けてくれた。葵君以上に鉄面皮で、表情の類が欠落しているのではないかと思う程だったが、不思議と怖くなかった。彼の黒曜石のような瞳には柔和な光が宿り、慈しむように此方を見詰めていた。


 黒薙、と名乗った。

 両親と同じ国の生まれらしい。




「エマ・ルーカスは黙秘を続けている」




 取調室へ向かう道すがら、黒薙さんが言った。

 コンクリートみたいに温かみの無い硬い声だった。




「お前と話したい。ただ、それを繰り返している」




 廊下の窓から零れ落ちる夕陽が、蛍光灯の光が、リノリウムの色が褪せて見えた。視界から一つずつ色が抜け落ちて、遠くに響く雷鳴のように耳鳴りがする。




「毒物の混入も、ルーカス氏の殺害も証拠は無い。だが、あの娘は黒だ」




 取調室に嵌め込まれたマジックミラーを指し示し、黒薙さんが冷たい声で言った。湊の入室に気付いた刑事達が揃って振り返り、苦渋に染まった顔をする。




「あの娘は普通じゃない。対峙した者は刑事でさえ思考を奪われ、操られてしまったからな」




 他人の思考を操る超能力。

 三流SFみたいに出鱈目な能力が、実体を持って目の前に現れる。証拠の残らない完全犯罪。それを立証する方法は一つだけだ。




「自供させろ。他に方法は無い」




 湊は頷いた。

 他人を操る能力、殺害の手段、その背後から糸を引く者。エマの口から訊くしかないのだ。


 他人の嘘を見抜く自分には、誂えたように見合いの状況じゃないか。




「活路を開けよ、ヒーロー」




 刑事達の視線を受けながら、湊は取調室の扉を押し開けた。


 扉の軋み、空調の唸り、足音。全てが遠去かり、自分の拍動ばかりがやけに煩い。脈拍に乱れは無かった。凡ゆる情報を掌握し、自分の細胞に至る全てを支配する。自分の得意分野だ。


 この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ。

 ダンテ・アリギエーリの叙事詩、神曲、地獄篇。クラシックの格調高い演奏が聞こえる。灰色に染まる取調室の中、エマがぽつりと浮いて見える。其処が死刑場で、首に縄を掛けられていたとしても、彼女は平素のまま変わらないのだろう。それが異常だと、気付かない。


 エマの紅い瞳が此方を向く。

 彼女が微笑むと部屋の中の明度が高くなったような気さえするのに、湊の視界には赤いハレーションが掛かって見えた。




「湊」




 湊は応えず、エマの正面に座った。

 後に続いて入室した黒薙には目もくれず、エマの瞳は此方を捉えて離さない。




「会いたかったわ」




 やや身を乗り出して、エマが歌うように言った。

 湊は足を組み、背凭れに身体を預けた。




「何故?」




 隙を見せてはいけない。

 僅かな油断が命取りになる。此方が動揺すればエマは嬉々として喉笛を食い千切るだろう。そんな予感があった。




「理由が必要?」




 上滑りするような会話の応酬だ。血のように紅い瞳が自分の一挙手一投足を具に観察していることが解る。

 居心地の悪い緊張感が肌を撫でる。湊は表情を作りながら机の下で手を組んだ。




「前に会った時、君はお父さんを助けたと言っていたね?」

「私が言ったんじゃないわ。貴方が言ったのよ」

「どうやって助けたんだい?」




 エマは少し考えるように天井を眺めた。

 漂白したように真っ白な髪を耳に掛け、エマは答えた。




「いつもと同じよ。寝かせてあげたの」




 ざわりと鳥肌が立った。

 紅い瞳に自分の顔が映っている。睫毛の震え、呼吸、言葉の間。感覚器から収集される凡ゆる情報が脳で統合され、一つの結論を出す。


 彼女は嘘を吐いている。

 ーーけれど、この感覚を他者が共感することは難しい。物的証拠による立証が出来ないならば、せめて言質を取りたい。




「貴方も助けて欲しい?」




 顳顬に鋭い痛みが走った。

 脳幹が揺れるようだ。視界が陽炎のように歪み、甲高い耳鳴りがした。


 成る程、これが他者を操る超能力か。


 表情は固定したけれど、呼吸は乱れたかも知れない。

 頭の中に安全地帯を作る。誰にも侵されることのない不可侵の領域。揺るがぬ強固な砦。


 湊は呼吸を整えながら、身を乗り出した。




「俺にそれは効かないよ」




 エマが両目を瞬いた。

 肌も髪も睫毛に至るまで全てが真っ白なのに、瞳だけがガーネットのように紅い。アメリアやルーカス氏とは違う。もしかすると、彼女は先天性白皮症なのかも知れない。




「君は嘘を吐いている。俺には解る」

「嘘?」




 エマは復唱した。


 気を抜けば怒りと憎しみで怒鳴り散らしてしまいそうだった。それはこの場に不要な感情だ。心が冷たく凪いで行く。さあ、正念場だ。




「ルーカス氏を助けた日、君はいつもと違うことをした」

「どんなこと?」




 エマは肩を竦めた。

 演技だ。彼女の仮面が剥がれ落ちるのが見える。

 疑心暗鬼なのだろうか。確証バイアスか。否。自分には見えるのだ。深くて暗い崖の下へ引き摺り込もうとしている腕が見える。


 身を引いて呼吸を鎮める。

 答え合わせをしよう。


 この子はルーカス氏の実の娘じゃない。

 ルーカス氏は自分の血筋に拘っていなかった。生前に書いた遺書により、財産は国庫へ寄付することが解っている。溺愛していた筈の娘に何も残していないのは不自然だ。


 湊はエマの瞳を見詰めた。

 彼女の視線の動きも瞬きも見逃さない。




「もう二度と目覚めないように、大量の薬を飲むように操ったんだ」




 軟禁状態だったアメリアは精神耗弱状態で、睡眠薬によって自殺した。そして、ルーカス氏はそれを幇助した。これは主治医の自供によって裏付けが取れている公的な事実だ。




「君は知っていた筈だ。お母さんの飲んだ薬が、致死量の睡眠薬であったことを」

「解らないわ」




 湊は俄かに驚いた。

 エマは、()()()()()()()()。死ぬことが救いであると、本当に信じているのだ。これこそが、悪意の無い殺意だ。


 エマは退屈そうに足を投げ出した。




「貴方は私に勝てないわ」




 エマの言葉が鼓膜を揺らし、視界が生き物みたいに蠢いた。


 湊は奥歯を噛み締めた。


 この子の知識は偏っている。

 自分の感じるこの違和感を、どうしたら証明出来るのだろう。湊は次の一手を出しあぐねた。


 真実に勝る嘘は無い。けれど、嘘を真実にすることが出来ない訳じゃない。催眠術も洗脳もその為の手段で、人の心は簡単に操作出来る。


 エマが自分や刑事達にやったように、思考を誘導することは出来る。捏造した事実も大勢が支持すれば真実になるだろう。ーー自分には、それが出来る。


 そして、ふと気付く。

 俺はこの子をどうしたいんだろう?

 罰したいのか?

 助けたいのか?

 超能力による殺人を立証する?

 それは、誰の為?


 この子は操り人形だ。誰かが舞台裏から糸を引いている。その人物こそが一連の事件の真犯人だ。


 そいつをどうやって引き摺り出す?

 舞台裏でほくそ笑む奴を出し抜く方法とは?


 奴の書いた脚本を裏切る結末、それは?


 頭が痛い。エマの超能力のせいだろうか。

 凄まじい重力を受けているみたいで、気を抜けば体がぺちゃんこに潰れてしまいそうだった。


 何か無いのか。

 この子の口から真実を引き出す起死回生の一手は。

 確信はあるのに、真相は見えているのに、カードが無い。この子の心を揺さぶる何かが欲しい。


 何か。




「……一旦、休憩にするぞ」




 黒薙さんが言った。

 湊は舌打ちを漏らしそうになり、寸前で堪えた。


 追い込まれているこのタイミングで退出するのは、まずい。せめてイーブンの状態まで持ち込みたい。

 湊がエマを睨んでいると、黒薙さんが腕を掴んで引き上げた。振り払おうとした時、耳元で黒薙さんが言った。




「弟がこっちに向かってる」




 心の中にぽっと光が灯ったように。

 湊は振り向いた。その瞬間、耳鳴りが遠去かり、視界が明るくなった。肺に酸素が流れ込んで、自分が酸欠状態に陥っていたことに気付く。


 湊は立ち上がった。

 エマは机に頬杖を突いた。




「降参?」




 湊は笑った。

 降参なんてするものか。ワンサイドゲームから延長戦まで持ち込んだんだ。こんなところで諦めて堪るか。

 湊は挑発的に笑ってやった。




「徹底抗戦は俺達の得意分野だ」

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