秘密
私は雅渚。夢の吉学園高校に入学した高1!私にはある秘密がある・・・。
「えぇ!渚ちゃんって不良?!」
「しー!しー!!声大きいよ」
「だ、だって・・・ビックリしちゃって・・・」
「普通だけど?」
そう、私は・・・不良(元)なんです!
「だってさ、渚ちゃん・・・可愛いし、美人だし、髪サラサラだし、素直だし、背高いし・・・。不良なんて思えないよ・・・」
「七海・・・」
そんなに思っててくれたなんて・・・。
「嬉しいよ!嬉しいよ、七海〜!!」
私は七海に抱きついた。
「く・・・苦しいよ〜。渚ちゃん!」
「わ〜ゴメン!!」
私は急いで体を離した。
「やっぱ不良なんだねー!力強い」
「ハハハ・・・」
そんなことで再確認されるとは・・・。
彼女は、夢原七海。私の大大大大親友。
「ねーね!渚ちゃん好きな人いないの〜??」
「え?!いないよ!そんなの・・・」
「えー!バリバリいそうなのになぁ〜」
そ・・・そんなイメージが・・・。
「七海はいるの?」
「いるよ〜♪」
「誰?!」
「榊新二君♪」
「えぇ?!」
あ、あの・・・!
あの!!
成績優秀。スタイル抜群のあの人〜?!
「ライバル多そう・・・」
「多いよぉ!大変なんだ!!でも頑張るーー!」
「「ファイトぉ!」」
頑張れ。七海・・・。
そんなこと考えてたら
ドンッ
誰かがぶつかって来た。
「誰だコ゛ラ゛ァ゛?!」
私は不良の時の癖でキレるとマジヤバい。
「ひぃッ!」
「あ゛ん゛?」
よく見ると、男がいた。
「誰だお前?」
「お・・・俺は・・・行田光輝・・・」
コイツ・・・、完璧ビビってるな・・・。
よわっちぃな。
「ふぅん。お前アタイになんか恨みでもあんのか?」
「い・・・いえ!!ちょっと急いでてぶつかっただけです!!!!!」
「あ。そ。じゃぁ早くどっか行きな」
「で・・・でも資料が・・・」
「資料?」
足元をよく見ると資料が散らばっていた。
光輝って奴は資料を集め始めた。
「しゃーねーな!アタイも集めてやるよ」
私と光輝って奴は資料を集めた。
「よし!これで全部だ!!」
「あ・・・ありがと・・・」
「まー!アタイもアンタをビビらせちまったからな!!次は気をつけろよ」
「おう!」
「おめー調子のんな!!」
「は・・・はいッ!」
光輝って奴はスタコラサッサと去って行った。
「な〜ぎ〜さ〜ちゃ〜ん〜」
七海の体が震えていた。
「ン?」
「不良って・・・怖いね」
「だ〜いじょうぶ!!私を怒らせなければいいだけだよッ」
「うん!そうだね!!」
って!
私が元不良だから悪いのに、なんでえらそうに言ってんのよ!!
渚のバカッ!
この会話をある奴が聞いていた・・・。
私はそいつに気づかなかった・・・。