あのね、再会するの。
最近は、殺して戦うの繰り返しですね。。あり得ないほど描写削ってるので、なにがなんだか分からないかもです。
はい、次は斧って事でね。
今、私達は、小人族の村、その近くに来ております。
情報では、ここに優秀な鍛冶職人がいて、昔から天人に武器を献上していたとか。
神器を作るには、とにかく時間がかかる。
当初天人に受けていた6個の注文、今、ようやく四つ目に取りかかった所らしいの。
で、三番目、最近完成したのが斧って訳。
で、で、今回それを奪おうって訳。
で、で、で、いつものように、村人を皆殺しにしてたんだけど。
その途中で丁度、そこに現れたのが・・・・・・。
「あ~あ、これは、また、頼んでた武器ができたと聞いて取りに来てみれば・・・・・・」
顔半分を長い前髪で隠し。
背中には、四枚の羽根。
その子は、殲滅の最中に空から光と共に舞い降りてきたの。
「あらぁ、これは奇遇だねぇ。この前はどうもだよぉ」
「こいつ、あれだ、この前、私の剣を盗んだやつだ、絶対そうだっ」
村は煙が舞い上がり、周囲には死体の山。
そんな中、対峙する私達。
「まいったっすねぇ。まさかこんな早く再開するとは思ってなかったっすよ」
会話しながらも。
「うんうん、私もだよぉ」
両手を後ろに回して。
「そういえば、この前の剣は、今持って来てるのかなぁ?」
微笑み、問いかけ。
「ん、あぁ、これっすか?」
天人は、そう言うと、天に手を翳す。
夜空を駆ける星のごとく、その剣は、地上へと超高速で落ちてきた。
天人の手にしっかり収まって。
「そうそう、その・・・・・・剣だよぉぉぉっ!」
確認するないなや、全身から一気に溢れだす闇。
今度こそ、もらうの。
嫌っていっても。
駄目っていっても。
くれないっていっても。
八つ裂きに殺してでも頂くよぉ。
私が属性を解放すると、円ちゃんも合わせて動いた。
天人の後ろに回り込むように。
その最中、円ちゃんも光を纏う。
「魔人以外に喧嘩売られたのは初めてっすよっ!」
相手も羽根を立て、目が眩む程の光を放出する。
小人族もまたひっそり隠れ住む種族。
つまり、ここは、自陣でも敵陣でもなく。
「今度は、殺すまで終わらないよぉっ!」
二刀の魔剣を抜いて。
命じる。
ただ、殺せと。
目の前のあの子を殺せ。
殺せ、殺せ、殺せ。
願いは一つ。
とにかく殺せ。
赤き刀身、蒼き刀身。
私に応じるように。
どくんと一跳ね。
答える。
地面からは、闇の鎖。
まずは牽制。
地面から這い寄る無数の鎖が。
地から、飛び出す。
「避けるまでもないっすっ!」
相手の纏う光がさらに溢れた。
全ての鎖が一瞬でかき消される。
円ちゃんも、背中から切りつけるも。
天人は体を回転、綺麗に避けた。
円ちゃんの動きは、私でも目で追うのがやっと。
その速度で上下左右に腕を振るも、全部紙一重で避けてる。
でも、これでいい、少なくとも足止めにはなってる。
今度は両手の魔剣を上から下へ振り下ろす。
ナイフからは、蒼い斬撃と、紅い斬撃。
今度は、属性では相殺できないよぉ。
なんたって、血を欲して止まない呪われし魔剣達。
その深淵の闇は本物。
「これは、マルデでじゃないと無理っすねっ」
円ちゃんの攻撃を避けながらも、聖剣で斬撃を受けた。
瞬間、そこを起点として大爆発。周辺を巻き込むながら広がり。
それは、私達すら巻き込んで。
とっさに後方へ飛んだ。
閃光と煙の中、こっちに飛んでくるのは、相手の斬撃。
今度は、私が二刀の魔剣をクロスさせ我が身を庇う。
そして、また同様の破裂。
魔剣と聖剣は、互いを拒絶してる。
それが、伝説同士だと、こうも大きいか。
空中では動きが鈍る、それを闇の鎖を地面に刺しながら補助する。
いちいち、目が眩むようなエフェクトが起こるから相手を見失うねぇ。
足を止めないように、移動。
鎖を飛ばして、煙の中をクリアリングしながら、相手を探す。
いないなぁ。
私があの子なら、どうする。
私達より、優れているのは。
翼による空中機動力。
「上かなっ!」
顔を向ける。
いた。
けど、相手は、聖剣を両手で振り下ろそうしている最中。
狙いは、完全に私。
ここであの斬撃と受けたら、防げたとしてもその衝撃で地面に叩き付けられる。
その刹那、急降下で迫ったあの子の剣が心臓に突き刺さるだろう。
でもね、私の妹は優秀なんだよぉ。
天人に向かって、射線が見えた。
それは、弓によるもの。
この前、奪った聖弓。
空に向かって飛び出す、聖なる矢。
矢はあさっての方に向かっていったけど。
天人の意識を逸らせた。
動きが止まる。
ナイスだよ、円ちゃん。
素早く、右手に握るダーインちゃんを全力投擲。
聖弓とは違って狙いはばっちり。
数え切れないほどの闇の鎖が、私の足下から地面に伸びる。
それを、撓らせて。
先に飛んだ魔剣を追うように、相手との間合いを詰める。
魔剣の攻撃は、聖剣で防ぐしかない。
その後の膠着を狙うの。
案の定、相手は聖剣を盾にナイフを防いだ。
だけど、ナイフの勢いは留まらない。
相手を押し込んでいく。
好機。射程内に入った私は、左のナイフを相手の首元に。
同時に、相手の背中から再び射線が。
ちゃんと修正してるね。これ、今度は当たるよぉ。
取った。
そう思ったんだけど。
相手を包んでいた光が。
さらに、膨らみ。
ビックバンを起こした。
その爆発により、私はまた押し返され。
気づいたら、地面まで落ちていたの。
すぐに見上げる。
天人のいる場所は同じ。
だけど、さっきとは違う。
隠れていた左目が金色に輝き。
背中の羽根が六枚に増えてる。
「・・・・・・あぁ、ちょっと人間相手にムキになっちゃったっすわ」
おー、あれが天人の瞳。
思ってた以上に綺麗だね。
あぁ、あれいいね。
あれ、欲しいね。
あれ、くり抜こう。
「もう、手加減しないっすよ。仕切り直しっす」
相手の言動、てことは、あれが本来の姿かぁ。
本気を出したと。
でも、私もただ戻された訳じゃないの。
吹っ飛ばされるも、一緒に弾け飛んだダーインちゃんを闇の鎖を飛ばして回収。
後方へ戻された反動を加えて、繋いだままのナイフを鞭のように使って相手の腕を切りつけた。
ギリギリ届いたみたい。
相手の腕には、うっすら血の線が浮かぶ。
魔剣の恐ろしさはこれなんだよ。
僅かでも血をつければ、そこから呪いが進入するの。
「ん?」
相手も、ようやく気づいたね。
でも、もう見てるだけしかできないよぉ。
沸騰するようにボコボコと赤い水疱が、腕全体に広がって。
弾けた。
「うあがあ、な、なんすかっ!」
血と肉が混じった爆発。
天人の腕、一つが四散したの。
「そうだねぇ。君のいう通り。ここから・・・・・・」
見上げながら、ナイフを構える。
「仕切り直しだよぉ」
相手の目、そして私の物。
口元を優しく緩めて。
しっかり、見つめたの。
イカ楽しい。ぬりたく~る…テンタクル!!




