表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/37

あのね、反撃開始なの。

  ん・・・・・・。重い重い瞼を開く。

 光が眩しい。

 

「あっ! 姉さんっ!」

「姉者っ!」

「アオイ姉っ!」「アオイ姉様っ!」

「お姉ちゃん!」

「姉上っ!」


 あれ、妹達が見える。私を囲んで。なんか久しぶり。


「よかったぁっ!」

「このまま、目を覚まさなかったらと思うと・・・・・・うう」

「体の傷は完治したのに、意識だけが・・・・・・」


 みんな泣いてるね。

 私はたしか・・・・・・。


「ああ、そういえば蓮華ちゃんて子達にやられたんだっけ」


 冷静に自身の体を観察。

 切られた指、火傷の跡も見当たらない。


「フレムちゃん、私、どれくらい昏睡してたのかな?」


「・・・・・・うう、ぐすん、き、90日くらいかな。その間私達がどれほど・・・・・・」


 3ヶ月くらいかぁ。随分寝てたんだねぇ。

 でも髪や爪が伸びてはいないし、体も窶れてないね。

 てことは。


「受けた傷が悪化しないように、直前に自分にかけた時間魔法のせいだね。傷以外の状態はほとんどあの時のままって事か」


 ベットから立ち上がる。うん、全然動くよ。もしリハビリまでしてたらまだまだ時間はかかってたね。


「傷自体は、エルダーちゃんと、エルシーちゃんが直してくれたのかな?」


「う、うん。外傷は元通りだけど・・・・・・」

「そうぞな、意識だけが戻らなくて・・・・・・」


 随分心配させちゃったなぁ。

 咄嗟にかけたから、いい加減に発動したんだね。

 そして、この魔法自体が自然に効果を失ったから目が覚めたと。


「フレムちゃん・・・・・・状況は?」


 服を着ながら確認。

 

「例の姉さんをこんな目に遭わせた奴らは、姉さんが寝ている間にもう一つの大陸サンニュールを制圧。でも私達の領地はなんとか死守してたよ。上に竜族の島があるから中々攻められなかったってのもあるね。何度か小競り合いはあったけど」


 5大陸の内、3大陸を抑えられたか。


 これは少し計画を早めなきゃだねぇ。


「カジーナちゃん、魔剣は?」


「う、うん。もう一つの魔剣テルフィング、加工は終わったよっ!」


 おー、やったね。


「エルダーちゃん、エルシーちゃん、ゲートは?」


「拠点のゲートは完成したぞな」

「後は、アオイ姉様の指示した所に繋げるだけぞな」


 うんうん、いいねいいね。


「フレムちゃん、領土の治安、暴動、その他の乱れは?」


「そこはしっかり纏めといたよ。内政は勿論、水面下での交渉も進めておいた。辺境の地の問題はまだ少し残ってるけど・・・・・・」


 さすがフレムちゃんだね。端っこの方はそこまで影響はない。


「オニチナちゃん、パンドラちゃんはしっかり戦ってくれたかな?」


「うむ、姉者の縄張りに入ろうとするものは一刀に切り伏せたのじゃ」

「姉上の土地には誰も近寄らせません。海戦はこちらが有利です」


 よしよし頼りなる、妹達だよぉ。


「うん、みんなちゃんと自分の仕事はしてたみたいだね。偉いよぉ。後でたっぷりご褒美をあげるね」


 じゃあ、あれだね。

 これでまず最初にやることは決まったよ。


 瞳を目一杯見開く。

 同時に私の体から闇の柱が一気に登る。


「随分休ませてもらったし、お礼してこないとだよぉ」


 三大陸ほどの領地を統治するにはあの中の誰かしらを各地に配置しているはず。

 好機は今。今まで一切動かなかった私が目覚めたこの瞬間。

 いきなり玉を取りに行ってもいいんだけど。

 あの子は底知れない、どんな能力を隠しているかもわからない。

 だから一人、一人、潰していこう。


「さぁ、みんな。反撃するよぉ」


「「「おおおおお」」」


 私が戻ったことで活気がわき起こる。

 みんな目がキラキラしている。


 誰になるかなぁ。あの四人の内、最初の犠牲者。

 私がグチャグチャにして、あげる。

 久しぶりすぎて、もうキャラのしゃべり方とか特徴とか忘れてたり。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ