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発見

 しばらくすると暗闇に目が慣れてきた。どうやら周りの石がうっすらと光っている。

 そう、ここはやはり聖なる女王の神殿跡なのだ。

 こんな絶望的な状況なのに私はワクワクしていた。

 鎖につながれていたが、私にはちょっとした特技があったので鎖を解くことができた。

 私は嬉々として調べまわった。足元には白骨化した遺体がごろごろ転がっていた。

 きっと私と同じようなことをして捕まった人たちに違いないと思った。私も近い将来こうなるだろう。ならば動けなくなるまで存分に調べつくしてやると意気込んだ。


 部屋は思ったより広かった。壁の石と床の石は違う石のようだった。光り方もちょっと違うようだった。表面をこすり、付着したごみを取り除くと、驚くほど滑らかだった。複数の種類の石があるようで、肌触りもいろいろあった。私は丹念に石の表面を磨いていった。

 壁の石の一部が動くことに気がついた。

 私は迷わず動かしてみた。すると、ゴトッと軽い音がした。

 私はその音のしたほうへ向かった。と、なにかにつまづいた。そのまま壁にぶつかる、とおもったが、ふわっと向こうへ抜けた。

 向こうにうすぼんやりと何かがみえた気がした。私は迷わずそちらへ向かう。細い通路になっていた。少し行くと、突き当り右の方にまがった。

 明かりがみえた。ふらふらと吸い寄せられるようにそちらへ歩いて行った。

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