布団の魔力
目覚めろマー! 君だけが頼りなんだ。「なんちゃって」と心の中で彼が舌を出しているかどうかは、本当は判らない。
でも、マーの耳におうちロボットの声は届かなかった。だって暖かい布団の中でまどろんでいるのだから。
おうちロボットは怒鳴った。
――いいかげんに、目を覚ませ!
マーは、ぱちっと目を開けた。
――マー、俺たち、捕まってる。
おうちロボットのカメラアイとマーの視神経がビビビとつながると、マーは一瞬で事態を把握した。
おうちロボットががんじがらめになっている。
マーは、手と足の操作ボタンを連打した。おうちロボットは手足をばたつかせた。糸をふりほどき、布団を蹴飛ばす。でも、糸がネバネバしていて、布団がおうちロボットに貼りついてくる。
――マー、どうする?
(よし、決めた。疾風投げ!)
おうちロボットは立ち上がると超高速回転し始めた。遠心力で糸が切れ、布団がふっ飛んだ。
ドカーン、布団は壁にたたきつけられた。
(やった!)
と喜んだのもつかの間だった。布団は、巨大白蜘蛛に変身したのだ。体のすべてが、真っ白だった。八本の足に密集して生えている産毛がほのかに光っている。
忙しくて、少ししか書けませんでした。
また読んでくださいませ。良いお年を。




