俺の親友の病気をなんとかしたい→日常
初のコメディ&短編です。
読みにくいかもですがどうぞ^^
めでたく俺、篠原楓汰と俺の親友、佐藤春は高校に進学できた。
高校では大人な生活を送ろうと思うのだが、そんな理想はあっさりと崩れ去ってしまった。
コイツによって・・・。
「おりゃあああぁああぁぁぁぁ!!」
叫び声とともに、春が俺の横っ腹にとび蹴りを食らわしてきた。
華奢な体だが十分な助走をしていたらしく、結構な威力で悲しいことに俺はそのままぶっ倒れた。
「痛ってぇよ!!お前何やってんだ!!」
「何って、とび蹴り?」
「分かってるわ!そんなもん!!なんでとび蹴りをしてるんだよ!?」
「練習だよ、練習!誰かのピンチの時に僕の必殺技として華麗に・・・」
「はいはい。」
分かる人は分かると思うが、コイツはバカっていうか中二病だ。
なぜか中学に入ってからこの病気が発症し、今は重症となってしまった。
俺の父は小さい病院をやっており、その息子としてコイツのこの病気をなんとしても治したい。
「つったく、ここ廊下なんだから危ないだろ。」
「大丈夫だよ、俺は狙ったモノは外さないから。」
あ~、イタいなー。イタい。
この子の全身を包帯でぐるぐる巻きにしたい・・・。
「あ、次体育だぞ、さっさと行こうぜ。」
「うぇ~。めんどくさっ。運動なんて別にしなくても死なないよぉ。」
「いや、死ぬんじゃない?」
ぶつぶつ文句を言いながらも二人で体育館へと向かう。
今日は確かバスケだったはずだ。
「よし!じゃあ殺りますか!!」
「春くん、字が違う。」
「あ、間違った。やりますか!!」
気合を出した春は大きな間違いをします。
気をつけてね!
「お、同じチームだな。」
「あ、本当だ。なーんだぁ。」
「・・・なんで残念そうなの?」
「え、それは・・・フフフ。」
黒い笑みを浮かべる春。
だけど、あんまり怖くない。ドンマイ。
「それじゃ、やるよぉ!」
『ピーー』と甲高いスタートの合図がでて、試合が始まった。
今、ボールを手にしているのは俺らのチームだ。
しかもバスケ部。
このままアイツに任せておけばいいだろう。
そう思った矢先、何を思ったか春にパスを出した。
「おいっ!春!おまっ!」
「おりゃあぁあぁぁあ!!」
宙に浮いたボールを春は華麗に叩き落とした。
どぉぉん!!
「「何してんだぁああああ!!」」
チームの皆の叫びが体育館全体に響きわたり
叩き落されたボールは相手チームに取られ、あっさりとゴールされてしまった。
そんな事もあってか、惨敗してしまった。
三分の二は春のせいだろう。
「あ~、もう何やってんだよ。」
「うるさいなぁ、俺の力は大きすぎて押さえきれないんだよ。」
うわぁぁあ、ウッザぁ!ウザい。
「ほんと、お前はバカっていうか、なんと言うか・・・。」
「でもさ、俺の事包帯でぐるぐる巻きとか言ってる楓汰もイタいと思うよ。」
・・・・。
「お前にだけは言われたくねぇぇ!!!」
俺の親友の病気は治りそうにないです。