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華やかな
散りゆく花びらの、急き立てる音に、風がやんで、焦燥
華やかな日々に、移りゆく世代の感傷が、割れる音を発して遠ざかる調べ
三重奏の調べに、叶わない願いを放り投げる
その描く弧を、口笛を吹いて、よけるなら
余計なものをそぎ落とす。
バターナイフですくったバターを食パンにつけると、穏やかな香りに、酔うように口数が減る。
静かな、華やいだ。
忘れるなら、なだらかな滑り台を降りる
リピートする足音に消えていく静けさ。
高まる感傷を感触を確かめるように、繰り返す。
ただただ、生きるように
その長さが果てしないと感じるなら、虚無の音に、流されて、知らないまでに、失うような
華やかな瞬間を忘れて、しゃにむに打ち込む机の前に、影が差しこんで、もたれかかる椅子の上に、人形の割れる響きを、踏みつけたなら、壊す瞬間のためらいを越えるように
世界を動く気流体の音楽をかき鳴らす調べこそアンサンブル
素敵な花は、リピートする毎日に、きっと見つかる。