惑いのテンプテーション
テンプテーションの安らかな息を吐く
靴を履く
履きなれたシューズのシュールなカラーにフォルムのデザイン、インコのため息
こんにちは
今日は、晴天です。
そちらはいかが。
気持ちを察すると、さするようにときめかす溶ける雪の残照に名残を感じて、居残る
教室の窓に、映っている木々の反射を、捉えるフォトグラフが、走っている少女の、走っているトキメキのままに、胸を押さえて、息を弾ませる、その被写体の日差しのひさしをよけて、よろめいて転ぶと、世界がひっくり返った。
テンプテーションがやんでくる。
雨が少し降って、清らかな微睡に滑っていく夢の中で、こんにちは
世界が少しだけ美しいと感じた
なんだか泣けてくるよ
こんなにも世界が儚いのに、夢は、零れ落ちる瞳の中の涙。
ぼやけてしまうよ
僕らの夢が、きっと、差し伸ばした手を翳して、たどり着けないと言った、空に浮かんだ雲に、追いかけた青春の過ぎるころに
果たせない約束の、くすぐるタンポポの綿毛の向かう先は、憧れだろうね
それを信じられる素直さに僕は、好きになる。
この世界をもっと、この世界をもっと
シューズのつま先が、割れたっけ。
修繕する時を待つ少女の声に、幻を追いかける校庭から潜り抜けると、草藪の虫が、何か言った?
僕は、時を着飾るドレス送りたい
何ていうキザな言葉に酔いしれるかけがえのない空の下。
惑うと、もう、あの頃の夢が、過ぎていく。
悲しいことを言うなんて。
言葉を編めば、僕らは、きっと美しい歌を歌える。