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少年

僕が幼かった時、街を見下ろす場所から、大きな日差しに、歌っていた。

その声は澄んでいた。

光を多く集めて、少年のまどろみに、こうやって憧れている

僕は、子供だった。

自由よりも心が欲しい。

歌う。

歌っているんだ。

その声が、大空に響くような気がしていた。

苦しむことが多いんだ。

でもね。

と少年の僕は言う

少しだけ素直になってよ

そうしたら、僕らは出会える

どこで。

と問いかければ、どこかでさと笑う僕は、はにかんでいる。

家の裏の山が、光を放つ頃

冒険の帰り道に、拾った寂しさが、萌していく光を追いかける

ここにいるよ

と僕が言った。

泣いたような気がして、笑うことを忘れる日々に、笹船のようなハートが、荒野を渡る。

さあ、と言った。

さあと言ったんだ。

でもね。

と繰り返して、帰れなんだね。

少し寂しそうな笑顔が目立つんだ。

大空は広い。

けれど、大人になると、やけに目がいかない

それでも、ある。

ただ見上げるだけで

光が、もっと、もっと、欲しかったんだ。

少年の僕

君はあどけない仕草で、草笛を吹いている

そのシルエットが、やけに、美しいから、ここにいると、とても、苦しい

息を吐いた。走った。少年!

すると振り返る。

僕はもう大人になっている。

あの山も、

あの草も、

あの木木も。

どこへ?

ある。

でも、見えないんだ。

少年はまた笑った。

きっと見えるよ。

心を澄ませれば

探してよ。

僕らはきっと出会える。

きっとね。

歌うんだ。

寂しくても、

すると、美しい光が、逆光の木々を優しく照らすから。

どうか恐れないでよ、大人になった少年。

靴を履いて。

靴を

靴をさ!

そしてね。

出かけてよ

行先はきかないで

君の思い出が、僕なら、君は、微笑むんだ

あの裏山に、一羽の鳥が飛んだ

すると、木々が騒めいて、僕らのおしゃべりは、美しい逆光に揺れるだけ

またね。

少年の僕。大人の僕だよ。

君は少年なんだ。

泣かないで。

泣いていいよ。

誰も、心はどうやっても、君のものなんだ。

それが苦しいんなら、大空を想い出して。

君の履き間違えた靴は僕の靴

大丈夫。僕はここにいる。そして、君の孤独を今でも愛しているんだ。


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