ロストシェルター
シェル
ギミック
君の右手が、頬をはねるその曲線のバランスを、欠いた時。
発せられる魂の言葉に、ロストシェルター
閉じていく花びらを、むしり取るやつらを許してはおけない。
欺瞞の怒りを、放つ黒光りする鋼鉄の銃器に、酔いしれる牙が、穿つなら、悲しみの乙女と俺の再会はない。
誓う。
この空に、
血のこぼれるグラスの割れる音がする
盛んに愛し合ったベッドの上で、固まる躯に、シェルターのスイッチは押される。
このまま死んでいきたい。
悲しむくらいなら
俺はそう発して、乙女の声を抱きしめるそぶりを見せる。
フェイク
カバー
アート
枕のギミックが、薔薇を散らす
迸る奔流となって、流れ込むパトスの感情が、揺れることができない両腕を切りつける憎しみの欲望に、ロストする。シェルを着てよ
と言った。
シェルを着てよ
と言った。
君の声が、恐怖の中で聞こえる。
耳が消える気がした。
夜に、目覚めることは、怖いこと。
フェイク
カバー
アート
あとどれだけ心が砕けると、俺たちは行けるのだろうか
答えは、球体のドグマに回る刹那の吐息に、世界の接吻を待つ。
花嫁は、漆黒の孤独をまとっている
俺の声が届くか。
その苦しみを分かち合うなら、俺たちの今は、きっと輝くだろう。