世界の破滅
目の前が霞んでいく
世界の終わりが近づいている
地響きの音にはだいぶ慣れてきたかもしれない
死と隣り合わせの日常は
どこか儚い幻想が頭の中の靄となって覆い被さる
これは世界のどこに居ても変わらないと思う
素数を数える
頭の中はなるべくクリアにして
人間関係もなるべく減らしていく
己との対話の時間が増えてきたとは思う
他人に何かを期待しても
何を得られるというのか
世界に神がいないから
俺は信じられるものが何も見つからない
自己との対話は
その最終形態かもしれないと
破滅の音の中でゆっくり呼吸する